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シリーズ「コスト対応力と
コンピテンシー!」
[(第1話)コスト意識と
コンピテンシー! ]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「コスト対応力とコ
ンピテンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介してい
きます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「コスト意識と
コンピテンシー!」
【3】
コンピテンシーを自己チェックする
【4】今日のポイント
【5】編集後記
===========================
現在、企業が抱えるコスト構造問題は「素材インフレと商品デフレ」ではないか
と思います。これまで素材メーカーは不況にあえぎ、セットメーカー・消費財メ
ーカーからは買い叩かれ、苦汁をなめてきましたが、中国特需の影響もあって値
上げ攻勢をかけています。
一方、セットメーカーや消費財メーカーは、おいそれと売価に転嫁できない状況
があり、これまで以上にコストダウン活動を活発化しています。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
仕事のできる人とできない人の際立った差は、コスト意識にある。
堀場雅夫
***********************************************************************
【2】メルマガ本論
[(第1話)コスト意識と
コンピテンシー!]
社員にコスト意識を植え付けようとするとき、「ケチケチ作戦」のような意味づ
けで教え込むことはかえって弊害になります。使うべきお金も使ってはいけない
と受け止められるからです。
ムダをきっちりと
定義付けてムダを排除し、必要なお金は有効に使うことを前面
に押し出してほしいのです。
1.不要排除、必要好適化
不要なものはつまりムダということです。ここで大切なのはムダの定義を明確に
することです。
例えば、会社で働く「実働時間」は、「稼動時間」と「不稼動時間」に分解でき
ます。不稼働時間とは、社員が稼動していない時間という意味です。職場では
「もの探し」、「歩行」、「運搬」、仕事にあまり関係のない「おしゃべり」な
どがありますね。これらをムダと定義してはどうでしょうか。
だから「もの探し」、「歩行」、「運搬」を激減させることを考えるべきなので
す。そうすれば稼働時間の比率がぐ~んとアップするわけです。
「会社にいれば仕事をした」、「オフィスにいれば仕事をした」と考えがちです
が、それは間違っているのです。
2.「はたらく」を
定義付けしてみる
「はたらく」を「傍(はた)を楽にする」と言っている人がいますが、そういう
考え方もあるでしょう。
しかし、「は」は「速く」、「た」は「楽しく」、「ら」は「楽に」、「く」は
「工夫して」と考えてはどうでしょうか。
そうすれば、仕事をしながらだけでなく、満員電車の中でも、お風呂に入ってい
るときでも突然いいアイディアが浮かぶものです。そのアイディアを書き止めて
おいて提案書にまとめことが大切です。会社によっては「カイゼン提案制度」が
ありますね。
3.
費用対効果を考える!
一部は「ケチケチ作戦」も重要な側面です。どこの会社でも紙のムダをなくそう
と両面コピーをしたり裏面をメモ用紙に活用しますね。文房具類も対象になりま
す。そのほかに業績が悪くなると「
広告宣伝費」、「接待
交際費」、「
出張旅費」
などがやり玉に挙げられます。しかし、接待
交際費を削って「貧乏くさい会社」
というイメージを顧客に植え付けてはかえってマイナスでしょう。貧乏くさい会
社とは誰もが取引したくありませんから。
もっと大切なのは「
費用対効果」をきっちり評価してGoすることです。「いく
ら投資してリターンはいくら」ということです。この考え方が甘く、投資はした
がリターンがない、お金や人手をかけた工数が水の泡と消えてしまっている例が
多いのです。
【3】
コンピテンシーを自己チェックする
「コスト意識」なる
コンピテンシーの現状レベルをチェックしてみることは有効
です。
<行動基準の例>
もっと少ない人手でできないか、もっと安いコストでできないかと常に仕事のや
り方を見直してきた。
<正に当てはまる>、<どちらかといえば当てはまる>、<どちらかといえば当
てはまらない>、<全く当てはまらない> ← どれに印が付きますか。
===================================
コスト意識の希薄な人は結構多いです。いつも「もの探し」をし、意味不明の「歩
行」が多い。仕事のやり直しも多い。このような人は、仕事のできる人財ではな
いのです。
あなたはどれに印が付きましたか。もし<正に当てはまる>に印が付いたなら、
あなたの「コスト意識」なる
コンピテンシーは磨かれているから、仕事の効率化、
生産性向上に貢献してきたに違いないのです。
<正に当てはまる>以外に印が付いた人は「コスト意識」なる
コンピテンシーを
磨く必要があるのです。
【4】今日のポイント
(1)不要排除、必要好適化の考え方を心に刻む。
(2)「はたらく」は、「速く」、「楽しく」、「楽に」、「工夫して」と意味
づける。
(3)
費用対効果を考えて案件の
採用、不
採用の判断基準を決める。
(4)コスト意識なる
コンピテンシーを全員が磨いてレベルアップする。
【5】編集後記
コストダウンという言葉が一般的に使われていますが、実はこれは和製英語です。
本来はコストリダクションが正しい表現になります。
花王ではTCR活動を継続的に展開しています。Total Cost Reductionの略です
から、「全社的なコスト引き下げ活動」を意味します。
コスト引き下げは、調達品の引き下げだけではありません。全社的な活動の中か
ら総合的に引き下げていくべきものです。そのためには社員全員がコスト意識を
持って仕事に当たることが重要なのです。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回予告
次回は、シリーズ「コスト対応力と
コンピテンシー」第2話「
費用を固変分解し
て考える!」を解説します。
***********************************************************************
発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから
http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/
(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから
http://www.ss-net.com
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シリーズ「コスト対応力とコンピテンシー!」
[(第1話)コスト意識とコンピテンシー! ]
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「コスト対応力とコ
ンピテンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介してい
きます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「コスト意識とコンピテンシー!」
【3】コンピテンシーを自己チェックする
【4】今日のポイント
【5】編集後記
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現在、企業が抱えるコスト構造問題は「素材インフレと商品デフレ」ではないか
と思います。これまで素材メーカーは不況にあえぎ、セットメーカー・消費財メ
ーカーからは買い叩かれ、苦汁をなめてきましたが、中国特需の影響もあって値
上げ攻勢をかけています。
一方、セットメーカーや消費財メーカーは、おいそれと売価に転嫁できない状況
があり、これまで以上にコストダウン活動を活発化しています。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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仕事のできる人とできない人の際立った差は、コスト意識にある。
堀場雅夫
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【2】メルマガ本論
[(第1話)コスト意識とコンピテンシー!]
社員にコスト意識を植え付けようとするとき、「ケチケチ作戦」のような意味づ
けで教え込むことはかえって弊害になります。使うべきお金も使ってはいけない
と受け止められるからです。
ムダをきっちりと定義付けてムダを排除し、必要なお金は有効に使うことを前面
に押し出してほしいのです。
1.不要排除、必要好適化
不要なものはつまりムダということです。ここで大切なのはムダの定義を明確に
することです。
例えば、会社で働く「実働時間」は、「稼動時間」と「不稼動時間」に分解でき
ます。不稼働時間とは、社員が稼動していない時間という意味です。職場では
「もの探し」、「歩行」、「運搬」、仕事にあまり関係のない「おしゃべり」な
どがありますね。これらをムダと定義してはどうでしょうか。
だから「もの探し」、「歩行」、「運搬」を激減させることを考えるべきなので
す。そうすれば稼働時間の比率がぐ~んとアップするわけです。
「会社にいれば仕事をした」、「オフィスにいれば仕事をした」と考えがちです
が、それは間違っているのです。
2.「はたらく」を定義付けしてみる
「はたらく」を「傍(はた)を楽にする」と言っている人がいますが、そういう
考え方もあるでしょう。
しかし、「は」は「速く」、「た」は「楽しく」、「ら」は「楽に」、「く」は
「工夫して」と考えてはどうでしょうか。
そうすれば、仕事をしながらだけでなく、満員電車の中でも、お風呂に入ってい
るときでも突然いいアイディアが浮かぶものです。そのアイディアを書き止めて
おいて提案書にまとめことが大切です。会社によっては「カイゼン提案制度」が
ありますね。
3.費用対効果を考える!
一部は「ケチケチ作戦」も重要な側面です。どこの会社でも紙のムダをなくそう
と両面コピーをしたり裏面をメモ用紙に活用しますね。文房具類も対象になりま
す。そのほかに業績が悪くなると「広告宣伝費」、「接待交際費」、「出張旅費」
などがやり玉に挙げられます。しかし、接待交際費を削って「貧乏くさい会社」
というイメージを顧客に植え付けてはかえってマイナスでしょう。貧乏くさい会
社とは誰もが取引したくありませんから。
もっと大切なのは「費用対効果」をきっちり評価してGoすることです。「いく
ら投資してリターンはいくら」ということです。この考え方が甘く、投資はした
がリターンがない、お金や人手をかけた工数が水の泡と消えてしまっている例が
多いのです。
【3】コンピテンシーを自己チェックする
「コスト意識」なるコンピテンシーの現状レベルをチェックしてみることは有効
です。
<行動基準の例>
もっと少ない人手でできないか、もっと安いコストでできないかと常に仕事のや
り方を見直してきた。
<正に当てはまる>、<どちらかといえば当てはまる>、<どちらかといえば当
てはまらない>、<全く当てはまらない> ← どれに印が付きますか。
===================================
コスト意識の希薄な人は結構多いです。いつも「もの探し」をし、意味不明の「歩
行」が多い。仕事のやり直しも多い。このような人は、仕事のできる人財ではな
いのです。
あなたはどれに印が付きましたか。もし<正に当てはまる>に印が付いたなら、
あなたの「コスト意識」なるコンピテンシーは磨かれているから、仕事の効率化、
生産性向上に貢献してきたに違いないのです。
<正に当てはまる>以外に印が付いた人は「コスト意識」なるコンピテンシーを
磨く必要があるのです。
【4】今日のポイント
(1)不要排除、必要好適化の考え方を心に刻む。
(2)「はたらく」は、「速く」、「楽しく」、「楽に」、「工夫して」と意味
づける。
(3)費用対効果を考えて案件の採用、不採用の判断基準を決める。
(4)コスト意識なるコンピテンシーを全員が磨いてレベルアップする。
【5】編集後記
コストダウンという言葉が一般的に使われていますが、実はこれは和製英語です。
本来はコストリダクションが正しい表現になります。
花王ではTCR活動を継続的に展開しています。Total Cost Reductionの略です
から、「全社的なコスト引き下げ活動」を意味します。
コスト引き下げは、調達品の引き下げだけではありません。全社的な活動の中か
ら総合的に引き下げていくべきものです。そのためには社員全員がコスト意識を
持って仕事に当たることが重要なのです。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回予告
次回は、シリーズ「コスト対応力とコンピテンシー」第2話「費用を固変分解し
て考える!」を解説します。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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