市場は(外)は完全実力主義！ 会社の中はどうですか ? (２)

市場は(外)は完全実力主義！ 会社の中はどうですか ? (２)

atc-2071

column:column_labor:column_tax_general

2006-01-26

======================== ■ 会社の方針と社員の自己実現意欲 ======================== 現在、そして将来がどういう風に変わっていくかを考えるとき、人によって かなりの差があるようです。 過去の延長戦にあるのか、あるいは全く違う時代になったのか? タクシー業界では、参入規制や料金の規制緩和による競争激化で、運転手 さんが寝ずに働いて月収20万円とテレビで報じています。 また、地域の規制産業と言われたガスの小売業界でも、同じく規制緩和の ためライバルとの値段競争で契約をひっくり返す営業が大変なようです。 追い討ちをかけるように、オール電化住宅にすると国から補助金が出る らしく、新築住宅でのガスの契約ができなくなってきたそうです。 家電は今日本では作られてなく、業界ごと中国にシフトしてしまい、 元家電の部品メーカーは別の業界の仕事をしています。 本来の資本主義社会になった今、みんなと同じ製品サービスなら値段が 一番安いところに集まります。 値段競争になると経営資源のない中小企業は、とてもついていけません。 ですから今一番重要なことは、現在の日本が過去の延長線上にはない ことを知り、新しい成長曲線を描くことを決断することだと思います。 そのヒントは中小企業の場合は「範囲を絞った小さな１位」作りです。 ○○業界向けならうちが一番だ。 高齢者向けサービスならうちが一番だ。 長尺物ならうちの製品が一番だ。 極小部品製作ならうちが一番だ。 県北地域だけならうちの売上が業界で一番だ。 同業者が嫌う小ロットのサブ製品作りを、あえて一番得意にしている などのように小さな範囲で一番になると 1. 営業コスト、配送コスト、宣伝コストなどが割安になる 　(逆にライバルは割高になる) 2. 口コミで評判が拡がる 3. 価格決定権が生じる 4. ライバルが撤退すると一番のうちにお客が流れてくる 5. 紹介がもらえる といった１位効果により利益性はよくなります。 そして社員は自信と責任を持ちます。 小さくても１位になった自信から、うつむいていた社員の背筋が少しずつ 伸びてきます。 我社を信頼してくれるお客さんを裏切れないから、責任感が出てきます。 そうなるために会社がまずやるべきことは、 ・自社の経営能力でも勝てるところ ・自社の強みを活かせるところ を見つけ１位作りの方針をきちんと立てて、社員に伝え協力を求め 製品やサービスを磨きこんでいかなければなりません。 そして、この会社の小さな１位作りの方針と社員の自己実現意欲が 結びついたとき、会社と社員のベクトルが合い会社は発展していきます。 (大半の中小同族企業はこのベクトルが合っていません) 社員の自己実現意欲とは具体的に言うと、 ・自分の持ち味や得意なことを活かせる ・自分にしかできない技術や能力を磨く などです。 会社の１位作りの方針と社長の夢と社員の自己実現意欲のベクトルが 合ったとき大企業にも負けない、キラリと光る中小企業になるのでは ないかと考えています。 会社の方針と社員の自己実現意欲のベクトルを合わせる具体的な方法に 関心がある方は、拙著「ここが違う！伸びる会社と伸びない会社」 をご覧ください。　こちらから→ http://tinyurl.com/7cd9z ========================================== 発行元 : 並木労務経営事務所　http://homepage2.nifty.com/803/ お問い合わせ : E-mail: fwpe2780@mb.infoweb.ne.jp 発行協力 : 「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ メルマガ登録と解除: http://www.mag2.com/m/0000137325.htm 発行者Webサイト: http://homepage2.nifty.com/803/merumaga.html