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「脱税」と「見解の相違」

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                  ┏━┳━┳━┳━┳━┓
      中 小 企 業 の た め の ┃本┃当┃の┃経┃理┃
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄┗━┻━┻━┻━┻━┛
                   VOL.067 (2006/08/01)
     > http://www.kaikeikobo.com
‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
  こんにちは。税理士の安藤です。

  今回もお読みいただき、ありがとうございます。
 
  きょうから8月ですね。

  一番暑い季節がやってまいりました。

  いまだに全国的には梅雨があけきっていないようで、まだ
 それほど厳しい暑さを感じない今年の夏です。

  じつは、きょうから3日間、税理士試験なのです。

  私の事務所にも受験生がいるので、きょうは出ている人数が少なく、
 とてもさびしいです。
  
  でも、なんとか結果を出してもらいたいと思います。

  税理士試験は年に一回ですから、結果が出ないと「もう一年」と
 いうことになり、かなり時間がかかってしまうのです。

  さあ、きょうもはりきってまいりましょう。

  最近、新聞に某建設会社の脱税事件が取り上げられていますね。

  また、ハリーポッターの翻訳者のかたの税務調査についての報道も
 されています。

  前者は、いわゆる「脱税」であり、後者は「税務当局との見解の相違」です。

  どういうことかというと、
  「脱税」とは、意図的に税金を不当な方法で減らす、ということですね。

  意図的に税金を減らす行為は、正当な方法であれば「節税」となります。

  不当な方法であれば、脱税ですね。

  さらに、悪質と認定されれば、刑事罰が待っています。

  それに対して、「税務署との見解の相違」は、
  「こういう解釈もできるが、違う解釈もできる」案件について、
  納税者側は、もちろん税金が安くなる解釈をし、税務署側は
  当然税金が高くなる解釈をする、その解釈の違いにより
  税金の追徴が発生する、ということですね。

  新聞の見出しでは、脱税は「脱税」という言葉をつかい、
 後者の見解の相違は「申告漏れ」という言葉をつかうようです。

  ただ、普通の人は、新聞を見たときに、どちらも
 「税金をきちんと払っていない、悪い人」という
  イメージを持ってしまうでしょうね。

  ハリーポッターの翻訳者のかたは、スイスできちんと納税をしているわけです。
  
  また、日本では納めるべき源泉所得税を納めているわけです。

  ただ、日本に居住している場合と、居住していない場合とでは
 税金の計算の仕方が違うため、その差額について、税務署が指摘をしている、
 ということです。

  さらに、その税金の取り扱いについては、日本とスイスの税務当局で
 協議をしている、ということも載っていました。

  つまり、いってみれば「国際間の税金の取り合い」という
 ことになるわけです。
 
  いいかえれば、日本で追徴課税されるのであれば、
 スイスでは税金を返してもらうことになる、ということですね。

  なので、この翻訳者の方の案件について、あれほど大きく新聞やテレビで
 報道するのであれば、「日本で追徴するなら、スイスで過大納付なので還付となる」と
 いうことを一番大きく報道するべきです。

  そうしないと、本人がかわいそうですよね。

  ちなみに、中小企業の節税を考える場合には、「見解の相違」の部分を
 多く使うべきです。

  脱税はいけませんが、「見解の相違」であれば、税務署も文句をいいにくいし、
 議論の結果、認めてもらえることもありますから。

  ただ、そのときも、最悪「交際費」や「役員賞与」「寄附金」には
 ならないように注意しましょう。

  前回のメールマガジンでも書きましたが、
 「支払いの時期が違うだけで、将来取り戻せる税金」と
 「払いっぱなしになって、取り戻せない税金」の区分は大切です。

  指摘されても、「将来取り戻せる項目」で指摘されるように
 気をつけましょう。

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|■ 編集後記
└──────────────────────────────────
  
  先週の日曜日は、近所の中学校のプールが開放されるので、
 子どもと一緒に行ってきました。
  
  毎年この時期になると無料開放してくれるのですが、
 なぜかいつも空いています。
  
  無料なのに、25メートルの立派なプールなのに、なんでかなあ、と思うのですが、
 やはりアピールが足りないのかな?

  近所の回覧板などでしか広告してないですからね。

  でも、いつも空いていて、実感としては「このままでいてほしい」と思います。
     
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