この問題を解くカギはいくつかあると思うのですが、最大のポイントは、
「月
60時間のカウントに
休日労働時間数は含めるのでしょうか、含めないのでしょうか?」
という質問に収斂されると思います。この質問に対する答えもなかなか難しいのですが、ごく簡潔に答えるとすれば、
「法定
休日労働は含めなくていいのですが、
法定外休日労働は含めなければなりません。」
となると思います。
「なーんだ、そういうことなら簡単じゃないですか。」と感じた方もいらっしゃることでしょう。
法定休日と法定外休日を明確に区分して、
割増賃金もきちんと分けて支払っている会社の方ですね。
しかし、いや、実際はそういう会社は少数派ではないでしょうか。
「
休日は全部1.35の割増率で払ってるような…」こういう会社の方が多いのではないでしょうか。このような会社であれば、会社の
休日のうち、
法定休日がいつ(例えば日曜)で、
法定外休日がいつ(例えば土曜)であるというような特定がなされていない可能性があります。
「そうすると、
休日労働のうちどの部分を
60時間に含めて、どの部分を
60時間に含めなくてもよいのか、わからないですね。………。いや、全部
法定休日ということにしてしまえばいいじゃないですか!」
「??? 全部
法定休日? そういうことってあり得るの?」
月
60時間カウント問題を理解するためには、
労働基準法上の「
休日」とは何か、ということを理解していることが不可欠です。というわけで、次回以降、
労働基準法は「
休日」というものをどうとらえているのか、という問題に絞って話を進めさせていただきます。しばらく基本的な内容が続くと思いますので、「そんなことはわかっている」という方は読みとばしていただければ幸いです。
この問題を解くカギはいくつかあると思うのですが、最大のポイントは、
「月60時間のカウントに休日労働時間数は含めるのでしょうか、含めないのでしょうか?」
という質問に収斂されると思います。この質問に対する答えもなかなか難しいのですが、ごく簡潔に答えるとすれば、
「法定休日労働は含めなくていいのですが、法定外休日労働は含めなければなりません。」
となると思います。
「なーんだ、そういうことなら簡単じゃないですか。」と感じた方もいらっしゃることでしょう。法定休日と法定外休日を明確に区分して、割増賃金もきちんと分けて支払っている会社の方ですね。
しかし、いや、実際はそういう会社は少数派ではないでしょうか。
「休日は全部1.35の割増率で払ってるような…」こういう会社の方が多いのではないでしょうか。このような会社であれば、会社の休日のうち、法定休日がいつ(例えば日曜)で、法定外休日がいつ(例えば土曜)であるというような特定がなされていない可能性があります。
「そうすると、休日労働のうちどの部分を60時間に含めて、どの部分を60時間に含めなくてもよいのか、わからないですね。………。いや、全部法定休日ということにしてしまえばいいじゃないですか!」
「??? 全部法定休日? そういうことってあり得るの?」
月60時間カウント問題を理解するためには、労働基準法上の「休日」とは何か、ということを理解していることが不可欠です。というわけで、次回以降、労働基準法は「休日」というものをどうとらえているのか、という問題に絞って話を進めさせていただきます。しばらく基本的な内容が続くと思いますので、「そんなことはわかっている」という方は読みとばしていただければ幸いです。