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くるみん認定 300人以下の事業所について

著者 総務たまご さん

最終更新日:2016年05月24日 11:00

こんにちは、くるみん認定についてお分かりになる方教えてください。

私の会社の規模は100人くらいです。
社員のほとんどは派遣や、請負等で社内にはいません。(社内は20名ほど)
また、女性社員も10名以下で、既婚者なし、今までに育休産休の取得実績もなしです。
会社としては産休育休制度はあるのですが、まだ利用者はいません。

男性社員は既婚者が多く、お子さんも多く、若い世代も増えてきているので
1年に2人くらいは出産の連絡がくるような感じです。

こんな状況ですが、いずれかはくるみん認定を取得したいと考えております。
ですがそもそも女性社員が上記のような状況だとくるみん認定は厳しいでしょうか…?
ガイドブック等読んだのですが、実績が無いことには申請に向けて取り組むことも
厳しいでしょうか…?
まず何から進めていこうか悩んでいます。最終的にはくるみん認定を取得したいです…

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Re: くるみん認定 300人以下の事業所について

著者社会保険労務士 坂本事務所さん (専門家)

2016年08月07日 11:54

これまでに従業員の方に育児休業取得の実績がなくても、くるみん認定に向けてぜひ取り組んてみてください。

くるみん認定に向けて、まず「一般事業主行動計画策定届」を労働局に提出することと9つの認定基準をクリアする必要があることはご存知いただいていることかと思います。

この「一般事業主行動計画策定届」の計画期間とは2~5年で任意に決めることができ、この計画期間内に育児休業取得者が発生すれば良いのです。男女それぞれの育児休業取得者の認定基準は以下のとおりで、従業員が300人以下の特例もあります。

・女性の場合・・・計画期間内に出産した者の数のうち、計画期間内に育児休業を取得した者の数の割合が75%以上
・男性の場合・・・計画期間において、男性従業員のうち育児休業を取得した者が1人以上いること
よって、計画期間を決める基準となるのは、すぐにでも育児休業取得者が発生する予定があるのであれば最短の2年の計画で良いかと思います。逆にしばらく育児休業取得者の予定がない場合であったり、育児休業を取得しやすい社内の雇用環境の整備に時間を要する場合などは5年の計画でも良いかと思います。その他、全ての認定基準を早く達成すれば、変更届の提出により、2~5年の間で計画期間を短縮し、「くるみん」の認定申請をすることも可能です。

以上のことから、この「一般事業主行動計画策定届」とは、従業員の方が育児休業を取得しやすいように、社内でそのための取組をしてくださいね、という意味があります。
そのために計画の目標を社内や外部に周知・公表したり、育児・介護休業規程の見直し等が認定基準に設けられており、目標達成のご褒美として「くるみん」認定があるのです。
したがって、過去に社内において育児休業取得者がいなくても、これから取組を開始すれば何ら問題はありません。

いずれにしても、少子高齢化、人口減少時代の世の中において、労働者人口もどんどん減少していくため、優秀な従業員採用、確保や生産性の向上、企業イメージの向上、従業員モチベーションアップ等には、女性だけでなく男性も含めて働き方の改善に取り組まなければ、企業として生き残ることができません。

貴社がこの「くるみん」をきっかけにして、経営戦略としてワーク・ライフバランスの導入に取り組んでいただき、優良企業として発展されることを陰ながら祈念しております。

「一般事業主行動計画」や認定基準等の詳細については、管轄労働局の雇用環境・均等室にお問い合わせいただければ、丁寧に相談にのっていただけることかと思いますので気軽にご利用していただければ良いかと思います。

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