『
総務の森』コラムをご覧のみなさま
こんにちは!
合同会社5W1Hの高野潤一郎と申します。
プロフィールとバックナンバーは、こちらからご覧いただけます。
→
http://www.soumunomori.com/profile/uid-97755/
本コラムでは、弊社配信の無料ニューズレター第181号(2015年11
月24日配信)で公開した記事の一部をシェア差し上げます。
今回のタイトルに興味をお持ちいただけた方は、是非、お役立てく
ださい。
<以下、抜粋記事となります。その旨、予めご了承くださいませ。
なお、システム上、本コラムでご紹介できない『図表』などを含
めた『全文』は、『後述のリンク先』より、無料で、何の登録手
続きもなく、ご覧いただけますので、ご安心ください。>
============================================================
(前略)
この頃、
人事部に所属しておられる何人かのお客様から『戦略的人
財マネジメント』や『戦略
人事』といった言葉を立て続けに聴いた
ので、今回はこの辺りについて考えたことを、少し整理してシェア
してみようと思います。
■経営陣が『人財部門の戦略』に意識を向ける理由とは?
情報や知識の格差が大きかった時代であれば、「製品やサービスな
どの『事業戦略』」(プロセスの改善やベスト・プラクティスの模
倣など)も大きな価値がありましたが、情報や知識に加え、最新技
術までもが安価で手に入りやすくなってきている現在では、『一時
的な競争優位性をもたらす事業戦略』の相対的な重要性は低くなっ
てきています。
代わりに重要性が高まってきているのが、「企業自体の成長や持続
的な繁栄への貢献が期待される、『事業領域選び、人財、組織、技
術など』に関する戦略」です。
つまり、「戦略のコピーが容易になった」現在では、企業の関心は、
「個々の『事業』戦略から『経営』戦略へ」そして「戦略の『立案』
から戦略の『実行』へ」と移ってきています。
この流れを受け、企業の課題を全社的に(各部門を統合した視点か
ら)捉える人財・組織部門には、「企業の成長や持続的な繁栄」を
可能にするため、次の3つの取り組みが期待されるようになってき
ています。
------------------------------------------------------------
A)『市場を意識』し、『経営視点』に立ち、『ライン部門(※1)
と協働』して進める『部門横断的な貢献』
B)戦略を「絵に描いた餅」にせず、『戦略の実行』を可能にする
人財の需給バランス調整と適切配置
C)他社が模倣困難な『独自資源』としての人財・組織の育成・維
持
※1 ライン部門とは、組織の主要業務を直接担当する部門を指し
ます。
------------------------------------------------------------
また、こういった動きを下支えし、加速している背景としては、次
のような要因が挙げられます。
------------------------------------------------------------
D)従来の『管理業務』の負荷が減少してきている
------------------------------------------------------------
ITシステムや
アウトソーシングの活用が進み、定型業務の遂行が少
人数で可能になってきています。
------------------------------------------------------------
E)『人財獲得競争』が激化してきている
------------------------------------------------------------
(1) 本拠地を離れた新興国などでビジネスを展開するには、現地の
人財に助けてもらう必要があるという『グローバル化』の観点
(2) 今後数年のうちに、「労働力人口にカウントされる若手よりも、
定年を迎えて労働力人口にカウントされなくなるシニアの方が
多い」といった不均衡状態が世界的に現実となる『人口動態推
計』の観点
(3) 図表1で示すように、パフォーマンスが高いホワイト・カラー
は少ないけれど需要は多いという、『引く手あまたなのは優秀
な人財だけ』という観点
(4) 企業による「将来のリーダー開発」が間に合っていないという
『人財プールが不充分な情勢』の観点
(5) 『テクノロジーの進展と、人々の仕事に関する話題』(※2)
の観点
などから、『人財プールを充実させることの重要性が増している』
と弊社では考えています。
図表1:ガウス分布とパレート分布
※2 テクノロジーの進展と、人々の仕事に関する話題
------------------------------------------------------------
例えば、ニューズレター第173号でも取り上げた、下記のような内
容が有名です。
・今後20年以内に、英国における仕事の3分の1がロボットに置き換
わる可能性がある
(出典:”THE FUTURE OF EMPLOY
MENT: HOW SUS
CEPTIBLE ARE
JOBS TO COMPUTERISATION?”, Deloitte with Carl Benedikt
Frey, of the Oxford Martin School, and Michael A Osborne,
of the Department of Engineering Science, at the University
of Oxford )
・2025年には、米国で1億人分の職がロボットに取って替わられて
いる
(出典:”What Happens to Society When Robots Replace
Workers?”, William H. Davidow and Michael S. Malone, “
Harvard Business Review”, D
ECEMBER 10, 2014)
------------------------------------------------------------
また、2015年3月には、「東京大学教養学部英語コース(PEAK)
への合格者の入学辞退率が年々高まり、2014年度合格者の7割近く
が東京大学を辞退して外国の有力大学に進学した」「日本の有名大
学が『滑り止め』扱いされている」といった報道、
2015年4月には「米国Google社の
役員が東京大学を訪れ、人工知能
(AI)を研究する大学院生たちに、日本の平均
従業員年収の4倍
以上を提示してリクルートを始めている」といった報道があったこ
とを覚えている方もいらっしゃるでしょう。
------------------------------------------------------------
F)『人財プールを充実させる』ため、『魅力的な企業』になる必
要がある
------------------------------------------------------------
『人財プールの充実度が、戦略を規定する』という側面があること
も踏まえ、自社を『優秀な人財が働きたいと思う企業』にして行く
必要があります。
しかし、「どの事業部門も、それぞれの
収益を高めるのに邁進」し
ていて、「個々人の働き方、キャリア・デザインなどについて充分
な時間を割いて考える余裕がない」というのが実情です。
そういった状況の下、『優秀な人財が働きたいと思う企業』になっ
て行くために、『組織の視点』からだけではなく、『社員一人一人
の立場で考え、企業として必要な支援を行う』という取り組みの重
要性が増しています。
上記D~Fの背景を踏まえ、「戦略のコピーが容易になった」現在
では、企業・経営陣の関心は、「個々の『事業』戦略から『経営』
戦略へ」、「戦略の『立案』から戦略の『実行』へ」、さらに「他
社が模倣困難な『人財・組織』へ」と移ってきています。
そして、従来『管理的業務』が主だった人財部門にも、A~Cのよ
うな『戦略的役割』(個別事業にとどまらず、企業自体に競争優位
性を持たせる役目)を果たすことで、『企業の成長や持続的な繁栄
に貢献すること』が求められるようになってきているのです(図表
2)。
図表2:人財部門に求められる役割の変化
現状、あなたが所属される企業の人財・組織部門は、事業にとって、
あるいは、企業自体にとって、どんな役割を果たされているでしょ
うか?
(後略)
============================================================
冒頭でご案内差し上げましたように、本記事の『全文』は、下記
よりご覧いただけます。上記抜粋記事をご覧になった上で、詳細
についてお知りになりたい方は、是非ご活用くださいませ。
●ニューズレター第181号
なぜ『戦略的人財マネジメント』への関心が高まっているのか?
→
http://5w1h.hatenablog.jp/entry/181(ブログ版)
→
http://www.5w1h.co.jp/newsletter/no181.pdf(PDF版)
============================================================
出典を明記していただき、『著作権法』で認められる『引用』の
範囲を超えなければ、許可なしで部分引用可能です。
また、内容を改変せず、元のままの形(あるいは上記リンク先)
であれば、お知り合いなどに転送していただいて構いません。
============================================================
以上、何か少しでも、『
総務の森』コラムをご覧のみなさまの
お役に立てることがあれば幸いです。
お忙しいところ、目を通していただき、ありがとうございました!
高野潤一郎@
合同会社5W1H
P.S.1
●12月~1月『対面限定』プラン
http://www.5w1h.co.jp/pl/coaching.html
●12月20日(日)ほか月1回開催
教養醸成の会
http://www.5w1h.co.jp/pl/CGG.html
●12月26日(土)~27日(日)
2日間「コーチング漬け」体験
http://www.5w1h.co.jp/pl/two_days_coaching.html
●12月29日(火)
【 目標設定 】セミナー:舵取りコミットメント
http://www.5w1h.co.jp/pl/i-commit.html
●1月13日(水)スタート
リーダー、コーチ、コンサルタント向け「変化促進研究会」
実務に役立つ内容を英語で学ぶ!
http://www.5w1h.co.jp/pl/CLV.html
●1月19日(火)~20日(水)
1月30日(土)~31日(日)ほか
フレームワーク質問力(R)
http://www.5w1h.co.jp/pl/saimf.html
●その他、今後のイベント一覧です。
http://www.5w1h.co.jp/event.html
P.S.2
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いただけたようでしたら、下記もご覧になってみてください。
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「自律共栄の納得人世」の実現に向け、
「人財と組織の育成を支援」する
合同会社5W1H
代表 高野 潤一郎 [ 博士(先端科学技術) ]
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代わりに重要性が高まってきているのが、「企業自体の成長や持続
的な繁栄への貢献が期待される、『事業領域選び、人財、組織、技
術など』に関する戦略」です。
つまり、「戦略のコピーが容易になった」現在では、企業の関心は、
「個々の『事業』戦略から『経営』戦略へ」そして「戦略の『立案』
から戦略の『実行』へ」と移ってきています。
この流れを受け、企業の課題を全社的に(各部門を統合した視点か
ら)捉える人財・組織部門には、「企業の成長や持続的な繁栄」を
可能にするため、次の3つの取り組みが期待されるようになってき
ています。
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A)『市場を意識』し、『経営視点』に立ち、『ライン部門(※1)
と協働』して進める『部門横断的な貢献』
B)戦略を「絵に描いた餅」にせず、『戦略の実行』を可能にする
人財の需給バランス調整と適切配置
C)他社が模倣困難な『独自資源』としての人財・組織の育成・維
持
※1 ライン部門とは、組織の主要業務を直接担当する部門を指し
ます。
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また、こういった動きを下支えし、加速している背景としては、次
のような要因が挙げられます。
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D)従来の『管理業務』の負荷が減少してきている
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ITシステムやアウトソーシングの活用が進み、定型業務の遂行が少
人数で可能になってきています。
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E)『人財獲得競争』が激化してきている
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(1) 本拠地を離れた新興国などでビジネスを展開するには、現地の
人財に助けてもらう必要があるという『グローバル化』の観点
(2) 今後数年のうちに、「労働力人口にカウントされる若手よりも、
定年を迎えて労働力人口にカウントされなくなるシニアの方が
多い」といった不均衡状態が世界的に現実となる『人口動態推
計』の観点
(3) 図表1で示すように、パフォーマンスが高いホワイト・カラー
は少ないけれど需要は多いという、『引く手あまたなのは優秀
な人財だけ』という観点
(4) 企業による「将来のリーダー開発」が間に合っていないという
『人財プールが不充分な情勢』の観点
(5) 『テクノロジーの進展と、人々の仕事に関する話題』(※2)
の観点
などから、『人財プールを充実させることの重要性が増している』
と弊社では考えています。
図表1:ガウス分布とパレート分布
※2 テクノロジーの進展と、人々の仕事に関する話題
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例えば、ニューズレター第173号でも取り上げた、下記のような内
容が有名です。
・今後20年以内に、英国における仕事の3分の1がロボットに置き換
わる可能性がある
(出典:”THE FUTURE OF EMPLOYMENT: HOW SUSCEPTIBLE ARE
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Frey, of the Oxford Martin School, and Michael A Osborne,
of the Department of Engineering Science, at the University
of Oxford )
・2025年には、米国で1億人分の職がロボットに取って替わられて
いる
(出典:”What Happens to Society When Robots Replace
Workers?”, William H. Davidow and Michael S. Malone, “
Harvard Business Review”, DECEMBER 10, 2014)
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また、2015年3月には、「東京大学教養学部英語コース(PEAK)
への合格者の入学辞退率が年々高まり、2014年度合格者の7割近く
が東京大学を辞退して外国の有力大学に進学した」「日本の有名大
学が『滑り止め』扱いされている」といった報道、
2015年4月には「米国Google社の役員が東京大学を訪れ、人工知能
(AI)を研究する大学院生たちに、日本の平均従業員年収の4倍
以上を提示してリクルートを始めている」といった報道があったこ
とを覚えている方もいらっしゃるでしょう。
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F)『人財プールを充実させる』ため、『魅力的な企業』になる必
要がある
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『人財プールの充実度が、戦略を規定する』という側面があること
も踏まえ、自社を『優秀な人財が働きたいと思う企業』にして行く
必要があります。
しかし、「どの事業部門も、それぞれの収益を高めるのに邁進」し
ていて、「個々人の働き方、キャリア・デザインなどについて充分
な時間を割いて考える余裕がない」というのが実情です。
そういった状況の下、『優秀な人財が働きたいと思う企業』になっ
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上記D~Fの背景を踏まえ、「戦略のコピーが容易になった」現在
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性を持たせる役目)を果たすことで、『企業の成長や持続的な繁栄
に貢献すること』が求められるようになってきているのです(図表
2)。
図表2:人財部門に求められる役割の変化
現状、あなたが所属される企業の人財・組織部門は、事業にとって、
あるいは、企業自体にとって、どんな役割を果たされているでしょ
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●12月20日(日)ほか月1回開催
教養醸成の会
http://www.5w1h.co.jp/pl/CGG.html
●12月26日(土)~27日(日)
2日間「コーチング漬け」体験
http://www.5w1h.co.jp/pl/two_days_coaching.html
●12月29日(火)
【 目標設定 】セミナー:舵取りコミットメント
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●1月13日(水)スタート
リーダー、コーチ、コンサルタント向け「変化促進研究会」
実務に役立つ内容を英語で学ぶ!
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●1月19日(火)~20日(水)
1月30日(土)~31日(日)ほか
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●その他、今後のイベント一覧です。
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