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負荷管理方式

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2009年2月2日発行 第1・第3週月曜日発行
メールマガジン:経営のパートナー VOL4
<経営学で企業を再生する>
【発行責任者】経営テクノ研究所 代表 舘 義之
【E-mail】tate@agate.plala.or.jp
【H P】http://www9.plala.or.jp/keiei-techno
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■CONTENTS■
VOL4.生産管理
●負荷管理方式
●閑話休題「第1原則:適切な問題をとりあげること」
◆有料マグプレ「企業に成功をもたらす15の社員力」
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●負荷管理方式

1.負荷計画とは
 負荷計画とは、
●負荷の実態を握る
●能力の実情を知る
●能力の対策を立案し実行する
●調整の対策を立案し実行する
ということにあります。

 日程計画と場合と同じく、長期計画の段階から細分化された職場や機械設
備などにおける数週間または週間、日々についての計画までいくつかの段階
に分けて考えられます。

2.負荷計画の段階
 負荷計画は、一般に四段階に分かれ、それぞれの異なった目的をもってい
ます。また、担当部門を明確にしておかなければなりません。

(1)期または年度
●設備人員の増減計画
●外注計画の増減計画
●職場編成計画

(2)受注引合時・受注時
●納期計画
●内外区分・工場区分計画
●設備人員・外注工場の検討調整
●長期的時間外計画

(3)出図・生産・手配時
●基準日程の検討調整
●加工区分変更

(4)作業分配時
●残業計画
●工程変更・部署変更
●日程変更

3.負荷計画に対する考え方
 負荷計画が長期に行われる場合は、単なる負荷計画というよりも、経営の
基本計画として重要な意味をもっています。

(1)山積みの結果、過大負荷・過小負荷に対しては、その調整に能力の調
整と負荷の調整との二面があります。

●能力調整は
 ・設備、機械の増減
 ・人員の増減
 ・外注依存の増減
 ・勤務時間の増減
などが挙げられます。

●負荷調整は
 ・受注製品の納期、取止め
 ・新しい仕事の投入
などが挙げられます。

 過大負荷・過小負荷に対して、設備、機械の増減、人員の増減の基本的な
面の調整は、現状のみで解決することはできません。1年先あるいは5年先
は、どうなるかによって決められるべき性質のものです。これが見通しとい
う条件です。

(2)山積みは次の条件を備えていなければなりません。

●山積みの対象(工程・職場・場所など)
●山積みの物差(工数・重量・長さ・数・容積・面積など)
●先行度(1週・1ヶ月・半年・1年など)
●必要な粗さ(1日・1週・1ヶ月など)
●見通し(半年・1年・2年など)

(3)山積みの対象は、厳密には全職種に対して行うことが必要です。しば
しば機械・組立という広い幅のみで山積みを行っている状況を見受けますが、
真の余力調整をするためには不都合です。

(4)先行度や粗さを決定する要素は、調整される事項によって決めるべき
で総てが一定とはなりません。

 先行度は、調整の具体的な活動期間を意味し、これを決定することは容易
にできます。
●輸入機械の導入…………1年~1.5年
●国産機械の導入…………1年
●外注工場の開拓…………3ヶ月
●2交代の実施……………1ヶ月

 粗さは、時間の経過に伴って発生する計画誤差の程度によって決められま
す。

4.山積み表業務の手順
 負荷の調査は、生産管理部門の計画係か、会社によっては企画室で作成し
ています。工場における負荷計画表(通称、工数山積み表といわれています)
の手順は次の通りです。

 なお、負荷計画は、製造命令(オーダー)が認可発行されてから実施段階
の問題となります。

●実行予算・見積工数(受注予測)→●工数決定(工場決定速報・実績)→
●分配(工程表・標準S曲線)→●消費工数消し込み(外注発注実績表・実
績時間台帳)→●外注能力(外注納入実績表)→●能力線(勤怠日報)
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●閑話休題「第1原則:適切な問題をとりあげること」

固定資産の過大病、すなわち遊休設備はないだろうか。
●諸経費にムダはないだろうか。
●放漫経営が諸経費の増大を誇っていないだろうか。
売上原価高になっていないだろうか。
売上高に減少はないだろうか。
●売上利益率の低下はないだろうか。
●労働効率、すなわち生産性の低下はないだろうか。
●資金滞貨はないだろうか。
●企業の適正規模に誤りはないだろうか。
●営業活動を妨げるものはないだろうか。
等々、企業が絶えず直面する問題です。

 そういう場合に「こうしょう」「ああしょう」といった問題解決策が次々
と出てくる企業集団でなければなりません。

 そのためには、各人が合理化推進の10原則を意識的に守り、実行してい
かなければ合理化は失敗することは確実です。では、第1原則から説明して
いくことにします。

 第1原則は、「適切な問題をとりあげること」です。
 まず最も大切な問題は何かといえば、最も大切な問題を見つけ出すことで
す。大変な努力を払って解決した問題が、あまり大切でなかったということ
が以外に多く見受けられます。

 そこで、重要問題を問題として取り上げるためには、大切な問題を列挙し
てみる必要があります。

 問題点を列挙するためには、次のようなチェック・リストを各担当職務別
に整備しておくことです。

1.すでに誰かが認識している問題を調べる方法
(1)上司が自分に対して日ごろ言っている文句
(2)自分の部下が自分に対して日ごろもらしている仕事上の不平・不満
(3)隣接の部・課が自分の部または課に対してもらしている仕事上の不平
   ・不満
(4)社外の人が自社に対してもらしている不平・不満

 以上のような不平・不満を調査する場合には、ただ漠然と質問をするより
も、それぞれの人に対して、いくつかのヒントを与えることが有益です。
●自分の仕事の質・信頼性についてはどうか。
●自分の仕事のスピードについてはどうか。
●自分の仕事の経済性についてはどうか
●自分の仕事の計画性についてはどうか
●人間関係について言いたいことはないか。
●その他

 ただし、人は「賃金が少ない」と思っているときに、「仕事が大変だ」と
か「仕事が難しい」とかいうことがあるので、その表現の底にあるものをつ
かむように注意しなければなりません。

2.まだ誰も認識していない問題を調べる方法
(1)比較によって発見する方法
●同業者または同様な職場との比較
 伸び率・コスト・品質・賃金・納期・勤続年数などを同業者または同様な
職場と比較して問題点を発見する方法です。
●過去の自分自身との比較
 昨年同期との比較・先月・先週との比較などによる方法です。
●絶対値との比較
 製品として出来上がった時の重量の何倍の素材を必要とするのか、伝票の
伝達に要する時間は、処理・判断・運搬に要する正味所要時間の何倍かかっ
ているか、などを調べます。
●標準値との比較
 標準工数・標準原価などの標準値と比較する方法です。

(2)総当りによって発見する方法
●IE的方法
 工程分析・作業分析・流れ分析などによって現状を詳細に調べて、チェッ
ク・リストを参照しながら当っていく方法です。
●統計的方法
 ワーク・サンプリング・パレート分析などによって現状を数量的にとらえ
る方法です。 

(3)異状現象の再発防止の立場から発見する方法
 これを糸口ににして非常に大きな問題点が発見される場合が極めて多く、
これについては、第3原則で説明します。

(4)それぞれの専門家診断を受けること
 いままで挙げてきたようないくつかの方法が問題を把握する糸口として利
用されますが、それと同時に注意しなければならないのは、全社的な立場か
ら問題を正しく把握しなければならないということです。

 たとえば、安い材料を使うよりも、高級の材料に変更することによって加
工部門の工数を大幅に節減することもできます。そういったことから、研究
開発部門・購買部門・設計部門、あるいは技術コンサルタントなどの社内外
の専門家を活用すべきです。
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