• HOME
  • コラムの泉

コラムの泉

このエントリーをはてなブックマークに追加

専門家が発信する最新トピックスをご紹介(投稿ガイドはこちら

欲求レベルの低い人に対するマネジメント!

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

       シリーズ「企業のパワーを倍増するためにやるべきこと!」

    <第477回>[(第3-1話)「欲求レベルの低い人に対するマネジメント!」]

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「企業のパワーを倍増するた
めにやるべきこと!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介してい
きます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、人事
担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

===========================

今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】マズローの欲求5段階説!
【3】欲求レベルは一段ずつ上がっていく!
【4】統制による管理の元で粘り強く教育を継続する!
【5】編集後記

===========================



日本兵はどこまでも、どこまでも侵略して行った。兵力も弱体で兵站業務も拙劣だっ
た。軍部は玉砕覚悟で日本が滅亡するまで戦う気だったのだろうか。

フィリピンのモンテンルパにニュービリビット刑務所があり、100名余の日本兵が死
刑を待っていた。すでに14人の日本兵が処刑されている。そんな死の渕で、二人の日
本兵が「モンテンルパの歌」と題する曲を作詞作曲し、鎌倉に住んでいた歌手の渡辺
はま子氏に送った。渡辺はま子氏は自分が所属するビクターレコードに持ち込み、そ
のまま吹き込んだ。タイトルは「ああモンテンルパの夜は更けて」と変えた。その歌
はたちまちニュービリビット刑務所にいる兵士たちの間で知れ渡り、歌われるように
なった。

しばらくして渡辺はま子氏はニュービリビット刑務所を訪れて日本兵を慰問した。ア
コーディオンだけの伴奏だが渡辺はま子氏は一生懸命歌った。3番の歌詞に入る頃に
は日本兵たちは立ち上がり、みんな泣きながら合唱した。「♪日本の土を踏むまでは♪」
で終わった。

そのことが時のフィリピン大統領に伝えられ、日本兵は大統領恩赦で全員帰国できた。
辛くも美しい物語である。フィリピン人にしてみれば日本は憎い。でも許してくれた
のだ。

死刑を覚悟はしてはいるものの、日本兵たちは「自分だけは生きて日本に帰りたい。
そして母や妻や子どもに会いたい」と願った。これが「生理的欲求」なのである。



【1】心に刻んでおきたい言葉

***********************************************************************


戦地では銃弾を這いくぐりながら何とか今日も生き延びることができた。自分だけは生
きて日本に帰りたいと考える。そう考えて「何がいけない」と言うんですか。


       ある日本兵


***********************************************************************



【2】マズローの欲求5段階説!

マズローと言う人は人間の「欲求5段階節」を唱えた人である。人間は5つの欲求を
持つ。「生理的欲求」→「安全の欲求」→「社会的欲求」→「自我の欲求」→「自
己実現の欲求」の5つだ。「生理的欲求」から一足飛びに「自己実現の欲求」に行
くことはあり得ない。1段ずつしか上っていかないのである。

「社会的欲求以下の人」と「自我の欲求以上の人」を分けて考えるほうが理解しや
すいので、今回は「社会的欲求以下の人」にスポットを当てて解説してみることに
する。



【3】低レベルの欲求の人はいまでも多い!

「社会的欲求以下の人」を低レベル欲求のグループとすることをお許しいただきた
い。

「生理的欲求」

前述した日本兵の「自分だけは生きて日本に帰りたい」と言う心理は最下位に位置
する欲求である。草を食み、泥水をすすりながらでも自分だけは生き延びたいのだ。
これを現代社会に当てはめてみると性の欲求を満たすために痴漢行為を働いたり、
あるいは女性を襲う。これらは「生理的欲求」に他ならない。理性が働かなくなる
人は増加傾向にある。

ビジネスマンなら働いた分の賃金さえきちんともらえばそれでいいと言った心理が
該当する。

「安全の欲求」

前述した日本兵の「自分だけは五体満足でいたい。もし怪我をしても軽症で済んで
欲しい。最悪腕を失っても命だけは失いたくない」と言った心理だ。これをビジネ
スマンに当てはめてみると「自分だけはリストラを免れたい」とわが身の安全ばか
りを考えるような人だ。

「社会的欲求」

仲間外れにされることは死ぬほど辛い。「みんなに信頼されたい。そして仲間とし
て受け入れて欲しい」と言った欲求だ。人間関係の軋轢に耐えかねて会社を辞める
人や自殺に追い込まれる人は多い。心を病む人も多い。ビジネスマンも大変なスト
レス社会の中で生きているのだ。

上記の欲求レベルにある人たちは、心の成長が遅れているとも言えよう。他人を思
いやる気持ちが著しく不足している。いつも自己中心で物事を考えるわけだ。



【4】統制による管理の元で粘り強く教育を継続する!

低レベル欲求のグループに属する部下を持つ管理職は、主として「統制による管理」
をしなければならない。統制とは指示をして指示に従って仕事に従事し、成果に貢
献してもらうと言う意味だ。

権限を与えて自由裁量に任せるわけには行かないのである。言葉は悪いが必要なら
ば箸の上げ下げまで指示をしなければならない。一挙手一投足を見守って、必要に
応じてダメ出しをし、行動の仕方を変えてもらうのだ。

反抗して従わない者もいるだろう。ふてくされる者もいるだろう。根負けしてはな
らない。「褒める」と「叱る」を上手に使い分けながら行動特性を変えさせるのだ。
「生理的欲求」レベルから「安全の欲求」レベルに一段成長したら次は「社会的欲
求」レベルに成長してもらうのである。良好な人間関係を築けるようになればかな
り成長したと見て取れるわけだ。そして少しずつ信頼関係が構築されていけば、成
熟期に入ることができるのである。



【5】編集後記

低レベル欲求のグループの人たちは精神面の成長が遅れている。育った環境も影響
していることだろう。「三つ子の魂百まで」と言うことわざがあるが訓練次第では
変わることができるのだ。

知識や技術を教育訓練するよりも「心の知能指数」をアップさせる教育訓練のほう
がはるかに難しい。管理職も人間だ。「そんなことを言っている課長だって」と揚
げ足を取られかねない。揚げ足を取られるようなことがあったなら素直に誤ること
だ。コミュニケーションを密にし、意思の疎通を図るのが一番だ。

問題児を上手に扱い、成長させるには彼らとの心の通じ合いを持つしかない。「渇」
だけでなく「あっぱれ」をたくさん与えて嬉しい気持ちにさせることだ。


=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=



「人財育成」のご支援を承ります。



コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp


次回に続く。


***********************************************************************

発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから 3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/

(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから http://www.ss-net.com

***********************************************************************

ブログにも興味深い記事を掲載しています。こちらをクリック!
⇒ http://blog.livedoor.jp/shimo1873/
⇒ http://blog.goo.ne.jp/saiaiconsul/

***********************************************************************

絞り込み検索!

現在22,927コラム

カテゴリ

労務管理

税務経理

企業法務

その他

≪表示順≫

※ハイライトされているキーワードをクリックすると、絞込みが解除されます。
※リセットを押すと、すべての絞り込みが解除されます。

スポンサーリンク

経営ノウハウの泉より最新記事

スポンサーリンク

労働実務事例集

労働新聞社 監修提供

法解釈から実務処理までのQ&Aを分類収録

注目のコラム

注目の相談スレッド

スポンサーリンク

PAGE TOP