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(第16話)連携力強化とコンピテンシー(その2)

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シリーズ「営業力とコンピテンシー!」

<第160回>[(第16話)連携強化力とコンピテンシー! ]

       == その2「連携力阻害要因とその対策」 ==

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「営業力とコンピテ
ンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介していきます。
きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、人事担当
者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
【3】編集後記

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連携力阻害の大きな要因は、その企業が持つ「風土」によるところが大きいと思
います。伝統的な悪しき企業風土からの脱却が図れるか、これがカギを握ってい
ます。

【1】心に刻んでおきたい言葉

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スポーツの世界で優勝したり好成績を挙げるチームを見ていると、「チームワー
ク力」と「個人技」のバランスが取れていてシナジー効果が発揮されています。
ビジネスの世界でも全く同様のことが言えると思います。

       下山明央

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【2】メルマガ本論

[(第16話)企業内連携強化力とコンピテンシー!]

== その2「連携力阻害要因とその対策」 ==

連携力を強化しなければ、企業内の「全体最適」は掛け声だけに終わってしまい
ます。したがって連携力阻害の悪しき風土を特定して、まずそこから対策を講じ
ることをお勧めしたいと思います。

1.「三化三性」をチェックする

三つの化とは「問題が共有化されない」、「問題が細分化されない」、「他責化
志向に走る」の三つです。まずは、これをチェックしてみることです。

「問題が共有化されない」とは、「売れなければ営業部門の問題」、「不良が発
生すれば品質管理部門の問題」などと言うように担当部門だけの問題だとして、
問題が共有化されないわけです。これでは総力を挙げた問題解決には至らないで
しょう。

「問題が細分化されない」は、大きな問題、混沌とした問題のままで切り分けて
細分化されないためにどこから手をつけたらよいのかが分からない状態です。

「他責化志向に走る」は、問題の発生をことごとく他のせいにしてしまい「自責
化志向」で取り組む姿勢が欠如している状態です。

三つの性とは、「関与性が希薄」、「具体性にかける議論」、「実現性にかける
議論」のことです。

「関与性が希薄」とは、「私も一緒に参画してやります」と手を挙げる人がおら
ず、「言うのは自分でやるのは他人」というスタンスの人が多い状態です。

「具体性に欠ける議論」や「実現性に欠ける議論」とは、会議の様子を膨脹して
みればよく分かります。「鼠の会議で猫の首に鈴をつければよい」のたとえのよ
うに一見具体性がありそうですが、実現できないことを議論しがちになる状態で
す。

したがって、この「三化三性」の改革にメスを入れることは風土改革に大いに役
立つはずです。

2.伝統的な悪しき企業風土

部や課の目標重視の偏重というわけでもないでしょうが、「わが部、わが課の顔
が立つ」ことに固執して、困っている他部門のことには関心も薄く、支援もしな
い風土です。対岸の火事を見ているようなものですね。

顧客よりも上の顔色を見て仕事をすることも悪しき風土と言ってよいでしょう。
「何が正しいかよりも誰が正しいか」で仕事をする風土がそうさせているのかも
知れません。三菱自動車のような会社をイメージすればよく分かりますね。

3.風土改革にメスを入れる!

1項、2項で解説したような風土に思い当たる節があるなら、風土改革にメスを
入れることが全てに優先されなければなりません。トップがそれを認識し、トッ
プのマインドイノベーション(意識改革)から入るべきでしょう。なぜなら、上
が変われば下は変わりますから・・・。

4.論理思考力と問題解決力を発揮する

風土がある程度改革されていれば、次に「論理思考力」と「問題解決力」を発揮
することです。

例えば、落語に「風が吹けば桶屋が儲かる」という話がありますが、風が吹くと
なぜ桶屋が儲かるのか、途中のプロセスを筋道立てて解析することです。プロセ
ス重視は企業体質の重要な要素ですから・・・。

問題にはそもそも三つの視点があります。一つ目は「目の前の問題」で、二つ目
は「発見する問題」で、三つ目は「発掘する問題」です。目の前の問題さえも対
策できないのに発見する問題や発掘する問題の解決はおぼつかないでしょう。

まずは目の前の問題の中にボトルネックを見出し、ボトルネックから総力を挙げ
て対策することです。そうすれば徐々に「論理思考力」と「問題解決力」が身に
ついてきます。

【3】編集後記

アルビレックス新潟はJ1に昇格して16チーム中10位の成績を収めました。
失礼ながらこれた言ったスター選手はいませんね。しかし、サポーターも含めた
チームワーク力と個人技のシナジー効果が発揮されているのだと確信します。

チームが試合に負けてもヤジを飛ばしたりブーイングをするサポーターは一人も
いません。負けても拍手で労をねぎらうのです。選手たちは、当然次の試合に向
けてモチベーションは高まるわけです。

会社の中もこんな風土だったら、社員のモチベーションは高まり、きっと思う存
分力を発揮することでしょう。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=


次回予告

次回は、第17話[企業内連携強化とコンピテンシー! その3「連携強化力コ
ンピテンシーを磨く」]を解説します。

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発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから 3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/
(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから http://www.ss-net.com

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