コンピテンシー「洞察力」の磨き方

コンピテンシー「洞察力」の磨き方

atc-1327

column:column_labor:column_tax_general

2005-07-30

＜６５回＞コンピテンシー「洞察力」の磨き方 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 　人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。 　多くの企業では「成果主義人事制度」に加速度的に移行しています。これの是々非 々は後でするとして、成果の低い、あるいは出せない人にとっては悲劇になるかも知 れません。 　コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・ 管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非と もお読みいただきたいと思います。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理 　解が一層深まります。（コンピテンシー宣教師より）■ ＜今回のメニュー＞ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 【１】職場の世相を川柳に載せて！ 【２】コンピテンシー「洞察力」の磨き方 【３】編集後記 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 【１】職場の世相を川柳に載せて！ 　 　この会社、定年までは持ちそうだ！　 　洞察力とは、先を見通す意味です。ビジネスマンは５０歳代ともなりますと、会社 が自分の定年までは潰れずに持ちそうかどうかに関心がいく人も多いようです。 　経営トップや幹部であれば、向こう数年先を読んで、経営戦略を練ったり、経営計 画を策定する力が求められます。 　中堅社員であれば、企画書を作成して上司や顧客に提案する場合、向こう数年先を 鋭く読んで織り込む力が求められるのです。 【２】コンピテンシー「洞察力」の磨き方 　「洞察力」は、戦略・思考分野のコンピテンシーです。 　企画書や提案書を作成するときだけでなく、仕事をするときでも常に「三代物語」 で考えることは重要です。 　「三代物語」とは、過去、現在、そして将来のことです。現在は過去の延長線上に あるわけですが、将来は現在の延長線上にどんな形で現れるか、これは外部環境と内 部環境の変化を読み取って、どのように企画し、どのように実践するかで当然変化す るわけです。 １．コンピテンシー「洞察力」の定義付けは？ 　例えば、「先々の外部環境の変化と内部環境の変化を鋭く読み取って企画する」と いうのはいかがでしょうか。 　外部環境の変化をコントロールすることはできません。“変化には変化で対応する” しかないわけです。変化に対応できなければ時計は止まってしまいます。 　一方、内部環境の変化は、正確に読み取れるものもありますから、ある程度コント ロール可能です。例えば人事面では、定年退職と自然減でこのままだと人員がどう変 化する。平均年齢はこう変化する。よって採用計画と教育計画（人事戦略）をこうし ようというように・・・。 ２．どんな行動基準が考えられるか 　例えば、経営トップや幹部であれば「過去および現在の事実と外部環境の将来展望 から事業に発生する変化を読み取り、複数の対応案を持ち合わせる」というのはいか がでしょうか。 　消費者・生活者の価値観、ライフスタイル、所得格差、技術・商品がどう変化して いくかをさまざまな情報収集を怠らず、鋭く読み取って複数の案を持ち合わせて臨機 応変に具現化していくことが求められるからです。 　例えば、中堅層であれば「企画・提案には、業界や社会の近未来の変化を読み取り、 課題に対して複数の対応案を提示できる」というのはいかがでしょうか。 　刹那的に「現在」だけを考慮したのでは、せっかくの企画・提案は直ぐに陳腐化し てしまうからです。 　先を鋭く読み取るには、積極的に情報を収集し、活用できるように常に自己啓発し ておくことも重要です。 　是非「洞察力」のブラッシュアップに取り組んで見ましょう。 【３】編集後記 　「洞察力」は、経営トップや幹部にだけ求められるコンピテンシーではありません。 人は成長してやがて中堅層、幹部へと昇進していくわけですから、若いうちから洞察 力なるコンピテンシーを磨いておくことは重要です。 　次回に続く 次回は、コンピテンシー「現状分析力」の磨き方を解説します。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 　発行責任者：さいたま市中央区上落合８丁目１－２０－３０４ 　　　　　　　　　彩愛コンサルピア代表　下山明央 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【メルマガ】 コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる ⇒ http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/melmag.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ 投稿記事の著作権は、記事の執筆者に帰属します。無断で転載・複製・頒布することを深く禁じます。 ▼ 当サイトの全てのコンテンツ（コンテンツ内に投稿された情報を含む）・リンク先の情報をご利用される際には、専門機関に問い合わせるなど十分な確認をなさってから実践するようにしてください。 ▼ 当サイトの全てのコンテンツ（コンテンツ内に投稿された情報を含む）・リンク先の情報をご利用されたことによる損害等の保証は当サイト及びコンテンツ内に投稿された執筆者を含め一切負いかねますので予めご了承願います。