<74回>
コンピテンシー「意思決定力」の磨き方
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持
ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
多くの企業では「
成果主義人事制度」に加速度的に移行しています。これ
の是々非々は後でするとして、成果の低い、あるいは出せない人にとっては
悲劇になるかも知れません。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営
トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学
生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。
===================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していた
だくと理解が一層深まります。(
コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
=================================
【1】職場の世相を川柳に載せて!
【2】
コンピテンシー「意思決定力」の磨き方
【3】編集後記
=================================
【1】職場の世相を川柳に載せて!
ダラダラと、またもや部長先送り!
経営トップの意思決定が遅れに遅れて墓穴を掘り、破綻や倒産に至った企
業は多いです。
最近の例ではカネボウでしょうか。ペタンゴン経営を標榜していましたか
ら5つの事業があったわけです。しかし化粧品以外は皆赤字、撤退すること
をしませんでした。
意思決定の速さを自他共に認めているのが味の素の江頭邦雄社長です。ホ
ーネンコーポレーションと協同持ち株会社を作るときは5分で合意、冷凍食
品のフレックスを日本酸素から買収するときも10分の交渉で決定したとい
います。
女性下着のトリンプインターナショナルの吉越浩一郎社長は日々の早朝会
議で数十件の案件をわずか30分で可否を決定しています。
意思決定が早ければ、「しまった」となった場合でもすぐさま撤回してや
り直す余裕も取れるわけですから・・・。
【2】
コンピテンシー「意思決定力」の磨き方
「意思決定力」は、マネジメント分野の
コンピテンシーです。経営者や幹
部のみならず、次の時代を担うビジネスマンにとって重要な
コンピテンシー
です。
若手ビジネスマンにとっても「意思決定力」なる
コンピテンシーを磨くこ
とは大切です。顧客と相対して、顧客の問いかけにいちいち「上司の判断を
仰ぎますので・・・」とか「持ち帰って検討します」では商談が成立するわ
けもないからです。
1.
コンピテンシー「意思決定力」の
定義付けは?
例えば、ズバリ「ぐずぐずせずに素早い意思決定を下す」というのはいか
がでしょうか。
ぐずぐずして煮え切らないでいるうちに経営環境は益々悪化し、立ち直る
ことができなくなるのです。
多くの製造業が海外に進出したことは周知の通りです。バネメーカーもこ
ぞって東南アジアや中国に進出しました。しかし、東海バネという会社は国
内に残って多品種微量の大型で付加価値の高いバネに特化する戦略を採りま
した。「己の技が世界に羽ばたく」とばかり、海外からも注文が殺到し好業
績を上げています。
同業者がこぞって海外へ、しかしわが社はその反対の戦略を採る、これも
並々ならぬ意思決定なわけです。
2.どんな行動基準が考えられるか
例えば、「『Yes』 『No』 『どちらでもない』と三つのパターンを即座
に決めて関係者に周知徹底する」というのはいかがでしょうか。
「7:3ならYes、6:4なら決定しない、5:5以下ならNo」というよ
うに意思決定に対する自分なりの決定パターンを持つことも大事なことです。
6:4が7:3の方へ変化したならYes、5:5の方に変化したらNoを宣言
すればいいわけです。
ビジネスマンは、若いうちから「意思決定力」なる
コンピテンシーを磨い
て、優柔不断に陥らないようにしてほしいと思います。
是非、「意思決定力」のブラッシュアップに取り組んで見ましょう。
【3】編集後記
「意思決定力」なる
コンピテンシーは、職位が上になればなるほど重要な
コンピテンシーです。意見具申をしても提案しても採否も決定してくれない
上司では、部下の不満は募るばかりです。
取引先と相対する調達部門の人や顧客と相対する営業部門の人にとっては
交渉の中で次々意思決定をしていかなければなりません。若いうちから「意
思決定力」なる
コンピテンシーを磨いておけば、後々必ず大きな自己成長に
つながっていきます。
次回に続く
次回は、
コンピテンシー「権限委譲力」の磨き方を解説します。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる
⇒
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<74回>コンピテンシー「意思決定力」の磨き方
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持
ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
多くの企業では「成果主義人事制度」に加速度的に移行しています。これ
の是々非々は後でするとして、成果の低い、あるいは出せない人にとっては
悲劇になるかも知れません。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営
トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学
生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。
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■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していた
だくと理解が一層深まります。(コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
=================================
【1】職場の世相を川柳に載せて!
【2】コンピテンシー「意思決定力」の磨き方
【3】編集後記
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【1】職場の世相を川柳に載せて!
ダラダラと、またもや部長先送り!
経営トップの意思決定が遅れに遅れて墓穴を掘り、破綻や倒産に至った企
業は多いです。
最近の例ではカネボウでしょうか。ペタンゴン経営を標榜していましたか
ら5つの事業があったわけです。しかし化粧品以外は皆赤字、撤退すること
をしませんでした。
意思決定の速さを自他共に認めているのが味の素の江頭邦雄社長です。ホ
ーネンコーポレーションと協同持ち株会社を作るときは5分で合意、冷凍食
品のフレックスを日本酸素から買収するときも10分の交渉で決定したとい
います。
女性下着のトリンプインターナショナルの吉越浩一郎社長は日々の早朝会
議で数十件の案件をわずか30分で可否を決定しています。
意思決定が早ければ、「しまった」となった場合でもすぐさま撤回してや
り直す余裕も取れるわけですから・・・。
【2】コンピテンシー「意思決定力」の磨き方
「意思決定力」は、マネジメント分野のコンピテンシーです。経営者や幹
部のみならず、次の時代を担うビジネスマンにとって重要なコンピテンシー
です。
若手ビジネスマンにとっても「意思決定力」なるコンピテンシーを磨くこ
とは大切です。顧客と相対して、顧客の問いかけにいちいち「上司の判断を
仰ぎますので・・・」とか「持ち帰って検討します」では商談が成立するわ
けもないからです。
1.コンピテンシー「意思決定力」の定義付けは?
例えば、ズバリ「ぐずぐずせずに素早い意思決定を下す」というのはいか
がでしょうか。
ぐずぐずして煮え切らないでいるうちに経営環境は益々悪化し、立ち直る
ことができなくなるのです。
多くの製造業が海外に進出したことは周知の通りです。バネメーカーもこ
ぞって東南アジアや中国に進出しました。しかし、東海バネという会社は国
内に残って多品種微量の大型で付加価値の高いバネに特化する戦略を採りま
した。「己の技が世界に羽ばたく」とばかり、海外からも注文が殺到し好業
績を上げています。
同業者がこぞって海外へ、しかしわが社はその反対の戦略を採る、これも
並々ならぬ意思決定なわけです。
2.どんな行動基準が考えられるか
例えば、「『Yes』 『No』 『どちらでもない』と三つのパターンを即座
に決めて関係者に周知徹底する」というのはいかがでしょうか。
「7:3ならYes、6:4なら決定しない、5:5以下ならNo」というよ
うに意思決定に対する自分なりの決定パターンを持つことも大事なことです。
6:4が7:3の方へ変化したならYes、5:5の方に変化したらNoを宣言
すればいいわけです。
ビジネスマンは、若いうちから「意思決定力」なるコンピテンシーを磨い
て、優柔不断に陥らないようにしてほしいと思います。
是非、「意思決定力」のブラッシュアップに取り組んで見ましょう。
【3】編集後記
「意思決定力」なるコンピテンシーは、職位が上になればなるほど重要な
コンピテンシーです。意見具申をしても提案しても採否も決定してくれない
上司では、部下の不満は募るばかりです。
取引先と相対する調達部門の人や顧客と相対する営業部門の人にとっては
交渉の中で次々意思決定をしていかなければなりません。若いうちから「意
思決定力」なるコンピテンシーを磨いておけば、後々必ず大きな自己成長に
つながっていきます。
次回に続く
次回は、コンピテンシー「権限委譲力」の磨き方を解説します。
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彩愛コンサルピア代表 下山明央
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