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経営テクノ研究所
2015年1月19日第1・3週月曜日発行
発行人:舘 義之
http://www9.plala.or.jp/keiei-techno/
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★★経営のパートナー★★経営学で企業を再生する
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<目次>★製造力を強化せよ(1)
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★製造力を強化せよ(1)
1.適切な在庫品の管理を行え
在庫品(原材料・仕掛品・製品)の管理は、製造および販売の必要に対応
するための在庫の必要量を、その種類や数量にしたがって用意し、その投下
資本を最小限にとどめることに目的があります。
在庫品が企業
資産の中で占める比重は大きいものがあります。当然、その
管理が、直接、成果を左右します。赤字会社によくみられる傾向として、在
庫品管理の不適切が挙げられます。
たとえば、需要の少ない品を多量に在庫させ、その値下がりによって損失
をこうむります。また、運転資金の停滞からくる金融的な圧迫に苦しむとい
つたケースが多いのです。
(1)需要予測が在庫管理の第一歩
製品の適正在庫量を決定するためには、まず製品の需要予測を行う必要が
あります。
需要予測は、短期的には販売計画や生産計画を立てるために、長期的には
設備投資計画を立案するために必要です。
需要予測の方法としては、
●時系列分析
●相関分析および回帰分析
が代表的です。
●時系列分析
時系列分析とは、過去の需要データを使い、過去の傾向が将来も同じよう
な傾向で移動するという前提で計算するものです。具体的な計算方法として
は、
・目安法
・両分平均法
・月別平均法
・
移動平均法
・連環比率法
・小自乗法
などがあります。
一般的には、次の二つの方法が広く利用されています。
・
移動平均法
・連環比率法
●相関分析
相関分析とは、当該製品と、相関関係の強い製品の将来需要が予測されて
いるとき、これを利用して当該製品の予測を行うものです。
たとえば、自動車のヘッドライトは自動車の需要と相関関係が強いはずで
すから、自動車の統計数値からヘッドライト需要を把握することができます。
そして、二つの事象間の関係の有無や強さを測定します。その方法として、
代表的なものが、
・相関図
・ピアソン法
・スピアマンの順位差法
などです。
●回帰分析
回帰分析とは、相関分析によって二つの変数の間に強い相関関係が認めら
れた場合に需要を予測するものです。
代表的な方法として、
・最小自乗法(1次式)
・最小自乗法(2次式)
などがあります。
この需要の解析こそが、在庫管理の第一ステップです。一見、非常に変動
しているようにみえる需要も、季節性を考慮したり、平均をうまくとったり
すると、意外に簡単に解析できることがあります。
(2)自社にあった在庫管理を行え
在庫品管理の方法については、いろいろ考えられますが、一般に、次のよ
うな方法が挙げられます。
第一の方法は、販売需要に対する在庫品の必要量について、最低と最高の
限界点を決め、この基準により管理する方法です。
以下、代表的な3方式を紹介することにしまます。
●定期発注方式
毎期の所期在庫を一定にするために、期首からリードタイムの期間だけ繰
り上げた時点を発注点とし、発注量を見込みで定めて発注する方式です。
・発注量={(入手期間+注文周期)×月平均消費量}-(現在の在庫量)
-(現在の注文残)+予備在庫量
●定量発注方式
最小在庫に達する時点を見込んで、それからリードタイムの期間だけ繰り
上げた時点を発注点と定め、発注量を一定にして発注する方式です。
●発注点方式
在庫がある一定量に達したときに発注を行い、リードタイムだけ遅れて納
入をする方式です。
第二の方法は、在庫品の回転率の標準化によって、その管理を行うものです。
通常、次のような方法がとられます。
・在庫回転率=
売上原価÷在庫品平均在高
また、在庫品に投下された
資本の回転率は、次の算式で求められます。
・在庫品
資本回転率=
売上高÷在庫品平均在高
さらに、材料、仕掛品、製品別の回転率を求める必要があります。
・材料回転率=
売上原価÷材料平均在高
・仕掛品回転率=
売上原価÷仕掛品平均在高
・製品回転率=
売上原価÷製品平均在高
第三の方法は、予算統制、すなわち、経営方針や営業活動の予算に応じて、
在庫品を管理するものです。
企業の基本方針や戦略などを総合した達成すべき目標在庫在高を各管理責
任ごとに示し、そして、各管理責任ごとの実績と比較を行い、さらに、差異
原因の究明と改善策を検討するのです。
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★舘 義之のポジション
人事・IE・VE・マーケティングコンサルタント
人事・IE・VE・マーケティングの三輪で企業体質の仕組みを構築して、
厳しい経営環境の中で勝ち残っていく会社にすることを第一に支援します。
舘 義之への問い合わせ
study@sky.plala.or.jp
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経営テクノ研究所
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発行人:舘 義之
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<目次>★製造力を強化せよ(1)
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★製造力を強化せよ(1)
1.適切な在庫品の管理を行え
在庫品(原材料・仕掛品・製品)の管理は、製造および販売の必要に対応
するための在庫の必要量を、その種類や数量にしたがって用意し、その投下
資本を最小限にとどめることに目的があります。
在庫品が企業資産の中で占める比重は大きいものがあります。当然、その
管理が、直接、成果を左右します。赤字会社によくみられる傾向として、在
庫品管理の不適切が挙げられます。
たとえば、需要の少ない品を多量に在庫させ、その値下がりによって損失
をこうむります。また、運転資金の停滞からくる金融的な圧迫に苦しむとい
つたケースが多いのです。
(1)需要予測が在庫管理の第一歩
製品の適正在庫量を決定するためには、まず製品の需要予測を行う必要が
あります。
需要予測は、短期的には販売計画や生産計画を立てるために、長期的には
設備投資計画を立案するために必要です。
需要予測の方法としては、
●時系列分析
●相関分析および回帰分析
が代表的です。
●時系列分析
時系列分析とは、過去の需要データを使い、過去の傾向が将来も同じよう
な傾向で移動するという前提で計算するものです。具体的な計算方法として
は、
・目安法
・両分平均法
・月別平均法
・移動平均法
・連環比率法
・小自乗法
などがあります。
一般的には、次の二つの方法が広く利用されています。
・移動平均法
・連環比率法
●相関分析
相関分析とは、当該製品と、相関関係の強い製品の将来需要が予測されて
いるとき、これを利用して当該製品の予測を行うものです。
たとえば、自動車のヘッドライトは自動車の需要と相関関係が強いはずで
すから、自動車の統計数値からヘッドライト需要を把握することができます。
そして、二つの事象間の関係の有無や強さを測定します。その方法として、
代表的なものが、
・相関図
・ピアソン法
・スピアマンの順位差法
などです。
●回帰分析
回帰分析とは、相関分析によって二つの変数の間に強い相関関係が認めら
れた場合に需要を予測するものです。
代表的な方法として、
・最小自乗法(1次式)
・最小自乗法(2次式)
などがあります。
この需要の解析こそが、在庫管理の第一ステップです。一見、非常に変動
しているようにみえる需要も、季節性を考慮したり、平均をうまくとったり
すると、意外に簡単に解析できることがあります。
(2)自社にあった在庫管理を行え
在庫品管理の方法については、いろいろ考えられますが、一般に、次のよ
うな方法が挙げられます。
第一の方法は、販売需要に対する在庫品の必要量について、最低と最高の
限界点を決め、この基準により管理する方法です。
以下、代表的な3方式を紹介することにしまます。
●定期発注方式
毎期の所期在庫を一定にするために、期首からリードタイムの期間だけ繰
り上げた時点を発注点とし、発注量を見込みで定めて発注する方式です。
・発注量={(入手期間+注文周期)×月平均消費量}-(現在の在庫量)
-(現在の注文残)+予備在庫量
●定量発注方式
最小在庫に達する時点を見込んで、それからリードタイムの期間だけ繰り
上げた時点を発注点と定め、発注量を一定にして発注する方式です。
●発注点方式
在庫がある一定量に達したときに発注を行い、リードタイムだけ遅れて納
入をする方式です。
第二の方法は、在庫品の回転率の標準化によって、その管理を行うものです。
通常、次のような方法がとられます。
・在庫回転率=売上原価÷在庫品平均在高
また、在庫品に投下された資本の回転率は、次の算式で求められます。
・在庫品資本回転率=売上高÷在庫品平均在高
さらに、材料、仕掛品、製品別の回転率を求める必要があります。
・材料回転率=売上原価÷材料平均在高
・仕掛品回転率=売上原価÷仕掛品平均在高
・製品回転率=売上原価÷製品平均在高
第三の方法は、予算統制、すなわち、経営方針や営業活動の予算に応じて、
在庫品を管理するものです。
企業の基本方針や戦略などを総合した達成すべき目標在庫在高を各管理責
任ごとに示し、そして、各管理責任ごとの実績と比較を行い、さらに、差異
原因の究明と改善策を検討するのです。
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★舘 義之のポジション
人事・IE・VE・マーケティングコンサルタント
人事・IE・VE・マーケティングの三輪で企業体質の仕組みを構築して、
厳しい経営環境の中で勝ち残っていく会社にすることを第一に支援します。
舘 義之への問い合わせ
study@sky.plala.or.jp
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