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提案制度の活性化で進化し続ける企業!」

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     シリーズ「カイゼン活動で仕事のできる人の集団を作る!」

  <第422回>[(第13話)「提案制度の活性化で進化し続ける企業!」]

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の
必要性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「カイゼン
活動で仕事のできる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析し
た良質の記事を紹介していきます。きっとお役に立てると思います。中小企
業の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきた
いと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】指示待ちは会社も社員も不幸です!
【3】提案制度が機能している企業の例!
【4】提案制度がマンネリに陥らないための対策!
【5】編集後記

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今のままではいけないと「危機感」を抱いている経営者は「脈」がある。だ
が中には危機感さえ持っていない経営者が多い。「このままではもう、ワシ
の代でおしまいや。いつ廃業しようか」と日々悩んでいる経営者にも時々遭
遇する。このような会社の社員はどんな気持ちで働いているのだろうかと気
に掛かる。

ある製造業に呼ばれて行ったときのことだ。中堅社員の中にはやる気のある
人が含まれていた。だが取引先からは値引きの要求ばかりで台所は火の車。
品質管理がうまくいかず不良が多い。出荷検査に合格して出荷しても客先で
不良が見つかり呼び出される。対策に明け暮れて異常コスト(失敗コスト)
は増えるばかりだ。

この会社では過去に「全社的QC(Quality Control)活動」をやったことが
あるが、いつの間にか立ち消えになったと言う。「提案制度」も始めたこと
があるがこちらもいつの間にか立ち消えになってそれ以来活動は停止してい
ると言う。実際このような会社は多い。

そこで今回は「提案制度」の活性化について採り上げることにする。



【1】心に刻んでおきたい言葉

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提案しない人、つまり「出ない杭」は活躍の場に恵まれず腐っていくでしょう。


       坂上 彰

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【2】指示待ちは会社も社員も不幸です!

企業文化にもよるが、実際「指示待ち社員」は多い。

ある課長:「社長、マシンへの入力ミスで不良品が発生しました。どう対処
     しましょうか」。

社長:「数は?」

ある課長:「A産業に納入した1000個と来週納入予定の在庫1000個全てです」。

社長:「今日は残業をさせ、土日は休日出勤指させて全部作り直しなさい」。

ある課長:「ハイ、分かりました」。

ただでさえ採算ギリギリなのにこんなことをやっていては「利益なき繁忙」
だ。原因の究明もないままに、対症療法的に再製作してしまう。いつも「品
質」と「納期」に追われっ放しだ。しかも土日は社長はゴルフだ。このよう
な会社に明日はない。

「指示待ち社員」の多い会社では利益が上がらないから会社も不幸だ。働い
ている社員はただの「働き蜂」で思考や創造の世界とは無縁だからもっと不
幸だ。倒産すれば直ぐに失業する。「指示待ち社員」の再就職は簡単ではな
い。



【3】提案制度が機能している企業の例!

□ 未来工業の例

岐阜県輪之内町に未来工業と言う有名な会社がある。創業者は山田昭男氏だ。
彼は“ドケチ”として有名だが、カイゼンを根付かせるために社員に見せる
背中として“ドケチ”を演出している。

住宅用電気機器の製造販売で成長してきた。山田氏は「当社は何でも差別化
する訓練を続けてきた。つまりよそとは違うことをやると言うことだ。その
結果、お客様に感動を売ってきたから勝てるのだ」と胸を張る。

提案は年間数万件も出てくる。出したと言うだけで1件につき500円支払う。
審査後等級が決まれば等級に応じて本来の賞金が出る仕組みだ。山田氏は
「馬は走ったらニンジンをやる。これはノルマ主義だ。私はニンジンを先に
やるから走ってくれと言う考えでやっている」と言う。500円は先にやるニン
ジンと言うわけだ。

未来工業には残業はない。全員が定刻に帰宅する。会社に残っているのはク
ラブ活動をやっている社員だけだ。さらに山田氏は「よその会社はワーク・
ライフバランスと言っているが、未来工業はライフ・ワークバランスだ」と
言う。納得だ。


□ バーコードで有名なサトーの例

バーコードで有名なサトーでは毎日社長へ「3行の提案書」を出させている。
仕掛け人は故藤田東久夫氏だった。藤田氏はサトーで社長、会長を歴任後取
締役顧問を務めていたが亡くなられた。

サトーと言う会社は、元々は竹材加工機のメーカーだったが、時代の流れで
竹材加工機は不要になった。梱包のとき使用する結束機を製造したり値札を
効果的に貼るハンドラベラーを開発して販売した。しかし折りも折り、日本
全国が労働争議に巻き込まれ、サトーも例外ではなかった。廃業も考えたが
「ハンドラベラーがないと困る」という顧客の声に押されて「会社は社会の
公器」と気付いた。そして生まれたのが「あくなき創造」と言う経営理念だ。
その理念を実行するために1976年に生まれたのが「三行提報」と言う制度だ。

毎日全社員、全役員が提案や報告を3行、127文字で書き、日報形式で報告す
ると言うものである。社員はただ漫然と一日を過ごすわけには行かなくなっ
た。もっとうまいやり方はないか、もっと売れるようにするにはどうすれば
いいかを考えるようになった。

毎日上がってくる「三行提報」をふるいにかけて社長に送るに値するものを
選ぶために8人ほどのスタッフを擁するまでになった。この「三行提報」のお
陰で会社が進化し続けてきたといっても過言ではない。自社だけの制度にし
ておくのはもったいないとの思いから「サトービジネスサービス」と言う会
社を設立し、多くの企業に「三行提報」のシステム導入の支援までやってい
るから驚く。山田養蜂場も導入企業の一社だ。



【4】提案制度がマンネリに陥らないための対策!

提案制度がマンネリに陥るから立ち消えになる。マンネリに陥らないための
施策が必要だ。
「カエル」にはたくさんの漢字があり、それぞれ使い分けられている。「変
える」、「返る」、「代える」、「換える」、「替える」などだ。困ったら
「原点に一旦立ち返る」のもよい。困った“蛙”も向きや立ち位置を変えて
飛び上がるイメージだ。

会社として他社のカイゼン事例を収集して社員に提示するのもよい。時には
他社の見学や見本市の見学を勧めるのもよい。そうすれば「想像力」も「創
造力」もフル回転できる。



【5】編集後記

少し規模が大きくなると役員が集まって食事をしながら会社の重要案件につ
いて議論する。だが、社長の意見に押されてみんなうなずくばかりで提案ら
しきものは出てこないという会社は多い。これではせっかくの役員会は社長
の独演会で終わりかねない。

課題を与えて「提案をもってこい」と強く指示することが大切だ。社員の提
案も大切だが、経営層の提案も活性化させなければならないからだ。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=

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次回に続く。

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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
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