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有期契約労働者の「無期転換」

最近「タダ乗り社員」というのが、社会的に関心が広がりつつあるそうです。
「タダ乗り社員」とは、自分の仕事はおろそかにしているのに、他人に
乗っかって仕事をした振りを装い、ちゃっかり給料を貰っている
ズル賢い社員のことをいうそうですが、「窓際族」
(昭和52~3年頃から言われだしたのですが、勿論今でも多くの会社にいる
ことでしょう)より少し下の世代になるそうです。

窓際族は50代以上の社員で、「仕事はしたいが与えられない。でも会社は
辞められないので息を潜めて定年まで過ごす」と家族のために悲壮感を
漂わせて会社に残っています。
これに対して「タダ乗り社員」は、「自分は仕事をしない」で、
「楽して得は出来ないか?」との思いから、仕事が出来てバリバリ頑張って
いる社員にへばりついて生きて行こうとする主に40代後半の社員だそうです。
そのタダ乗り社員には、様々なタイプが存在し、それぞれの行動パターンや
口癖で以下のように分類されるそうです。
・アレオレ社員:何もしないのに手柄だけ持っていく上司。
「あれ、オレがやったんだ」が口癖。部下が知らないところで、
上司にも取り入るのが上手い。部下は必死に頑張っても評価されない。
・ですよね社員:コロコロ意見を変える。上司に媚びて、「ですよね~」と
同調する。上司の忠犬みたいな社員。
・オレやる社員:「それ、俺がやるよ!」と仕事を引き受けるものの、
やらない。発言と行動が伴わない。みんなから嫌われたくないというお調子者。
然し上司のいう事だけは絶対やる。評価者に対してはきちんとしている。
・さすらい社員:大事な時に必ず居ない。居なかったくせに「居ましたよ」と言う。
偽装が上手で、アリバイ工作が巧妙(犯罪者の素質あり?)。
・でもソレ社員:なぜか絶大なる自信を持っていて、仕事を依頼するたびに、
何かと自分のやり方に固執し「でもソレ…」と反発してくる。

経営コンサルタントの河合太介氏は、次のように指摘しています。
「バブル期(88年~92年)に入社したこの世代は、若い頃は夢があった。
然しその後、世の中の環境変化のスピードが余りにも激しく、ついて行け
なくなった。昨日評価されていた人が、今日はもう評価されないというほど
会社の人事施策も変化する。加えて、昔は年功序列が守られて、黙って
いても課長にはなれたのに、今はなれなくなっている。
更に、この世代は人数が多いので、出世する人間は限られてくる。そうする
といくら頑張っても“自分の先は行き詰まり”ということが、40代でわかっ
てしまう。頑張ってもダメならば、楽をする方法を考える。そういった気持ちが、
タダ乗り社員を生み、増殖させているのだ」と。

最近、「こころの定年」という言葉もよく耳にするようになりました。
「こころの定年」とは、元関西大学非常勤講師の評論家で、現役サラリーマン
でもある楠木新さんが提唱した概念で、「サラリーマンが、実際の定年を迎える
より前に会社で働く意味を見失い、意欲を喪失する状態」のことをいい、40代の
男性が特に陥りやすいそうです。「誰の役に立っているのか、このまま時間が
流れていっていいのだろうか」などと「社内での自分の価値に疑問を抱き、自信を
失ってくるにつれ、意欲も失ってくる」ことが原因の一つと言われています。
サラリーマンがある程度の年齢になると、会社での自分の先が見えてきます。
私達の時代では50代に入り、定年を意識する時期になって初めて自分の先に
見切りをつけ、諦観の境地に達する人も少なくなかったのですが、それが今は
段々と早まってきているようです。
でも男性の平均寿命が80歳を超えた現代では、40代はもとより50代や60代でも
まだまだ能力発揮の潜在力は十分なはずです。特にホワイトカラーは、肉体労働
をしているわけではないので、ある年齢になって急に能力が落ちるわけはありません。
それだけに会社で自分の先が見えてしまい、力を十分に発揮できないままサラリーマン
を終わってしまう無念さはひとしおだと思います。

第一生命主催の「サラリーマン川柳」には、こんなのがありました。
定年前  仲人した男(こ)の  部下になり」(淋人)
まさに先の見えたサラリーマンの悲哀を込めた川柳で、複雑な心境がうたわれ
ています。

もちろん、立身出世だけが人生じゃないのはいうまでもありません。
私みたいに栄誉・名声とは無縁の世界を、ひっそりと、のんびりと歩きながら、
「どんな時に、どんな場所に、辿り着くのか、楽しみながら、ただ“時の流れに
身を任せ”、残された人生をゆらゆらと漂って行く」のもいいかもしれませんよ・・・・・。

前回の「「マタハラ防止」の義務化」についての話、如何でしたでしょうか。
今回は、「有期契約労働者の「無期転換」」についての話をします。

──────────◆ 目 次 ◆──────────────
○「有期契約労働者の「無期転換」」
────────────────────────────────
2013年4月に施行された、有期契約社員でも、契約が繰り返し更新されて通算5年を
超えた場合に無期契約への転換を求める権利が与えられる労働契約法18条のいわゆる
「5年ルール」の規定が、再来年の2018年4月から順次適用になります。
有期契約が更新されない「雇止め」の不安を解消し、安定して働けるようにするのが
目的とされています。
この「5年ルール」の適用が開始されることをも睨み、ここ最近、パート社員などの
「有期契約」社員を「無期契約」に変える企業が増えているようです。
背景には「人手不足の中で人材を安定的に確保したい」という考えがあるようです。
労働政策研究・研修機構の調査(2015年7~9月)によると、法改正に対応し何らかの
方法で「無期にしていく」と回答した企業は6割を超えました。
厚生労働省では、ホームページ上で導入企業の実例(現時点で9社)を紹介しています。
法改正時に心配されていたのは、企業が無期転換を避けるために5年より前に「雇止め」
にしたり、強引に5年以内の契約上限を設けたりするという動きでした。
しかし、今のところそうした動きは少ないようです。企業側も、無期にするメリット
として「長期勤続が期待できる」、「要員を安定的に確保できる」という理由を挙げた
割合が増えているようです。
景気の回復基調のなか、人手不足により人材を囲い込むメリットがあると考える企業が
増えているようです。
経団連は、今後は人材獲得が困難になるとして、「無期転換の仕組みを整備することは
労働者への大きなアピールとなり、前向きに検討すべきだ」としています。
ただ、企業は無期転換しても賃金等を変える必要はありません。労働政策研究・研修機構
の調査でも4分の1程度の企業が「対応方針は未定・わからない」と答えています。

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