• HOME
  • コラムの泉

コラムの泉

このエントリーをはてなブックマークに追加

専門家が発信する最新トピックスをご紹介(投稿ガイドはこちら

実験のやり方

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
2006年12月18日発行 第1・第3週月曜日発行
メールマガジン:経営のパートナー VOL3
<経営学で企業を再生する>
【発行責任者】経営テクノ研究所 代表 舘 義之
【E-mail】tate@agate.plala.or.jp
【H P】http://www9.plala.or.jp/keiei-techno
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆CONTENTS◆
VOL3.マーケティング
●実験のやり方
●閑話休題「未来工業に学ぶ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●実験のやり方

 マーケット・リサーチの三つの方法のうち、第三番目は「市場実験」です。

 第一番目「市場分析」を行い、それから「市場実査」によって、いろいろ
な情報を集めることができるわけですが、それだからといって、すぐ製品を
作り、その製品を売出してよいかというと、必ずしもそうはいきません。

 そこで、こういった調査の結果が果たして事実であるかどうかを調べるた
めには、実験をしてみた方がよいわけです。大がかりに製品を作ってしまっ
て、後でしまった、というよりは、実験をして、その結果によって、よけれ
ば、初めて大規模に製造を開始する、ということが必要です。

 そこで、いろいろな実験の方法がありますが、たとえば東京のある化粧品
メーカーでは、わざわざまったく同じ品物を入れ物のケースだけ変えて、A、
B、Cという三つのケースの種類を作って流してみました。 

 Aは、都会で大変受けました。Bは、農村で大変受けたのです。ところが
Cは、都会でも農村でも、かえり見られませんでした。

 そこで、都会向けのものはAのケースを使って、農村向けものはBのケー
スを使う、というようにして成功したのです。

 アメリカでも、広告を出す場合にも、市場実験を使ってみます。発行部数
の多い新聞や雑誌に広告を出す場合に、まず幾通りもの広告の原稿を作りま
す。そして、同じ読者層をもっているけれども、発行部数がはるかに少ない
新聞や雑誌を利用して、広告料の安いこともあって、事前に反響のテストを
行います。

 そして、どの広告が一番よいか、ということを実験して、その結果によっ
て初めて発行部数の多い新聞や雑誌に広告を出す、というやり方しています。

 また、あるチューインガムの会社が、運動会の時に賞品として、いろいろ
なケースに何種類にも包装したチューインガムを作って、どれでも好きなも
のをお取りください、というようにして出したところ、ある包装のチューイ
ンガムは皆が持っていくのに、別な包装のものは、誰も持っていかないでた
くさん残ってしまいました。

 これは、はっきり実験の結果が出たわけで、どの包装にしたらよいかが決
まるわけです。

 同一の商品を、価格をかえたり、包装をかえたり、また地域をかえて、広
告方法や販売経路をかえるなど、この市場実査の方法は、今日各企業の手に
よって、盛んに行われています。

 ところで、モニターという言葉があります。モニターというのは、直訳す
ると、「勧告者」「訓論者」「級長」「教師代理の生徒」といった意味です。

 企業で使われる場合は、ある商品を実際に使ってみて、「ここはいい」
「ここはいけない」というようように「勧告」をする人のことです。

 ウォシュレット・トイレを発売する時、洗浄ノズルの位置にについて、た
くさんの男性、女性に使用テストをしてもらって、その結果を聴取して、そ
の位置を決めた、ということです。この使用テストをした人が、モニターな
のです。

 新しい企業にとって、モニターという制度は不可欠です。それは、市場実
験の一つのタイプなのです。

 こういった市場調査というものが、どうしても必要になってきます。「第
二次世界大戦で日本が敗れた最大の原因は、レーダーがなかったからだ」と
いった有名な軍事評論家がいましたが、マーケット・リサーチは、企業にと
って、このレーダーの役割をなすものです。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●閑話休題「未来工業に学ぶ」

 「電気設備資材などを製造する未来工業という会社が岐阜県にある。従業
員は男性が570人、女性は215人。全員が正社員である。未来工業の今
度の正月休みは、23日から来月10日まで19連休を予定している。年間
休日が140日もある。しかも、1日の労働時間は7時間15分。残業は
基本的に禁止である。 

 この4月からは、定年を70歳に引き上げた。70歳までの10年の幅で
社員が自由に退職時期を選ぶことができる。60歳を過ぎて雇用を継続する
場合、賃金を大幅に下げる企業が多いが、同社の制度では60歳時の賃金
維持される。

~中略~

 これで業績が悪ければ、説得力に欠けるが、何年も経常利益で二けたの伸
びを続けている優良企業である。

~中略~

 同社の奇跡が今後も続くのか、実に興味深い。『読売新聞・12/17』」

 私は、以前から経営にとって、「経営思想」とか、あるいは「経営の信念」
というものが非常に大事である、ということを言い続けてきました。

 松下幸之助さんも、こういうことをいっています。「確たる信念を持って
いる人は、不景気の時ほど儲けるものである」

 そこで、いろいろと挙げられる経営思想のなかでもっとも重要なものは何
かといえば、それは企業の各メンバーの人間性、個性が最高度に発揮させら
れるような企業を作っていくことではないかと思います。

 どんなに物的に豊かな社会であっても、人間性が抑圧されたような社会で
は人間の幸福はありません。各人の個性を十分に伸ばすような機会を与える
ような組織を、経営のなかに作っていかなければなりません。

 経営というものは、今日の組織のなかで最も典型的な、最も根本的な組織
だからです。したがって、いわゆるマンパワー(人的能力)を企業のなかで
いかにして人間の能力を発揮させるか、これは経営者の根本的な任務といえ
ます。

 モラールとは、いうまでもなく勤労意欲のことです。モラールを高めるポ
イントとして、
1.経営に従業員が参加するようにしていること。
2.目標をはっきりと立てて、1日1日の仕事を、その目標に沿ってするよ         
  うに仕向けていくこと。
3.その目標に向かって仕事をした成果についてできるだけ従業員を認めて
  やること。
4.精神的に認めるということだけではなく、仕事それ自体の面でも単調感
  をなくすような作業そのものについて工夫をこらすこと。
5.安定感と誇りを持たせること。
などが挙げられますが、1から4の4つは、すべて5に帰着します。

 未来工業における安定感、つまり、安定して老年を迎えられる、というこ
とはモラールを、なによりも高めていくことになります。モラールを高める
ことなくして、企業は存立し得ないわけです。

 モラールを高めることは、単に、企業発展の手段と考えてはなりません。
それは目的である、と私は思います。

 人間に幸福な働き場所を与えること、それは、企業というものに課せられ
た人類に対する課題ではないでしょうか。


 そういう面からいっても、未来工業は、今後も存立し続けていくことでし
ょう。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■コンサルティング・セミナー・講演会などお任せください。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
●生産方式の改善・セル生産方式への移行したい!
●部品・仕掛品・製品在庫の削減をしたい!
●開発・設計期間の短縮をしたい!
●セールス活動の効率化を図りたい!
●商談技術を強化したい!
●市場開拓への戦略構想をつくりあげたい!
目標管理の導入・定着を図りたい!
人事評価制度を策定したい!
経営テクノ研究所」にご相談ください。
【ホームページ】http://www9.plala.or.jp/keiei-techno/
【お問合せ】tate@agate.plala.or.jp
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
【発行元】経営テクノ研究所
〒323-0807 栃木県小山市城東2-8-7
TEL:0285-23-0370 FAX:0285-23-0370
【発行責任者】経営テクノ研究所 代表 舘 義之
【事業内容】コンサルティング・企業内研修・講演会・経営顧問・執筆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/を利用して
発行しています。登録・解除はこちらから!
http://www.mag2.com/m/0000098662.htm
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

絞り込み検索!

現在23,150コラム

カテゴリ

労務管理

税務経理

企業法務

その他

≪表示順≫

※ハイライトされているキーワードをクリックすると、絞込みが解除されます。
※リセットを押すと、すべての絞り込みが解除されます。

スポンサーリンク

経営ノウハウの泉より最新記事

スポンサーリンク

労働実務事例集

労働新聞社 監修提供

法解釈から実務処理までのQ&Aを分類収録

注目のコラム

注目の相談スレッド

スポンサーリンク

PAGE TOP