◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
<第173回>仕事のできる人の行動特性に学ぶ!
==■「社会人基礎力を身に付けさせる先進大学に学ぶ!」■==
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持
ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
「仕事のできる人の行動特性に学ぶ!」と題して分かりやすく解説してい
きます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営
トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す
学生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。
===================================
<今回のメニュー>
=================================
【1】3年以内に37%が辞めてしまう現実!
【2】IQオンリーでは社会人として順応できない!
【3】「社会人基礎力」を身に付けさせる東京電機大学の取り組み!
【4】今日のまとめ
【5】編集後記
=================================
【1】3年以内に37%が辞めてしまう現実!
「仕事のできる人の行動特性に学ぶ」というタイトルに整合しないかと思
われますが、今回は「人」ではなく大学という「組織」を採り挙げること
にしました。
1990年代の後半から新卒者の早期
退職が急増しました。大卒1年目に15
%、そして3年目には37%が転職したり離職してしまうのです。
転職したり離職した本人は「仕事が自分に合わなかった」ことを理由に挙
げることが多いのです。転職してその後落ち着く人もいますが、多くは職
を転々、フリーターやニートになる人も多く社会問題にもなっているので
す。
社会人としての基礎力が備わっていなかったことが一番の原因と思われま
すが、相変わらず大学や高校での教育は知識を中心としたIQ(Intelli-
gence Quotient)に偏りすぎていることは否めません。
学校で学んだ専門知識はほんの入り口程度で、会社に入って即戦力という
わけには行きません。多くの企業では中堅層の空洞化もあって教育係りを
やってくれる先輩もいない中、即戦力と期待されれば厳しいノルマも与え
られます。仕事と人間関係の軋轢に耐え切れなくなるのは目に見えていま
す。
【2】IQオンリーでは社会人として順応できない!
人は誰でも能力を保有しています。しかし保有能力を高めることを、IQ
を詰め込むことと誤解している人が多いのです。
IQという能力は高いに越したことはありません。しかしビジネスマンは
仕事ができなければ話にもなりません。つまり「保有能力」と「発揮する
能力」は別物なのです。
IQを高めることがムダだと申し上げているのではありませんが、保有能
力としてIQ以外にもう一つ重要なEQ(Emotional Quotient)、つまり
「心の知能指数」も併せて高めなければならないということです。
例えば人格分野、行動科学分野、社会性分野、業務遂行分野、思考分野な
どの
コアコンピテンシーや専門
コンピテンシーを身に付けることが重要な
のです。
仕事のできる人の行動特性を観察すればよく分かりますが、できる人はI
Qもさることながら行動特性の中に誠実さ、思いやりなどの人格、協調性
や柔軟性、表現力や共感性、仕事のスピードや正確さ、さらには創造力や
思考力が随所にちりばめられているのです。
IQオンリーでは社会人として順応できないから行き詰まってしまうので
す。
【3】「社会人基礎力」を身に付けさせる東京電機大学の取り組み!
社会人としての基礎力とは、「さまざまな人々と一緒に仕事をする上で必
要な基礎的な能力」と定義できるでしょう。
主体性や個性はもちろん大事です。言われる前に一歩踏み出す行動力も大
事です。問題に気付く力や問題発見能力、自分で考えて解にたどり着く思
考力、自分の考えを上手に伝えるプレゼンテーション能力や発信力、人の
話に耳を傾けて理解する傾解力、メンバーと一緒に一つの仕事を成し遂げ
ていくチームワーク力などが基礎能力ということになります。
例えば東京電機大学では、2002年度から「プロジェクト科目」と名づけた
授業を導入しているそうです。企業や自治体から提示されたテーマを学生
同士がわいわいがやがや言いながら対策を考えていく科目です。
意見が対立したときの対処法、自分の意見を上手に説明して納得してもら
う訓練、コミュニケーション能力などが目に見えて向上していくといいま
す。
最初は自分の意見をうまく言えない、説明もしどろもどろ、他人の意見を
尊重しないなど社会人としての能力が劣っていた学生が見事に自己変革で
きるのです。
このように「社会人基礎力」を身に付けて就職すれば局面は大きく変るで
しょう。先進的な大学に敬意を払いたいと思います。
【4】今日のまとめ
1.大学新卒者の37%は入社後3年目までに転職したり離職してしまっ
ていること。
2.本人たちの早期
退職理由は「仕事が自分に合わなかった」ということ
だが本当は「社会人基礎力不足」で仕事や対人関係の軋轢に屈したた
めと思われること。
3.IQオンリーでは社会人として順応できにくいこと。EQも同時に磨
き、行動特性に反映させる必要があること。
4.「社会人基礎力」を科目として導入した東京電機大学、その他の一部
大学の試みはとても意義深いこと。
【5】編集後記
子供たちの学力低下が叫ばれています。思考能力も劣っていると報道され
ています。受験目的の偏差値教育のひずみと思われますがいかがでしょう
か。
ガキ大将中心にチームの中で育った我々高齢者にとって、あのガキ大将の
チームに所属することこそが「社会人基礎力」なる
コンピテンシーを身に
付けるステージだったのです。
次回に続く
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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きます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営
トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す
学生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。
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【2】IQオンリーでは社会人として順応できない!
【3】「社会人基礎力」を身に付けさせる東京電機大学の取り組み!
【4】今日のまとめ
【5】編集後記
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【1】3年以内に37%が辞めてしまう現実!
「仕事のできる人の行動特性に学ぶ」というタイトルに整合しないかと思
われますが、今回は「人」ではなく大学という「組織」を採り挙げること
にしました。
1990年代の後半から新卒者の早期退職が急増しました。大卒1年目に15
%、そして3年目には37%が転職したり離職してしまうのです。
転職したり離職した本人は「仕事が自分に合わなかった」ことを理由に挙
げることが多いのです。転職してその後落ち着く人もいますが、多くは職
を転々、フリーターやニートになる人も多く社会問題にもなっているので
す。
社会人としての基礎力が備わっていなかったことが一番の原因と思われま
すが、相変わらず大学や高校での教育は知識を中心としたIQ(Intelli-
gence Quotient)に偏りすぎていることは否めません。
学校で学んだ専門知識はほんの入り口程度で、会社に入って即戦力という
わけには行きません。多くの企業では中堅層の空洞化もあって教育係りを
やってくれる先輩もいない中、即戦力と期待されれば厳しいノルマも与え
られます。仕事と人間関係の軋轢に耐え切れなくなるのは目に見えていま
す。
【2】IQオンリーでは社会人として順応できない!
人は誰でも能力を保有しています。しかし保有能力を高めることを、IQ
を詰め込むことと誤解している人が多いのです。
IQという能力は高いに越したことはありません。しかしビジネスマンは
仕事ができなければ話にもなりません。つまり「保有能力」と「発揮する
能力」は別物なのです。
IQを高めることがムダだと申し上げているのではありませんが、保有能
力としてIQ以外にもう一つ重要なEQ(Emotional Quotient)、つまり
「心の知能指数」も併せて高めなければならないということです。
例えば人格分野、行動科学分野、社会性分野、業務遂行分野、思考分野な
どのコアコンピテンシーや専門コンピテンシーを身に付けることが重要な
のです。
仕事のできる人の行動特性を観察すればよく分かりますが、できる人はI
Qもさることながら行動特性の中に誠実さ、思いやりなどの人格、協調性
や柔軟性、表現力や共感性、仕事のスピードや正確さ、さらには創造力や
思考力が随所にちりばめられているのです。
IQオンリーでは社会人として順応できないから行き詰まってしまうので
す。
【3】「社会人基礎力」を身に付けさせる東京電機大学の取り組み!
社会人としての基礎力とは、「さまざまな人々と一緒に仕事をする上で必
要な基礎的な能力」と定義できるでしょう。
主体性や個性はもちろん大事です。言われる前に一歩踏み出す行動力も大
事です。問題に気付く力や問題発見能力、自分で考えて解にたどり着く思
考力、自分の考えを上手に伝えるプレゼンテーション能力や発信力、人の
話に耳を傾けて理解する傾解力、メンバーと一緒に一つの仕事を成し遂げ
ていくチームワーク力などが基礎能力ということになります。
例えば東京電機大学では、2002年度から「プロジェクト科目」と名づけた
授業を導入しているそうです。企業や自治体から提示されたテーマを学生
同士がわいわいがやがや言いながら対策を考えていく科目です。
意見が対立したときの対処法、自分の意見を上手に説明して納得してもら
う訓練、コミュニケーション能力などが目に見えて向上していくといいま
す。
最初は自分の意見をうまく言えない、説明もしどろもどろ、他人の意見を
尊重しないなど社会人としての能力が劣っていた学生が見事に自己変革で
きるのです。
このように「社会人基礎力」を身に付けて就職すれば局面は大きく変るで
しょう。先進的な大学に敬意を払いたいと思います。
【4】今日のまとめ
1.大学新卒者の37%は入社後3年目までに転職したり離職してしまっ
ていること。
2.本人たちの早期退職理由は「仕事が自分に合わなかった」ということ
だが本当は「社会人基礎力不足」で仕事や対人関係の軋轢に屈したた
めと思われること。
3.IQオンリーでは社会人として順応できにくいこと。EQも同時に磨
き、行動特性に反映させる必要があること。
4.「社会人基礎力」を科目として導入した東京電機大学、その他の一部
大学の試みはとても意義深いこと。
【5】編集後記
子供たちの学力低下が叫ばれています。思考能力も劣っていると報道され
ています。受験目的の偏差値教育のひずみと思われますがいかがでしょう
か。
ガキ大将中心にチームの中で育った我々高齢者にとって、あのガキ大将の
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