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中途入社社員の確定拠出年金

最近、私はよく手に持っている物を落とすようになりました。持とうとして手で掴んだものが、
なぜかポロッ、ポロッと手からこぼれていくのです。
きっと手に脂がなくなったせいでこぼれやすくなったんろうと思っているのですが、物を落とすと、
痛む腰を曲げて、自分で拾わなければならないため、ついついイライラしてしまいます。
そして傍に誰もいないのに、一人で「暴走シニア」並にキレて悪態をついたり、“勘弁してくれよ”
と泣き言を言ったりしています。
また、医者に処方された薬以外にも健康を保持するためにビタミンとかカルシウムとか、
沢山のサプリメントを夕食後に飲んでいます。でも数が多すぎてその管理に往生するように
なってしまいました。そしてその混乱に拍車をかけているのが、私自慢の「ど忘れ」です。
一つのサプリメントを飲み込んで、さて次は……、“あれっ?、今なに飲んだっけ??”
こんなどうしようもない「ど忘れ」をしょっちゅう繰り返しています。そして最近は、どうも
この「ど忘れ」の頻度が激化しているような気もしています。
「ど忘れとキレる」……。最近世間で注目されている「高齢者の2大特質」を私は、いつのまにか
誰にも負けないほどフル装備してしまったようです。
“まぁ、ほかに威張れるものもないから、人に負けないものを持っているのもいいか?”と、
別に恥とも思っていませんが……。  
                  
そうそう、ある専門家は「ど忘れ」と「物忘れ」は似ているようで、全然違うものだと言っています。
例えば、「普段使わない通帳をどこに片づけたかすぐ思い出せない」、「部下の名字がとっさに
出てこない」というのは「物忘れ」ではなく、「ど忘れ」だそうです。脳は、覚えていられる容量を
超えそうになると「必要でないと判断したものは一旦しまいこむ」という性質があり、それが
「ど忘れ」なんだそうです。部下の名字を「ど忘れ」すると、「毎日コミュニケーションを
とっている人の名前を忘れるなんて」と自分で自分にびっくりしてしまいますが、「いまの状況では
部下の名字は別に重要ではないと、脳がそう判断しただけのこと」と考えるようにすると、
なんか安心しませんか?「ものは考えよう」と昔から言いますから…………。
一方の「物忘れ」は、「通帳を自分が片づけたこと自体忘れる」、「部下が自分の部下であることを
忘れる」など、覚えているべき「関係性」や「過去の行動」を忘れてしまう段階のことを言うそうです。
こんな忘れ方だと認知症の疑いが出て来てしまいますね。 
「昨日何を食べたかすぐ思い出せない」は「ど忘れ」で、「昨日、ご飯を食べたこと自体を忘れて
しまう」のが「物忘れ」だとこの先生は指摘しています。まあ、要するに私を含め大多数の
「忘れっぽくなった」中高年は、高齢化による「ど忘れ」で、「物忘れ」ではないから、そんなに
心配することはないと言ってくれているんだと思います。
何かを思い出そうとしても全然思い出せない情けなさは、こんな話を聞いても全く解消はしませんが、
自分はまだ認知症ではないと思えることは、ちょっと一安心かなとも思っています。
でも他方で、私みたいな小心者は、何か忘れたときすぐに、“今忘れたことはどっちだ?いよいよ
「物忘れ」が始まったか?”ってことが気になって、却って不安が倍増してしまうような気も
しているのですが……。

最近は、鉄道の駅で暴れたり、コンビニの店員にキレて暴言を吐いたりなど、ちょっとしたことにも
我慢できないシニア層の横柄な態度は、確かによく見たり聞いたりするようになりました。
3年位前、闘病中の妻を某大病院に連れて行き、会計で治療費清算の順番を待っているとき、
“保険証がない!この机の上に置いたんだ、君が取ったのか!”と叫んでいる高齢男性を見ました。
こういうケースの場合、大抵は「自分で鞄にしまったのを忘れているか、配偶者に手渡したのを
忘れているか」だそうです。この事件も奥さんが慌てて飛んできて“あなた私が持っているのよ”と
叫んで一件落着していました。

「シニアの横柄」というのは、「年齢とともに理性をつかさどる前頭葉の機能や感情を制御する機能が
低下して行き、それまでは脳が抑えていた、その人本来のわがままな性格の部分が表に出てきてしまう」
老化現象の一つだと専門家は指摘しています。
そういえば、私の場合も、「人から非難されるとすぐ頭に血がのぼったり、打合せのときなどで、
ひょんと頭に浮かんできたことを(頭の中で十分な)吟味もしないで、直ぐに口から出してしまう」
というような現象が起きています。 “ウーン、これも老化現象だったのか……?”
「暴走シニア」は、60~70代が多いそうですが、怒りっぽいかどうかには、当然、個人差があって
「自分で老いを受け入れる人は、余り怒らない」そうです。
私は、やりたいことがまだまだ残っているので、当分「老い」を受け入れたくはありません。
だから、これからもせいぜい頑張って、一生懸命に怒ろうと思っています……。

前回の「自主的な休日出勤」についての話は、如何でしたでしょうか。
今回は、「中途入社社員の確定拠出年金」についての話をします。
──────────◆ 目 次 ◆──────────────
○「中途入社社員の確定拠出年金
────────────────────────────────
(1)「iDeCo」の加入者が急増中
確定拠出年金の加入者数は、会社が社員を加入させる「企業型」が500万人超となる一方、
自営業者等が加入する「個人型」は2016年3月末時点で26万人弱(25.7万人)しか
いませんでした。ところが、今年1月より確定拠出年金法が改正され、20歳から60歳までの
人はほぼ全員が「個人型」(「iDeCo」)に加入できるようになって以降、急速に加入者数が
増えています。 2017年3月末時点のiDeCo加入者数は43.0万ですが、2014年3月末が18.3万人、
2015年3月末が21.2万人、2016年3月末が25.7万人だったことを考えると驚異的な伸びと
なっています。
(2)会社員等の新規加入も増加
厚生労働省が毎月公表している「確定拠出年金の施行状況」で、厚生年金や共済年金に
加入する第2号被保険者のiDeCoの新規加入者を見ても、1月時点が2万2,647人(8,719人)で、
2月時点が4万3,694人(2万3,268人)、3月時点が4万7,532人(2万372人)、4月時点が
5万2,487人(1万6,939人)と、増加傾向にあります(カッコ内は全体のうち共済組合員の数)。
(3)確定拠出年金の「ほったらかし」問題も深刻化
確定拠出年金は、加入者が離転職をしても次の勤務先等へ資産を持ち運べる「ポータビリティ
が魅力とされますが、離・転職時には資産の保管先を移し換える手続きが必要です。
この手続きを行わない人が55万人超もいて、将来の受取りへの影響が懸念されているのです。
(4)中途採用者には手続きの呼びかけを
企業型の加入者は、退職後6カ月以内に移換手続を行わないと手数料だけが引かれ、資産
目減りしていきます。また、「ほったらかし」の期間は加入期間としてカウントされなく
なるので、60歳になっても受取りに必要な10年の加入期間を満たせなくなるおそれがあります。
iDeCoの加入者も、転職先が企業型を導入しているか否かにより異なる手続きが必要です。
今後、中途採用者の中に確定拠出年金の加入者が増えることが予想されます。会社としては、
社員の老後資産確保の為にも、速やかに手続きを行うよう呼びかけることが望ましいでしょう。

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