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経営方針を末端まで浸透させるには!

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     シリーズ「企業のパワーを倍増させるコンピテンシー<経営管理力>!」

       <第537回>(第5話)「経営方針を末端まで浸透させるには!」

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「企業のパワーを倍増するためにやるべきこと!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】見守りなど宅配の質を上げた会社が勝ち残る!
【2】お客目線で売れごろの値段を設定する!
【3】経営トップは自由闊達な風土を創造すべき!
【4】経営方針を末端まで浸透させるには!
【5】編集後記

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企業のパワーを倍増させることに貢献するコンピテンシーは多々あります。経営者が何かを決断して実行することが大切です。そうすれば社員の行動も変わります。日本電産の永守重信会長は破綻寸前の企業20社以上をリストラなしで短期間に再建しました。

その心は3Qです。QはQualityです。いい社員がいれば会社がよくなります。会社がよくなればその会社が生み出す商品やサービスは最高ランクのものになります。3Qを実現するためにトップも社員も行動特性を変革させる必要があるのです。



【1】見守りなど宅配の質を上げた会社が勝ち残る!

【教訓】

お店を開けてご来店を待っていてもおいそれとお客様はきてくれない。今は、玄関を押さえた会社が勝ち残る時代だ。

何もかも宅配してくれるが宅配競争が激化して、これからは宅配の質の勝負になるだろう。

【本文】

東京都内では「カクヤス」と言う会社が主に酒類の宅配サービスで成長を続けている。元々は北区の酒屋だったが、都内23区を征服して埼玉県にまで商圏を拡大している。

買い物しても重くてお年寄り泣かせ、女性泣かせの品物は多い。酒、醤油、お米、その他かさばる雑貨品やビン・缶類の商品が該当する。

電話で注文を頂けば2時間以内に配達してくれるからありがたい。

移動販売車(移動スーパー)は都市部の団地や僻地を決まった曜日と時間に巡回してくれる。会員宅の玄関先まで冷蔵付き小型トラックできてくれるから、玄関先に出て自分の目で品定めをしてお買い物ができるからありがたい。

異動販売車は買い物難民にとってはありがたい。市役所の要請を受けて見守り隊の役目を担う業者も現れ、宅配時に異変に気付けば直ぐに行政に連絡するサービスもやってあげるから正に地域とお客様密着だ。

同じ宅配と言っても、この例のように宅配の質を上げた会社が勝ち残っていくだろう。



【2】お客目線で売れごろの値段を設定する!

【教訓】

かつてはメーカーが値段を決めて「メーカー希望価格」を表示していた。しかし今は、ことごとくオープン価格だ。値段を決めるのはメーカーでも流通業でもなく、お客様なのだ。

それだけに優れものなら少々高くとも買ってもらえる時代なのだ。

【本文】

我が家の近所に見るからに高級そうな寿司屋がオープンしたが、入り口のメニュー表を見たらランチでも最低価格が5,000円となっていて驚いた。

店内をうかがい知ることはできないが、昼時何度も通ったが、お客が出入りする様子を見たことがない。遅かれ早かれ、閉店に追い込まれるような気がする。

JR大宮駅の周辺を昼時に富裕層が往来しているとは思えない。

かつて「作れば売れる時代」があて、メーカーも流通業もふんぞり返ってビジネスをしていた。「プロダクトアウト」と称して、メーカーが一方的に企画して生産したものを市場に流通させるだけで売れに売れた時代だった。

「メーカー希望価格」なるものを表示して容易には値引きなどしなかったが、時代は変わり、メーカーや流通業が勝手に値段を決めてもお客様は見向きもしなくなった。業種・業態を問わず、お客様目線で売れごろの値段を設定すべきだ。



【3】経営トップは自由闊達な風土を創造すべき!

【教訓】

上司の顔色をうがいながら仕事をしている会社がある。社員は目の前の仕事に汲々としており、同僚らと協力するムードなどない。だから部門間の連携など望むべくもない。

早急に自由闊達な風土を作らなければ、勝ち残りは困難になる。

【本文】

S万年筆と言う会社がまだ存続していたのには驚いた。とっくに消滅したとばかり思っていた。数年前、官僚上がりの高齢社長が突然解任され、法廷闘争に持ち込まれたようだがその後の結末は知らない。

それに引き換え、同業のパイロット万年筆は結構業績がいい。ミシン業界で言えば、ブラザー工業のように華麗なまで時代の変化に対応してきたからだと思う。書いた字を消せる万年筆を開発して話題になったりした。

老舗なのに時が止まったかのように成長が止まる会社は多い。成長が止まると言うことは衰退、つまり死を意味する。

まず経営トップから意識改革を進め、自由闊達な風土を構築することだ。上司の顔色を伺っていても差別化された優れものの商品やサービスなど生まれるわけがない。



【4】経営方針を末端まで浸透させるには!

【教訓】

経営者は信念を持って経営方針を策定すべきだ。わが社らしい経営方針がいいと思う。そしてその方針を末端まで浸透させることだ。実は浸透させることが一番難しい。

社員に向けて機会あるごとに発信し続けることは大事なことだが、経営方針の要約版をカードにしていつも目に触れてもらうことも大事だ。

【本文】

「笛吹けど踊らず」と言うことわざがある。経営者がいくらいいことを言っても末端まで浸透しなければ変化の風は起きない。

「殿様火の用心、足軽火の用心」となってしまうからだ。家老から足軽まで「火の用心」を唱えるだけで具体的な防火対策がないから、ひとたび火災が発生すればお城は丸焼けだ。

上から下までお題目を唱えるだけでは、具体的な行動は起きないわけだ。

良品計画の例を紹介しよう。例えば(1)ムダな包装はしない、(2)原色系は使わない、(3)宣伝に有名人など使わない、(4)価格は下げないと言う方針を掲げている。

これらの方針が各店舗の末端の社員一人ひとりにまで浸透しているから確実に守られる。

「無印マン」としての行動指針がマニュアル化されていて、新人はマニュアルに基づいて教育を受けるから末端まで浸透できるのだ。



【5】編集後記

多くの会社では「ホーレンソー運動」を展開している。にもかかわらず職場では「言った言わない、聞いた、聞かない」なる言葉が飛び交っている。

ルーツは「報告、連絡、相談」だ。分かっていてもこれらの3つの行為がなおざりにされる。問題がおきるとその原因を「コミュニケーション不足」などと言うが、日ごろから「報告、連絡、相談」をきっちりやることだ。


次回に続く

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=



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⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp



次回に続く。


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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
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