『日日是好日』という言葉があります。
元々は中国の高名な禅師が説いた言葉で、小難しい解釈もされていますが、
要は「毎日まいにちが無事で好い日である」という意味になるようです。
でも、実際の日常生活では、毎日まいにち嫌なことが一杯起こります。
「日日是好日」どころか、「日日是悪日」と毎日が悪日の連続なんてことも
よく起こります。
“なんの悪いこともしていないのに、なんで私だけこんな目に会わなければ
ならないのか。神も仏もないものか!”と日頃の不信心は棚に上げて、
自分の不幸を嘆く日も少なくないかもしれません。
然しこの『日日是好日』というのは、禅師によれば、本当はそういう意味
ではないそうです。「広い世界には、雨で困る人もいれば、雨で助かる人もいます。
人間の思い方というのは、いつでも自分中心なんで、好い日とか悪い日とか
いっても、それはどこまでも、 自分にとって都合の好い日であり 悪い日なんだ」
と説きます。つまり、すべて自分の都合という「物差し」に合うか、合わないかで
決めているにすぎないというわけです。
だから、雨具屋さんにとっては、雨の日は好い日で、反対に、夏の氷屋さんに
とっては、雨の日は悪い日になるわけです。
“これが普通の人の捉え方だろう”と思います。
然し禅師は、『日日是好日』の本来の意味は、そんな自分中心の「物差し」とは
全く関係がないと説きます。
「自分の都合の物差しを離れて、あるがままに受け留めて行く、つまり、貴重な体験、
貴重な反省の機会として受け留めることができれば、悪い日もそのまま好い日に
転換する」と説いているのです。
サラリーマンにとっての「日日是好日」とは、どういう日でしょうか?
テレビドラマの半沢直樹みたいに、上司だろうと取引先だろうと自分の正義に反する
行為にはとことん立ち向かい、「倍返しだ」の台詞とともに自分の信じるままに、
言いたいことを言ったり、立ち振る舞ったり出来る人は、毎日が『日日是好日』かも
しれませんが、そんな事は、普通の人にはとても出来ません。
とすれば、サラリーマンの世界では、早く出世した人ほど毎日を心地よく
“今日も『日日是好日』だなぁ!”と思って過ごせるのかもしれません。
でも残念乍ら、誰もが人より早く出世できるということはありません。
早い出世は、少数に限られるからです。
早く出世する人は、ある評論家によると、「(1)頭が良くて、(2)自分の意見をしっかり
持っていて、更には(3)イザというときに頑張れる」人だそうです。
こんなことは、ごく当たり前のことのようですが、人より早く出世する人は限られて
いるのですから、実際は3拍子揃っている人は、そうは居ないのかもしれません。
(“私?”、勿論こういう要素は備えていなかったのでしょう。結果が物語って
いますから・・・。でも、性格は良かったようですよ。何しろ今でも心配してくれたり、
付き合ってくれる良い友人たちに恵まれていますから・・・・・。)
出世している人の中には、性格が悪くて自分勝手な人も少なくありません。
厳しい出世競争に勝ち残って行くためには、半沢直樹張りに「倍返し」だと叫んで、
人を蹴落とすような勢いというか度胸がないと難しいからです。
中には自分勝手で性格も悪いんだけど、不思議に出世とは縁遠い人もいます
(イザというときの度胸がないのかもしれませんね)。・・・・・
そう、ただの嫌なヤツです。
サラリーマンを長くしている人なら、“あぁ、アイツだ”と数名は頭に
浮かぶ人がいることでしょう。
サラリーマンになったら、「出世しないより、した方がよい」に決まっている
かもしれません。でも、それだけでもないようにも思います。
「いくら偉くなっても、お金を稼いでも、一緒に喜んだり、泣いたりしてくれる
伴侶がいない人生ほど空虚なものはない・・・」と思うからです。
結局のところ「伴侶と供に過ごす平々凡々な人生」、これが、一番と思っています。
前回の「「懲罰的
慰謝料」とは?」についての話、如何でしたでしょうか。
今回は、「「マタハラ防止」の義務化」についての話をします。
──────────◆ 目 次 ◆──────────────
○「マタハラ防止」の義務化
────────────────────────────────
政府は、今国会に提出する
男女雇用機会均等法と育児・
介護休業法の改正案の中に、
女性らが妊娠や
出産を理由に不利益を被るマタニティーハラスメント(マタハラ)の
防止策の企業への義務付けを盛り込む方針を明らかにしました。
2017年4月からの実施を目指すとしています。
具体的には、マタハラ行為を禁止する規定を
就業規則に盛り込むことや相談窓口の設置、
社員研修の実施などを企業に求めることとします。
派遣社員も防止策の対象とし、違反した企業名について公表する方針です。
現行の
男女雇用機会均等法でも、事業主に対して、妊娠や
出産を理由にした
解雇や
降格は禁止していますが、職場の上司や同僚が「長く育休を取得されると迷惑」
「辞めたらどうか」などと発言するのは、事業主が発言を指示した場合などを除けば、
均等法上は違法とはなっていません。
マタハラをめぐっては、2014年10月に、妊娠による降格が
男女雇用機会均等法に
違反するという最高裁判決が出ています。また、昨年9~10月に厚生労働省が実施した
調査では、妊娠や
出産、育児をした女性のうちマタハラを受けた人の割合は、
派遣社員48.7%。正社員21.8%、
契約社員13.3%、パート5.8%となっています。
また、経験したマタハラで最も多かったのが「『迷惑』『辞めたら?』など権利を
主張しづらくする発言」でした。
政府は、現行法のままでは、上司や同僚の言動で休みを取りづらい雰囲気が作り
出されている実態には対応しきれないと判断し、昨年11月に発表した“一億総活躍社会”
実現への緊急対策で「妊娠、
出産などを理由とする不利益取扱いを防止するため法制度を
含め対応を検討する」と盛り込んでいました。
マタハラ対策の強化は、安倍政権が掲げる“一億総活躍社会”実現に向けた政策の
一環です。働く女性が妊娠・
出産をしやすい労働環境をつくり、出生率1.8の実現に
つなげたい考えです。
どのような言動がマタハラにあたるかは厚生労働省令で詳細を定めるようですが、
上司や同僚による嫌がらせ発言などが対象となる見込みです。
ご質問等がある場合は、弊事務所にご照会下さい。
ご質問いただいた内容については、メールマガジンを通してご回答させて頂きます。
ご質問・ご意見は
info@node-office.comからどうぞ。
当事務所のホームページを更新しております。
ご興味のある方は、
http://www.node-office.com/index/index.html
または、
http://www.humansource.co.jp/ へどうぞ
当事務所所長 野手 茂 著の「サラリーマン講座
退職金・年金編」が 文芸社
より、全国書店、ネット書店で販売中です。
『日日是好日』という言葉があります。
元々は中国の高名な禅師が説いた言葉で、小難しい解釈もされていますが、
要は「毎日まいにちが無事で好い日である」という意味になるようです。
でも、実際の日常生活では、毎日まいにち嫌なことが一杯起こります。
「日日是好日」どころか、「日日是悪日」と毎日が悪日の連続なんてことも
よく起こります。
“なんの悪いこともしていないのに、なんで私だけこんな目に会わなければ
ならないのか。神も仏もないものか!”と日頃の不信心は棚に上げて、
自分の不幸を嘆く日も少なくないかもしれません。
然しこの『日日是好日』というのは、禅師によれば、本当はそういう意味
ではないそうです。「広い世界には、雨で困る人もいれば、雨で助かる人もいます。
人間の思い方というのは、いつでも自分中心なんで、好い日とか悪い日とか
いっても、それはどこまでも、 自分にとって都合の好い日であり 悪い日なんだ」
と説きます。つまり、すべて自分の都合という「物差し」に合うか、合わないかで
決めているにすぎないというわけです。
だから、雨具屋さんにとっては、雨の日は好い日で、反対に、夏の氷屋さんに
とっては、雨の日は悪い日になるわけです。
“これが普通の人の捉え方だろう”と思います。
然し禅師は、『日日是好日』の本来の意味は、そんな自分中心の「物差し」とは
全く関係がないと説きます。
「自分の都合の物差しを離れて、あるがままに受け留めて行く、つまり、貴重な体験、
貴重な反省の機会として受け留めることができれば、悪い日もそのまま好い日に
転換する」と説いているのです。
サラリーマンにとっての「日日是好日」とは、どういう日でしょうか?
テレビドラマの半沢直樹みたいに、上司だろうと取引先だろうと自分の正義に反する
行為にはとことん立ち向かい、「倍返しだ」の台詞とともに自分の信じるままに、
言いたいことを言ったり、立ち振る舞ったり出来る人は、毎日が『日日是好日』かも
しれませんが、そんな事は、普通の人にはとても出来ません。
とすれば、サラリーマンの世界では、早く出世した人ほど毎日を心地よく
“今日も『日日是好日』だなぁ!”と思って過ごせるのかもしれません。
でも残念乍ら、誰もが人より早く出世できるということはありません。
早い出世は、少数に限られるからです。
早く出世する人は、ある評論家によると、「(1)頭が良くて、(2)自分の意見をしっかり
持っていて、更には(3)イザというときに頑張れる」人だそうです。
こんなことは、ごく当たり前のことのようですが、人より早く出世する人は限られて
いるのですから、実際は3拍子揃っている人は、そうは居ないのかもしれません。
(“私?”、勿論こういう要素は備えていなかったのでしょう。結果が物語って
いますから・・・。でも、性格は良かったようですよ。何しろ今でも心配してくれたり、
付き合ってくれる良い友人たちに恵まれていますから・・・・・。)
出世している人の中には、性格が悪くて自分勝手な人も少なくありません。
厳しい出世競争に勝ち残って行くためには、半沢直樹張りに「倍返し」だと叫んで、
人を蹴落とすような勢いというか度胸がないと難しいからです。
中には自分勝手で性格も悪いんだけど、不思議に出世とは縁遠い人もいます
(イザというときの度胸がないのかもしれませんね)。・・・・・
そう、ただの嫌なヤツです。
サラリーマンを長くしている人なら、“あぁ、アイツだ”と数名は頭に
浮かぶ人がいることでしょう。
サラリーマンになったら、「出世しないより、した方がよい」に決まっている
かもしれません。でも、それだけでもないようにも思います。
「いくら偉くなっても、お金を稼いでも、一緒に喜んだり、泣いたりしてくれる
伴侶がいない人生ほど空虚なものはない・・・」と思うからです。
結局のところ「伴侶と供に過ごす平々凡々な人生」、これが、一番と思っています。
前回の「「懲罰的慰謝料」とは?」についての話、如何でしたでしょうか。
今回は、「「マタハラ防止」の義務化」についての話をします。
──────────◆ 目 次 ◆──────────────
○「マタハラ防止」の義務化
────────────────────────────────
政府は、今国会に提出する男女雇用機会均等法と育児・介護休業法の改正案の中に、
女性らが妊娠や出産を理由に不利益を被るマタニティーハラスメント(マタハラ)の
防止策の企業への義務付けを盛り込む方針を明らかにしました。
2017年4月からの実施を目指すとしています。
具体的には、マタハラ行為を禁止する規定を就業規則に盛り込むことや相談窓口の設置、
社員研修の実施などを企業に求めることとします。
派遣社員も防止策の対象とし、違反した企業名について公表する方針です。
現行の男女雇用機会均等法でも、事業主に対して、妊娠や出産を理由にした解雇や
降格は禁止していますが、職場の上司や同僚が「長く育休を取得されると迷惑」
「辞めたらどうか」などと発言するのは、事業主が発言を指示した場合などを除けば、
均等法上は違法とはなっていません。
マタハラをめぐっては、2014年10月に、妊娠による降格が男女雇用機会均等法に
違反するという最高裁判決が出ています。また、昨年9~10月に厚生労働省が実施した
調査では、妊娠や出産、育児をした女性のうちマタハラを受けた人の割合は、
派遣社員48.7%。正社員21.8%、契約社員13.3%、パート5.8%となっています。
また、経験したマタハラで最も多かったのが「『迷惑』『辞めたら?』など権利を
主張しづらくする発言」でした。
政府は、現行法のままでは、上司や同僚の言動で休みを取りづらい雰囲気が作り
出されている実態には対応しきれないと判断し、昨年11月に発表した“一億総活躍社会”
実現への緊急対策で「妊娠、出産などを理由とする不利益取扱いを防止するため法制度を
含め対応を検討する」と盛り込んでいました。
マタハラ対策の強化は、安倍政権が掲げる“一億総活躍社会”実現に向けた政策の
一環です。働く女性が妊娠・出産をしやすい労働環境をつくり、出生率1.8の実現に
つなげたい考えです。
どのような言動がマタハラにあたるかは厚生労働省令で詳細を定めるようですが、
上司や同僚による嫌がらせ発言などが対象となる見込みです。
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