『
総務の森』コラムをご覧のみなさま
こんにちは!
合同会社5W1Hの高野潤一郎と申します。
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締め切り:3月31日(火)まで!
・「グローバル人財」の育成に役立てること
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本コラムでは、弊社配信の無料ニューズレター第173号(2015年3月
24日配信)で公開した記事の一部をシェア差し上げます。
今回のタイトルに興味をお持ちいただけた方は、是非、お役立てく
ださい。
<以下、抜粋記事となります。その旨、予めご了承くださいませ。
なお、システム上、本コラムでご紹介できない『図表』などを含
めた『全文』は、後述のリンク先より、無料で、何の登録手続き
もなく、ご覧いただけますので、ご安心ください。>
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(前略)
Facebookページ記事:
あなたの熟練度、習熟度は?(
http://ow.ly/KIF8d ) では. . . .
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「傾聴」レベルのコミュニケーションで止まっていては、ビジネス
にはほとんど役立ちません。 「相手の意見を鵜呑みにし、相手と
同じように考えていたら、同じように『困りましたねぇ』と言って
話が終わる」に決まっています!
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●「場面別に、よく用いる質問フレーズを記憶する」のが、質問力
を高める方法だと誤解している
…「コミュニケーション = 言葉のやりとり」だと考えていたり、
双方向のコミュニケーションで大切なことに関する理解が不充
分だったりする
●「質問をすることができる = 質問力がある」と誤解している
…「論理的には正しい質問だけれど、感情を持った生身の人間を
前にして発するには不適切な表現である例」に氣づかないなど、
リアルタイムで対人スキルを発揮するのに慣れていない
●「コミュニケーションを分析的に振り返った経験」がないため、
普段のコミュニケーションにおいて「人格 = 言動」といった不
適切な解釈を
採用していることに氣づかないなど、「質問力の有
無から生じる、コミュニケーションの成果の違い」について理解
していない
…有効性、ありがたさなどがわからないため、学ぶ必要を感じな
い。
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などといった話も紹介しつつ、「どんな仕事でも必要とされる職務
遂行能力のひとつ、生涯役立つスキルとしての『質問力』の熟練度・
習熟度」について書いていました。
ここで書いていたのは、ニューズレター第102号以降、前回の第172
号でもご紹介した「ヒトの脳にある『型』を定着させようとすると、
その信号処理のパターンを習慣化させることが必要となる(脳内の
神経細胞の再組織化にはタンパク質の合成を支えるために必要な遺
伝子の発現などを考慮すると、最低2週間くらいに渡って継続的な
取り組みが必要)」という話と関連した主張です。
ニューズレター第104号では、「情報はどれくらい増えているのか?
」「大量の情報を処理する能力は充分なのか?」といった話や、
「コンピューティング能力の指数関数的成長に関するグラフ」など
をご紹介し、
また、ニューズレター第107号では、「あと10年程度で、人工知能
がヒトを上回る分野が出てくるのだから…」といった話をご紹介し、
さらに、ニューズレター第148号では、「就労者としての寿命 >
ビジネスの寿命」「経営の合理化を進める過程で、40・50代の
管理職の役職を無くす動き」「セカンド・キャリア」についての話
をご紹介することで、
「ヒトと、機械やコンピューターなどとの棲み分け・統合」に関す
る問題提起をしてきています。
今回は、先日の
「変化促進研究会(
http://www.5w1h.co.jp/pl/CLV.html )」で扱
った内容(※1)を踏まえて、「テクノロジーとキャリア」につい
て、企業と個人の視点から、また少し考えを進めてみたいと思いま
す。
※1
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現在開催中の第11期「変化促進研究会」では、Rich Karlgaard(著)
の『The Soft Edge: Where Great Companies Find Lasting
Success』を扱っています。
これまでの範囲を見る限り、このテキストは、「技術革新のペース
が速まると共に、最新技術が安価で手に入りやすくなってきている
という状況を踏まえ、(戦略基盤 [市場、顧客、競合、代替案、大
変革をもたらすもの] があった上で)ハード・エッジ [スピード、
コスト、サプライ・チェーン、ロジスティックス、
資本効率] がも
たらすのは、「つかの間の強み」になってきている。
一時的な競争優位性を得るのとは異なり、組織に ”持続的な” 繁
栄をもたらすのに有効なのは、ソフト・エッジ [信頼、加速学習や
適応を可能にする賢明さ、チーム、テイスト、ストーリー] である。
」といった切り口で書かれていると、私は解釈しています。
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■『専門家育成の現状』と『製品・サービスへの期待』
まず、先日の「変化促進研究会」で扱った範囲から、一部内容を簡
略化&意訳してシェアします。
世界で最も評価の高い医療研究および治療センターのひとつ、常に
全米で最も優れた総合病院のひとつに数えられる、米国のメイヨー・
クリニック(Mayo Clinic)についてご存知の方、多いのではない
でしょうか。
そのメイヨー・クリニックで、外科医・教授を務めるDavid R.
Farleyさんは、次のような発言をされています。
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●外科医にとって、手術を何度も繰り返し行うこと、数多くのフィ
ードバックを得ることは、極めて重要です。例えば、比較的単純
なヘルニアの手術に関してであっても、一定のレベルに到達して
それまでのように顕著な技量の向上が感じられなくなるまでには、
約250回の手術経験が求められます。
しかし、私たちは、学生が5年間学ぶ間に250回もの手術経験
を積ませてあげることはできず、数十回の手術を経験した段階で、
彼らを外科医として送り出さなければいけないというのが実情で
す。
●「研修医は、週に80時間を超えて働いてはいけない。週に1日
は
休日を設けないといけない。」という法律は、家族にとっても、
睡眠不足の解消にとっても、教育効果を考える上でも、妥当で優
れたものだと思います。
一方、そういった法律が「手術の繰り返し経験の減少」に拍車を
かけていることについては、問題だと考えています。
●ヘルス・ケアに関するシステムが大掛かりなものになるにつれ、
システム活用の手順は複雑化し、人々が寄せる期待はどんどん高
まってきています。
[ 原出典:Karlgaard(著)『The Soft Edge: Where Great
Companies Find Lasting Success』]
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似た話は、日本でも顕在化してきていて、2015年4月には「ロボッ
ト手術指導医の認定制度」が発足することになっているようです。
(中略)
上記と同じような形で、さまざまな専門領域において研究開発が進
み、知識や技術が増えていっているため、専門家育成の現場では、
極めて優秀な専門家であっても、その専門領域のすべてについて習
熟するというのは非現実的だという認識が強まってきています。
一方、一般の人々は、研究開発が進展しているのだから、今まで以
上に各種製品・サービスの恩恵を受けることができるようになって
当然だ!と認識しています。
こういった、「専門家育成の現状」と「製品・サービスへの期待」
を踏まえ、今後、企業そして個人はどういったことに意識を向けて
いくのが良さそうでしょうか?
■企業は、競争が激化する中、経営を合理化したい?
この頃は、「三井住友銀行が、コールセンターの応対業務に、米国
IBM社のコグニティブ(
認知的)・コンピューティング・システム、
あるいは、人工知能(AI: Artificial Intelligence)として有名
な『ワトソン』(Watson)を導入する」(みずほ銀行や三菱東京U
FJ銀行も、ワトソンの導入を進めている)といったニュースで見
られるように、「テクノロジーの進展と、人々の仕事に関する話題」
が身近になってきています。
例えば、下記のような話が有名かもしれません。
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●今後20年以内に、英国における仕事の3分の1がロボットに置き換
わる可能性がある
(原出典:”THE FUTURE OF EMPLOY
MENT: HOW SUS
CEPTIBLE ARE
JOBS TO COMPUTERISATION?”, Deloitte with Carl Benedikt
Frey, of the Oxford Martin School, and Michael A Osborne,
of the Department of Engineering Science, at the
University of Oxford )
●2025年には、米国で1億人分の職がロボットに取って替わられて
いる
(原出典:”What Happens to Society When Robots Replace
Workers?”, William H. Davidow and Michael S. Malone,
“Harvard Business Review”, D
ECEMBER 10, 2014)
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また、米国発のデジタル革命「3Dプリンター」への対抗意識が感じ
られる、インダストリー4.0(Industrie 4.0:ドイツ政府が進める
第4次産業革命)、インダストリアル・インターネット
(Industrial Internet:米国GE社が提唱した、産業用機器とITの
融合に関するコンセプト)といった潮流がある中、
実際にIoT(Internet of Things:モノのインターネット)が普及
し始め、「セカンド・エコノミー」(業務処理が人の手を介さずに、
コンピューター間でのみ実行・完結されるような経済活動)の台頭
を感じさせるニュースも増えてきています。
…こういった話の実現時期は予測通りにならないこともありますが、
こういった方向性で社会が進展していっていることは確かではな
いでしょうか。
こうした状況を受け、「結腸がん患者の状態をモニターしながら鎮
静薬を自動的に投与する」ことができ、「一部の麻酔専門医に取っ
て代わる存在」として知られるようになってきている、米国ジョン
ソン・エンド・ジョンソン社の医療機器「セダシス」(…米国食品
医薬品局(FDA)が2013年に承認済み)のように、高度な教育を受
けた人の判断を代替する機器も登場し始めています。
…一昔前のように、「単純作業、繰り返し作業、定型業務だけが、
コンピューター・機械・ロボットに任せられていくのだ」という
認識も古いものになりつつあるということです。
企業を経営する側の立場の人にとってみれば、低コストで、口答え
せず、休まず、正確に働いてくれるコンピューターやロボットを活
用することで、企業競争力を高めていきたい(また、そうしなけれ
ば生き残っていくのが難しい)と考えるのは自然なことなのかもし
れません。
また、そうした傾向の一部、成熟産業の合理化の一環として、「人
件費を削減するために、40~50代社員に早期
退職を勧める」企業が
増えてきているのかもしれません。
あなたは、「テクノロジーの進展と、今後のヒトの仕事」について、
どんなことをお考えになるでしょうか?
■個人は、これまで以上に、仕事に意義を求める?
前段では、企業の視点から、近年のテクノロジーの進展の話を見て
きました。今度は、個人の視点から、「テクノロジーの進歩と、個
人のキャリア」について考えていきましょう。
まずは、昨年の東京理科大学でのパネル・ディスカッション(…東
京理科大学のS教授、明治大学のW教授、私の3人のパネラーのや
り取りで、流動的に内容が変わる上に、フロアの学生たちとのやり
取りを通じても話の内容が変わっていくスタイル)開催前に、大学
生・大学院生向けに書いていた私の文章をご覧ください。
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約10年後の2025年には、IoTが当たり前のように普及し、1兆個を超
えるモノがコミュニケーションし合うという世界を推測する人たち
も出てきています。
ヒトとモノ、モノどうしが相互にネットワークでつながり、情報が
情報を生み、自己学習を進めていく世界が、すぐそこまで来ていま
す。 その頃の経営者の中には、機械・ロボット・コンピューター
などにどうしても任せられない仕事だけをヒトに任せたいと考える
人が増えているかもしれませんね。
そうした兆しが見えている現在、大学に在籍しているあなたは、今
後の「ヒトが果たす役割・自分の人生における仕事の意味・働き甲
斐・生き甲斐など」についてどのようなことを考え、キャリアをデ
ザインしていくことが望ましいのでしょうか?
目先の就職についてだけ考え、周囲と同じように行動するのではな
く、この講義が、あなた独自のキャリアについて中長期の視点に立
って考えてみるきっかけとなれば幸いです。
「目的」を達成するために「手段」がある。 では、なぜ大学に入
ることを選択し、大学時代のどんな経験・学びを通して何を得よう
としているのでしょうか?…大学という手段を用いて、どんな人間
になる? 何をする? あなたの人生における大学の役割は?
これまでの大学生活で得たものは? なぜ、まだ大学にいるの?
「幸せ」 = 「喜び(現在の利益)」 と「意義(未来の利益→充
実感)」の同時体験?
「自由」 と 「責任」は、車の両輪?
「社会的成功は、他者からの支持によって得られる」?
「自分が存在すべき場所」=「自分が最も成果を上げることができ
る場所」を知る?…自分の価値観、強み、学び方、仕事の仕方
グローバル社会におけるあなたの役割?
------------------------------------------------------------
(中略)
これは、確かに、大学(院)生向けの講義内容ではありますが、
「就労者としての寿命 > ビジネスの寿命」という傾向が強まり、
「人件費を削減するために、40~50代社員に早期
退職を勧める」企
業が増えると共に、
40~50代で
エグゼクティブ・コーチング(
http://www.5w1h.co.jp/ec/tt.html ) や
パーソナル・コーチング(
http://www.5w1h.co.jp/pl/coaching.html )
を活用される方が増えるといった形でも、「今後のキャリア・デ
ザイン」や「セカンド・キャリア」について検討・準備を進める人
が増えている現状を踏まえると、意外と多くの人にとって有益な視
点を提供する質問が含まれているのではないか?と思っています。
…「年金をもらうまでに時間が空く」「家に居ても邪魔者扱いされ
る」「所属組織名や肩書きがなくなると、『自分の強み』も『や
りたいこと』もわからない」「社外の動向に疎く、他社から求め
られるような競争力がない」など、
定年が近づいているけど、今
後どうしていこう?と悩む人が増えているのです。
特定の業界で、世界で、日本で、トップ・クラスの実力者として認
知されていたり、コンピューターやロボットにおきかえることが難
しい職種に就かれていたりすれば、今後も引き続き、目の前の仕事
を次々にこなしていくだけでよいのかもしれません。
一方で、「高業績をあげて、管理職になったのは良いが、『自分で
やらずに、他者を通じて高業績をあげる』『チームを効果的に機能
させる』といった『新しい役割』への期待に応えることができない」
などといった形で、キャリア・デザインについて悩まれる方も増え
てきているように感じています。
この話は、※1で書いていた、「技術革新のペースが速まると共に、
最新技術が安価で手に入りやすくなってきているという状況を踏ま
え、(中略)組織に ”持続的な” 繁栄をもたらすのに有効なのは、
ソフト・エッジ [信頼、加速学習や適応を可能にする賢明さ、チー
ム、テイスト、ストーリー] である。」というのと関連が深い話で
はないでしょうか。
------------------------------------------------------------
(前略)
諸外国に比べ、日本は総じて「職務の知識や技能などのハード・ス
キル」「
従業員教育」は優れているけれども、「他者への働きかけ
を通して成果をあげるソフト・スキル」「
役員、マネジャー教育」
がかなり劣っていると評価されています。(ここでいうソフト・ス
キルとは、意識共有、信頼関係、人財育成、建設的な対話、円滑な
交渉、エンゲージメントやコミットメントの向上などを促進する
『思考法×コミュニケーション』の能力のことであり、どんな仕事
でも必要とされる職務遂行能力を指しています。リーダーシップや
マネジメントなども、ソフト・スキルの一形態に過ぎません。)
(後略)
[ 出典:高野潤一郎『人財を伸ばし、束ね、組織能力を高める』,
産労総合研究所『企業と人材』2015年6月号(2015年6月5日発売)
] …他に、「『できません』という相手を味方にする」「ヒトは、
変化する
資産」「ビジネス・パートナーとは?」といった内容につ
いても書かせていただきました。
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もし、「視野が狭い(短期的視野、自分の仕事や評価にのみ関心を
持ち異業種異業界のことを学ぼうとしない)、減点主義(他者の欠
点や間違いばかりを探す、可能性を探求しない)、プライドが高い
(知らない・わからないと言えない、権威に頼らずに人を動かせな
い)、失敗を極度に恐れる(着実にできることしかやらず、試行錯
誤しない)など」といった症状が出ていたら、その人は『大企業病』
を患っていて、今後のキャリア・デザインで苦労されるのかもしれ
ません。
「ソフト・エッジ」「ソフト・スキル」について、あなたは「他者
から求められる実力」「他社から求められる競争優位性」を持って
いると言えそうでしょうか?
改めて、個人の視点から、「テクノロジーの進歩と、個人のキャリ
ア」について、どのようなことをお考えになりますか?
「ヒトならではの強み」と言えるかもしれない、自分の「ソフト・
エッジ」「ソフト・スキル」と、今後のキャリア・デザインについ
て、今、どんなことをイメージされますか?
■病院も、リッツ・カールトンやディズニーに学ぶ時代
ここまで、「テクノロジーの進展と、仕事/キャリア」について、
企業と個人の視点から少し眺めてきました。
世界最大のPR会社として知られるエデルマン(Edelman)が、2013
年に米国で実施した調査(2013 EDELMAN TRUST BARO
METER)では、
調査史上初めて、「『情報公開性、誠実性、信憑性に関する印象』
といった無形
資産が、『製品やサービスの品質』といった有形
資産
よりも、企業の評判にとって重要である」という結果が得られたと
いう話があります。
こういう話は、「企業に ”持続的な” 繁栄をもたらすのに、ソフ
ト・エッジが有効ではないか」という見方を支持する動きかもしれ
ませんね。
…「変化促進研究会」では、メイヨー・クリニックについて、冒頭
で紹介した話以外にもさまざまな取り組みについて学びました。
例えば、病院利用者を「患者」と呼ばず「顧客」(お客様)と
呼び、「彼らが健康上の重大な決断をする際にはいつもそばにい
る」よう心掛けていること、そして、世界最高レベルのサービス
を提供できるよう、世界中でホテル・チェーンを展開するザ・リ
ッツ・カールトン (The Ritz-Carlton) やエンターテインメント
会社として著名なウォルト・ディズニー・カンパニー(The
Walt Disney Company)と共に、病院に勤めている者がホスピタ
リティについて学ぶプログラムを創設するといった取り組みを通
して、信頼(…ソフト・エッジの基盤)を得ようとしていること
などです。
また、表1をご覧いただければ、「社員のソフト・スキルを向上さ
せることが、企業にとって有用である」ことが、違った切り口から
ご理解いただけるのではないでしょうか。
表1: 個人能力に加えて、組織能力に着目する
個人にとってみると、テクノロジーの急速な進展は、「『コンピュ
ーターやロボットにできること・できないこと』を明らかにするこ
とで、ヒトとは何なのかを考える」のを加速させる促進剤だったり、
日常生活の忙しさから少し距離を置いて、「自分の人生における仕
事の意味・働き甲斐・生き甲斐などを見つめ直す」機会を設ける
「きっかけ」だったりするのかもしれません。
「会社が面倒を見てくれると期待し、保護による安定・不自由の対
価としての経済的
報酬・
福利厚生を得ようとする、『傍観者意識の
社員』」として過ごすのか、あるいは、「自分が納得できる人生を
送る道を選び、主体的に獲得する安定、貢献の対価としての経済的
報酬を得ようとする、『当事者意識の
ステークホルダー』」として
生きるのかなど、いろんな可能性について検討してみるというのは
いかがでしょう? (中略)
弊社ウェブサイトの『環境・時代認識』のページでは、「『贅沢さ』
とは異なる『豊かさ』の探求」といった見方を紹介しておりました。
「余剰食糧の蓄積が非生産者階級の専門職を養うゆとりを社会に生
みだし、技術の発達を可能にした」(出典:ジャレド・ダイアモン
ド(著)『銃・病原菌・鉄』)という話もありますが、
「『ヒトと、機械やコンピューターなどとの棲み分け・統合』が進
むことによって、多くの人々が『意義や喜びを追求して味わうこと』
を可能にした! 企業が営利目的を達成しつつ、人々に『贅沢さと
は異なる豊かさを提供する場」となった!」などといった望ましい
形で展開していくことを期待したいと思います。
さて、今回の話を通じて、あなたは、「テクノロジーの進展と、人
々の仕事・キャリアに関する話題」について、どんなことを感じた
り考えたりされたでしょうか? 是非、仕事で関係していらっしゃ
るみなさんと話し合ってみてくださいね!
(後略)
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冒頭でご案内差し上げましたように、本記事の『全文』は、下記
よりご覧いただけます。上記抜粋記事をご覧になった上で、詳細
についてお知りになりたい方は、是非ご活用くださいませ。
●ニューズレター第173号
テクノロジー×キャリア; 病院×AI×ホスピタリティ
→
http://5w1h.hatenablog.jp/entry/173(ブログ版)
→
http://www.5w1h.co.jp/newsletter/no173.pdf(PDF版)
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出典を明記していただき、『著作権法』で認められる『引用』の
範囲を超えなければ、許可なしで部分引用可能です。
また、内容を改変せず、元のままの形(あるいは上記リンク先)
であれば、お知り合いなどに転送していただいて構いません。
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以上、何か少しでも、『
総務の森』コラムをご覧のみなさまの
お役に立てることがあれば幸いです。
お忙しいところ、目を通していただき、ありがとうございました!
高野潤一郎@
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