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(第1話)コスト意識とコンピテンシー!

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シリーズ「コスト対応力とコンピテンシー!」

       [(第1話)コスト意識とコンピテンシー! ]

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「コスト対応力とコ
ンピテンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介してい
きます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「コスト意識とコンピテンシー!」
【3】コンピテンシーを自己チェックする
【4】今日のポイント
【5】編集後記

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現在、企業が抱えるコスト構造問題は「素材インフレと商品デフレ」ではないか
と思います。これまで素材メーカーは不況にあえぎ、セットメーカー・消費財メ
ーカーからは買い叩かれ、苦汁をなめてきましたが、中国特需の影響もあって値
上げ攻勢をかけています。

一方、セットメーカーや消費財メーカーは、おいそれと売価に転嫁できない状況
があり、これまで以上にコストダウン活動を活発化しています。


【1】心に刻んでおきたい言葉

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仕事のできる人とできない人の際立った差は、コスト意識にある。

       堀場雅夫

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【2】メルマガ本論

[(第1話)コスト意識とコンピテンシー!]

社員にコスト意識を植え付けようとするとき、「ケチケチ作戦」のような意味づ
けで教え込むことはかえって弊害になります。使うべきお金も使ってはいけない
と受け止められるからです。

ムダをきっちりと定義付けてムダを排除し、必要なお金は有効に使うことを前面
に押し出してほしいのです。

1.不要排除、必要好適化

不要なものはつまりムダということです。ここで大切なのはムダの定義を明確に
することです。

例えば、会社で働く「実働時間」は、「稼動時間」と「不稼動時間」に分解でき
ます。不稼働時間とは、社員が稼動していない時間という意味です。職場では
「もの探し」、「歩行」、「運搬」、仕事にあまり関係のない「おしゃべり」な
どがありますね。これらをムダと定義してはどうでしょうか。

だから「もの探し」、「歩行」、「運搬」を激減させることを考えるべきなので
す。そうすれば稼働時間の比率がぐ~んとアップするわけです。

「会社にいれば仕事をした」、「オフィスにいれば仕事をした」と考えがちです
が、それは間違っているのです。


2.「はたらく」を定義付けしてみる

「はたらく」を「傍(はた)を楽にする」と言っている人がいますが、そういう
考え方もあるでしょう。

しかし、「は」は「速く」、「た」は「楽しく」、「ら」は「楽に」、「く」は
「工夫して」と考えてはどうでしょうか。

そうすれば、仕事をしながらだけでなく、満員電車の中でも、お風呂に入ってい
るときでも突然いいアイディアが浮かぶものです。そのアイディアを書き止めて
おいて提案書にまとめことが大切です。会社によっては「カイゼン提案制度」が
ありますね。

3.費用対効果を考える!

一部は「ケチケチ作戦」も重要な側面です。どこの会社でも紙のムダをなくそう
と両面コピーをしたり裏面をメモ用紙に活用しますね。文房具類も対象になりま
す。そのほかに業績が悪くなると「広告宣伝費」、「接待交際費」、「出張旅費
などがやり玉に挙げられます。しかし、接待交際費を削って「貧乏くさい会社」
というイメージを顧客に植え付けてはかえってマイナスでしょう。貧乏くさい会
社とは誰もが取引したくありませんから。

もっと大切なのは「費用対効果」をきっちり評価してGoすることです。「いく
ら投資してリターンはいくら」ということです。この考え方が甘く、投資はした
がリターンがない、お金や人手をかけた工数が水の泡と消えてしまっている例が
多いのです。

【3】コンピテンシーを自己チェックする

「コスト意識」なるコンピテンシーの現状レベルをチェックしてみることは有効
です。

<行動基準の例>
もっと少ない人手でできないか、もっと安いコストでできないかと常に仕事のや
り方を見直してきた。

<正に当てはまる>、<どちらかといえば当てはまる>、<どちらかといえば当
てはまらない>、<全く当てはまらない> ← どれに印が付きますか。

===================================

コスト意識の希薄な人は結構多いです。いつも「もの探し」をし、意味不明の「歩
行」が多い。仕事のやり直しも多い。このような人は、仕事のできる人財ではな
いのです。

あなたはどれに印が付きましたか。もし<正に当てはまる>に印が付いたなら、
あなたの「コスト意識」なるコンピテンシーは磨かれているから、仕事の効率化、
生産性向上に貢献してきたに違いないのです。

<正に当てはまる>以外に印が付いた人は「コスト意識」なるコンピテンシー
磨く必要があるのです。

【4】今日のポイント

(1)不要排除、必要好適化の考え方を心に刻む。

(2)「はたらく」は、「速く」、「楽しく」、「楽に」、「工夫して」と意味
   づける。

(3)費用対効果を考えて案件の採用、不採用の判断基準を決める。

(4)コスト意識なるコンピテンシーを全員が磨いてレベルアップする。

【5】編集後記

コストダウンという言葉が一般的に使われていますが、実はこれは和製英語です。
本来はコストリダクションが正しい表現になります。

花王ではTCR活動を継続的に展開しています。Total Cost Reductionの略です
から、「全社的なコスト引き下げ活動」を意味します。

コスト引き下げは、調達品の引き下げだけではありません。全社的な活動の中か
ら総合的に引き下げていくべきものです。そのためには社員全員がコスト意識を
持って仕事に当たることが重要なのです。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=



次回予告
次回は、シリーズ「コスト対応力とコンピテンシー」第2話「費用を固変分解し
て考える!」を解説します。

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発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから 3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/

(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから http://www.ss-net.com

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