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~得する税務・
会計情報~ 第139号
【
税理士法人-優和-】
http://www.yu-wa.jp
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複式簿記の発明過程の推測
今月は以前、私が書いた原稿の「釣銭の計算方法と複式簿記の関係」~ 複式簿記って素晴らしい ~
その3から一部を再度紹介します。「Bーplus、仕事を楽しむためのWEBマガジン 23年9月号 VOL20」
全体の構成は下記のようですが、その中の「3、複式簿記の発明過程の推測」の部分です。ご興味ある方は
下記URLから全体をご覧ください。
http://www.business-plus.net/business/1109/269401.shtml
1、複式簿記をしない経営者は死刑に処する!
2、ルイ14世の女性好きと複式簿記の関係
3、複式簿記の発明過程の推測
4、釣銭の計算方法と複式簿記の発生過程との関連
5、江戸時代の日本に複式簿記が導入されていたら、世界経済の勢力図も違っていた?
複式簿記の発明過程の推測
複式簿記が完成するまでには多くの時間を要したようですが、どういう思考過程でできあがっていったのか
について、リトルトンの『
会計発達史』等を参考に推測してみましょう。
1、貨幣経済が主役になると商人間の
信用取引増大
2、貸付金や
売掛金の確実な残高把握の必要性の増大
3、単なる備忘記録から帳簿記帳の必要性
→実在勘定(
債権、
負債、
資本の勘定)の発生
4、帳簿の記入形式は、当初は上下分離の「垂直方式」での消し込み作業で記録抹消
5、分割払いが出てくると上下分離の「垂直方式」の消し込みでは不便となり、
左右分離の水平方式に変化(すなわち反対配置による減算方式)
6、貸借関係の整理を繰り返すうちに、ある一定の法則に気がつく
7、貸付金の増加には
現金が減少、
借入金の増加には
現金が増加するように
一つの取引には二つの勘定が増減することに気がつく
8、つまり財産の増減には原因と結果の両面の事実があるということの気づき
→この後、名目勘定(財産増減の原因を示す
収益費用の勘定)の発生へと進展か?
9、この原因と結果の因果関係を同時に把握する方法・技術を体系化し、
損益計算書と
貸借対照表を同時に作成できるようにしたのが、複式簿記である
取引が活発になると物々交換だけではその
決済の仕方に限界が生じ、取引拡大にとっては障害となります。
経済を高度に発展させたのは信用制度のお陰でしょう。
その商人間の
売掛金や買掛金の残高把握の必要性から、長い時間をかけて、財産計算と成果計算の両者を同時
に行えるような見事な計算体系である複式簿記が完成していったと言えます。
複式簿記は、すべての取引を原因・結果の水平方式(
借方と
貸方)に分析して記帳し、左側である
借方合計と
右側である
貸方合計は常に一致する貸借平均の原理から
試算表ができ、結果として記帳の正確性が検証可能と
なります。
そして
総勘定元帳に基づいて
貸借対照表や
損益計算書が作成できます。
複式簿記がなぜ西洋で発明されたのか?
それは釣り銭の計算方式と関係あるのでは、と推論しているのが、上記の
「釣銭の計算方法と複式簿記の関係」~ 複式簿記って素晴らしい ~ その3、です。
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http://www.yu-wa.jp/mail.htm
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発行者
税理士法人優和 東京本部 渡辺俊之(
公認会計士・
税理士)
〒108-0014
東京都港区芝4-4-5三田KMビル
TEL:03(3455)6666/ FAX:03(3455)7777
優和HP:
http://www.yu-wa.jp
E-MAIL:
tookyo@yu-wa.jp
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全体の構成は下記のようですが、その中の「3、複式簿記の発明過程の推測」の部分です。ご興味ある方は
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1、複式簿記をしない経営者は死刑に処する!
2、ルイ14世の女性好きと複式簿記の関係
3、複式簿記の発明過程の推測
4、釣銭の計算方法と複式簿記の発生過程との関連
5、江戸時代の日本に複式簿記が導入されていたら、世界経済の勢力図も違っていた?
複式簿記の発明過程の推測
複式簿記が完成するまでには多くの時間を要したようですが、どういう思考過程でできあがっていったのか
について、リトルトンの『会計発達史』等を参考に推測してみましょう。
1、貨幣経済が主役になると商人間の信用取引増大
2、貸付金や売掛金の確実な残高把握の必要性の増大
3、単なる備忘記録から帳簿記帳の必要性
→実在勘定(債権、負債、資本の勘定)の発生
4、帳簿の記入形式は、当初は上下分離の「垂直方式」での消し込み作業で記録抹消
5、分割払いが出てくると上下分離の「垂直方式」の消し込みでは不便となり、
左右分離の水平方式に変化(すなわち反対配置による減算方式)
6、貸借関係の整理を繰り返すうちに、ある一定の法則に気がつく
7、貸付金の増加には現金が減少、借入金の増加には現金が増加するように
一つの取引には二つの勘定が増減することに気がつく
8、つまり財産の増減には原因と結果の両面の事実があるということの気づき
→この後、名目勘定(財産増減の原因を示す収益費用の勘定)の発生へと進展か?
9、この原因と結果の因果関係を同時に把握する方法・技術を体系化し、
損益計算書と貸借対照表を同時に作成できるようにしたのが、複式簿記である
取引が活発になると物々交換だけではその決済の仕方に限界が生じ、取引拡大にとっては障害となります。
経済を高度に発展させたのは信用制度のお陰でしょう。
その商人間の売掛金や買掛金の残高把握の必要性から、長い時間をかけて、財産計算と成果計算の両者を同時
に行えるような見事な計算体系である複式簿記が完成していったと言えます。
複式簿記は、すべての取引を原因・結果の水平方式(借方と貸方)に分析して記帳し、左側である借方合計と
右側である貸方合計は常に一致する貸借平均の原理から試算表ができ、結果として記帳の正確性が検証可能と
なります。
そして総勘定元帳に基づいて貸借対照表や損益計算書が作成できます。
複式簿記がなぜ西洋で発明されたのか?
それは釣り銭の計算方式と関係あるのでは、と推論しているのが、上記の
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