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誰もが身に付けなければならないコアコンピテンシー!

  ◆◆コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆

         <第199回>コンピテンシーをレビューする!

    ==■「誰もが身に付けなければならないコアコンピテンシー!」■==


===================================

人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持
ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。

コンピテンシーをレビューする!」と題して基礎から分かりやすく解説
していきます。

コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営
トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す
学生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。

===================================

■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直してい
 ただくと理解が一層深まります。(コンピテンシー宣教師より)■

<今回のメニュー>
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【1】三つのコンピテンー!
【2】誰もが身に付けなければならないコアコンピテンシー
【3】コアコンピテンシーは企業風土を改革する!
【4】今日のまとめ
【5】編集後記

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かつて産業再生機構が手がけた破綻企業の特徴は以下の通りだった。

(1)高学歴、高齢のエリート社長
(2)社内のコミュニケーションが希薄
(3)各部署からデータや報告が上がってくるのが遅く、耳障りな情報は
   上がってこない
(4)優しそうな人ばかりが出世する
(5)職場が汚い
(6)来客に挨拶もしないことがある
(7)横文字、カタカナ語で話す人が増えている
(8)上司に付け届けや年賀状を出す(怠ると睨まれる)
(9)社内に社長や創業者の銅像がある
(10)自社のよい点、強みを即座に数項目挙げられない

もし5項目以上思い当たるならあなたの会社はヤバイということになる。
なぜならコアコンピテンシーに大いに問題があるからだ。



【1】三つのコンピテンー!

コンサルタントや学者によっていろいろ分類はあるが、私はコンピテンシ
ーを三つに分類して考えている。

一つは目は、全社全社員が共通して身に付けなければならない「コアコン
ピテンシー」だ。

二つ目は、職種や職位によって身に付けなければならない「専門コンピテ
ンシー」だ。営業職、開発・設計職、事務職、製造職などそれぞれに専門
コンピテンシーが必要になる。

三つ目は、特に部下を持つ人に欠かせない「マネジメントコンピテンシー
だ。「部下の扱い」、「リーダーシップ力」、「部下や後継者の育成力」
などたくさんの項目がある。

今回は一つ目の「コアコンピテンシー」についてスポットを当てる。



【2】誰もが身に付けなければならないコアコンピテンシー

前述したとおり、「コアコンピテンシー」は全社全員にとって共通する大
切なコンピテンシーだ。この「コアコンピテンシー」はさらに二つのカテ
ゴリーに分けて考えて見よう。

(1)人格に関する分野

人間としての成熟性を測るモノサシとして「自己の感情理解」、「冷静
さ」、「誠実さ」、「几帳面さ」、「慎重さ」、「ストレス耐性」、「徹
底性」、「思いやり」、「ビジネスマナー」、「規律性」などが人格に関
する項目の候補となる。

(2)行動科学分野

人間の行動力を測るモノサシとして「行動志向」、「自立志向」、「冒険
志向」、「柔軟性」、「素直さ」、「協調性」、「革新志向」、「自己啓
発」、「挑戦意欲」、「強烈な達成意欲」などが行動科学に関する項目の
候補となる。

行動科学分野に出てきた項目を見てみると「感情」に関する項目と「社会
性」に関する項目が混在しているのが分かる。感情面では「自己認識」、
「自己統制」、「モチベーション」などに大いに関係し、社会性では「共
感性」、「組織社会」に大いに関係している。

つまり「コアコンピテンシー」が欠けていると産業再生機構が手がけた
「破綻企業の特徴10ケ条」と酷似してしまうということになる。



【3】コアコンピテンシーは企業風土を改革する!

コアコンピテンシー」は、個人の性格からきている面と企業風土からき
ている面とがある。この両方を同時並行して改革しなければ良い風土の会
社にはなれないということだ。

もって生まれた性格は変えられない、変わらないという人もいるがそれは
違う。意識して変える努力をし、職場の上司、同僚と相互評価を繰り返し
ながら修正していけば変えられる。個人が変化すれば総和として風土も改
革に向かっていくから不思議だ。大事なのは経営トップも管理者もそして
社員も「変わろう、変えよう」を合言葉に変革を目指すことが大事だ。



【4】今日のまとめ

1.かつて企業再生機構が纏めた「破綻企業の特徴10ケ条」は自社のチ
  ェックシートとして有効であること。

2.コンピテンシーは「コアコンピテンシー」、「専門コンピテンシー」、
  「マネジメントコンピテンシー」の三つのカテゴリーに分類できるこ
  と。

3.「コアコンピテンシー」は、全社全員が身に付けなければならないこ
  と。

4.「コアコンピテンシー」を磨きあうことで企業の風土も変革に向かう
  こと。

【5】編集後記

社員が元気溌剌として働いている企業は総じて業績がよい。好不況の波に
さらされても一致団結して乗り切ることができる。

同一の危機感、共通の価値観を持っており、仕事に対するやりがいが次の
仕事に対する大きなモチベーションになっているからだ。



次回に続く


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        彩愛コンサルピア代表 下山明央

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