退職時の有給休暇買取について

お疲れさんです

有給休暇をとらずに働くから、その分お金が欲しいという従業員さんの希望と、お金は出すから休まず働いて欲しいという会社の希望が合致するのであれば、買い取っても良さそうな気がします。

しかし、有給休暇の買取は原則禁止です。
なぜなら、有給休暇の趣旨は「身体と精神を休ませることによって労働者の健康を守る」ことにあります

ただし、原則というからには、例外があります。
有給休暇の趣旨に反しない限度であれば、買い取ることもできます。

具体的には、次の3つのケースに限られてます。
1.法律で認められた日数より多く有給休暇を与えている場合に、その超えた部分のみを買い取ること
2.2年の時効にかかり消滅してしまった有給休暇を買い取ること
3.退職時に残っている有給休暇を買い取ること
当然、会社には買取義務はありません。
3つのケースに限り、買い取ることができるだけであり、買い取るかどうかは会社の判断次第ということになります。従業員からの買取請求を拒否することも、もちろん可能です。

退職時には　業務の引き継ぎ等で出社を求める場合もありますし、退職者が転居等による市役所などへの届出等も生じます。
充分な話し合いも必要でしょう