<30回>
コンピテンシー「柔軟志向」の磨き方
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
多くの企業では「
成果主義人事制度」に加速度的に移行しています。これの是々非
々は後でするとして、成果の低い、あるいは出せない人にとっては悲劇になるかも知
れません。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非と
もお読みいただきたいと思います。
===================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理
解が一層深まります。(
コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
=================================
【1】職場の世相を川柳に載せて!
【2】
コンピテンシー「柔軟志向」の磨き方
【3】編集後記
=================================
【1】職場の世相を川柳に載せて!
柔軟性、今日からオレも柳腰!
「柳に風折れなし」といいます。どんなに強い風が吹いても、風の強さと方向に順
応して枝が揺れますから、折れないというわけです。
企業もそこに働く社員も変化に対応して柔軟に行動しなければ、取り残されます。
しかし、実はこれが難しいのです。「毒には、毒をもって制す」といいます。したが
って「変化には変化をもって制す」ということになるわけですが、簡単には変化でき
ませんね。
「蛻変(ぜいへん)の経営」という言葉もあります。蛻変とは、虫の卵が幼虫にな
り、さなぎになり、羽化して成虫になっていく様を言います。つまり、その時々の環
境の変化に応じて経営のやり方を変えていくことを「蛻変の経営」と言うのです。カ
ネボーは、これができなかったということでしょう。
企業も社員も「蛻変力
コンピテンシー」を磨くことが必要なのです。
【2】
コンピテンシー「柔軟志向」の磨き方
「柔軟志向」は、変化への対応力に関する行動科学分野の
コンピテンシーです。横
文字で言えば、フレキシブル(Flexible)ということです。
心では分かっていても前述したように、簡単に変化に対応することはできないので
す。日産をV字回復させたカルロス・ゴーン社長は、「高いレベルの成功を維持する
ためには、常に変化することが大切である」と述べておられます。日産も変化に対応
できなかったから破綻したわけです。
1.
コンピテンシー「柔軟志向」の
定義付けは?
例えば「変化する状況に対してフレキシブルに対応する」というのはいかがでしょ
うか。
視野・視点を広くし、いろいろなところからアイディアを生み出せるようにするこ
とが大切になります。
企業の中には、「香車族」の人が結構多いものです。香車とは、将棋の駒です。香
車は、前に進むことはできますが、左右、斜めに進むことはできない駒です。勿論、
後ろに戻ることもできません。一方、「猪突猛進」という言葉もあって、こちらは猪
のように何も考えずに突き進むという意味ですね。前に進んでくれるだけましですが、
成果は期待できないでしょう。
2.どんな行動基準が考えられるか
例えば、「変化する状況に合わせて、優先順位と行動を変え、フレキシブルに対応
する」というのはいかがでしょうか。
計画が多少不完全であっても先に進むことです。進みながら優先順位を変えたり、
行動を変えていくのです。それには「問題は何か」を常に掴んでいなければなりませ
ん。計画も変更しなければならないこともあります。一度立てた計画だからと固執す
る必要はないはずです。
例えば「トラブルや不確定な事柄に対してうまく対応して乗り切る」というのはい
かがでしょうか。
行動計画を立て、予定表を作成して、予定を消化している最中にもトラブルは発生
します。不確定な事柄も日常茶飯事発生するでしょう。企業は生き物ですから、そう
なるのです。したがって、創造的な解決法としてのIQ(専門知識やスキル)も磨い
ておく必要があります。品質不良の解決手法、問題の解決手法や論理志向力などが必
要になります。それらのツールを有効に駆使して、うまく解決し、乗り切っていくの
です。
正に「変化には、変化を持って制す」ということです。 是非、意識して「柔軟志
向」のブラッシュアップに取り組んで見ましょう。
【3】編集後記
ダーウィンの進化論は、子供のころに学校で習いましたね。例えばマンモスや恐竜
は環境の急激な変化に対応できず、滅亡しました。
カブトガニは、2万年以上前から生き延びていて全く進化していない原始的なカニ
です。日本で二カ所ほど生息しているところがあるそうです。したがって、私は変化
に順応せず、過去を否定することのできない人を「カブトガニ社員」と称しています。
カブトガニ社員の勢力の強い企業は、衰退、あるいは破綻しているのです。
次回に続く
次回は、
コンピテンシー「協調性」の磨き方を解説します。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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<30回>コンピテンシー「柔軟志向」の磨き方
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
多くの企業では「成果主義人事制度」に加速度的に移行しています。これの是々非
々は後でするとして、成果の低い、あるいは出せない人にとっては悲劇になるかも知
れません。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非と
もお読みいただきたいと思います。
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■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理
解が一層深まります。(コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
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【1】職場の世相を川柳に載せて!
【2】コンピテンシー「柔軟志向」の磨き方
【3】編集後記
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【1】職場の世相を川柳に載せて!
柔軟性、今日からオレも柳腰!
「柳に風折れなし」といいます。どんなに強い風が吹いても、風の強さと方向に順
応して枝が揺れますから、折れないというわけです。
企業もそこに働く社員も変化に対応して柔軟に行動しなければ、取り残されます。
しかし、実はこれが難しいのです。「毒には、毒をもって制す」といいます。したが
って「変化には変化をもって制す」ということになるわけですが、簡単には変化でき
ませんね。
「蛻変(ぜいへん)の経営」という言葉もあります。蛻変とは、虫の卵が幼虫にな
り、さなぎになり、羽化して成虫になっていく様を言います。つまり、その時々の環
境の変化に応じて経営のやり方を変えていくことを「蛻変の経営」と言うのです。カ
ネボーは、これができなかったということでしょう。
企業も社員も「蛻変力コンピテンシー」を磨くことが必要なのです。
【2】コンピテンシー「柔軟志向」の磨き方
「柔軟志向」は、変化への対応力に関する行動科学分野のコンピテンシーです。横
文字で言えば、フレキシブル(Flexible)ということです。
心では分かっていても前述したように、簡単に変化に対応することはできないので
す。日産をV字回復させたカルロス・ゴーン社長は、「高いレベルの成功を維持する
ためには、常に変化することが大切である」と述べておられます。日産も変化に対応
できなかったから破綻したわけです。
1.コンピテンシー「柔軟志向」の定義付けは?
例えば「変化する状況に対してフレキシブルに対応する」というのはいかがでしょ
うか。
視野・視点を広くし、いろいろなところからアイディアを生み出せるようにするこ
とが大切になります。
企業の中には、「香車族」の人が結構多いものです。香車とは、将棋の駒です。香
車は、前に進むことはできますが、左右、斜めに進むことはできない駒です。勿論、
後ろに戻ることもできません。一方、「猪突猛進」という言葉もあって、こちらは猪
のように何も考えずに突き進むという意味ですね。前に進んでくれるだけましですが、
成果は期待できないでしょう。
2.どんな行動基準が考えられるか
例えば、「変化する状況に合わせて、優先順位と行動を変え、フレキシブルに対応
する」というのはいかがでしょうか。
計画が多少不完全であっても先に進むことです。進みながら優先順位を変えたり、
行動を変えていくのです。それには「問題は何か」を常に掴んでいなければなりませ
ん。計画も変更しなければならないこともあります。一度立てた計画だからと固執す
る必要はないはずです。
例えば「トラブルや不確定な事柄に対してうまく対応して乗り切る」というのはい
かがでしょうか。
行動計画を立て、予定表を作成して、予定を消化している最中にもトラブルは発生
します。不確定な事柄も日常茶飯事発生するでしょう。企業は生き物ですから、そう
なるのです。したがって、創造的な解決法としてのIQ(専門知識やスキル)も磨い
ておく必要があります。品質不良の解決手法、問題の解決手法や論理志向力などが必
要になります。それらのツールを有効に駆使して、うまく解決し、乗り切っていくの
です。
正に「変化には、変化を持って制す」ということです。 是非、意識して「柔軟志
向」のブラッシュアップに取り組んで見ましょう。
【3】編集後記
ダーウィンの進化論は、子供のころに学校で習いましたね。例えばマンモスや恐竜
は環境の急激な変化に対応できず、滅亡しました。
カブトガニは、2万年以上前から生き延びていて全く進化していない原始的なカニ
です。日本で二カ所ほど生息しているところがあるそうです。したがって、私は変化
に順応せず、過去を否定することのできない人を「カブトガニ社員」と称しています。
カブトガニ社員の勢力の強い企業は、衰退、あるいは破綻しているのです。
次回に続く
次回は、コンピテンシー「協調性」の磨き方を解説します。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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