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労務管理

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社会保険料の遡及加入後の退職について

著者 ring-maple さん

最終更新日:2018年09月26日 14:44

いつもお世話になっております。

私は今年の8月に入社したのですが、会社には現在社員・パート・アルバイトを合わせて約500人以上の従業員がおります。これまで一人の担当者で労務関係の処理・対応をしていたため、社会保険加入の対象者の加入漏れが発生していることがその本人の申し出により発覚し、遡及で加入手続きを行いました。(社保加入の手続きについては外注です)
ただ、当該従業員はもちろん立腹しており、その時点で会社を辞めようと思っているとも言っていたのですが、いろいろ話を聞いているうちに思いとどまってくれたようでもありました。
しかし、本日当従業員から電話があり、やはり辞めるという旨と、その場合に遡及徴収分のこれまでの社会保険料の納付を次の転職先に引き継げないのかということを尋ねてきました。

私の認識として次の転職先は別会社・別組織なのでそれはできないと思うということを申し上げたのですが、やはり会社への不信感は拭えないようで、どうすればいいのかを教えてほしいと言っています。
入ったばかりということもありますが、これまで担当していた上司に確認しにくい事案でもあり(言ってしまえば上司のミスなので)、社内ツールを使用して確認依頼を投げているものの、別の業務に忙しようで確認している様子はありません。

そこでお尋ねしたいのが、私の認識通り転職先に遡及分の納付を引き継ぐことは無理ですよね、ということと、この場合には会社が当該従業員から社会保険料の本人負担分を振り込んでもらう以外に手はないでしょうかということです。

個人的には社会保険加入手続きというのは生活に直結するため、地味でもとても重要な業務だと思っています。ですが、500人以上の従業員を抱え、ましてや事業性質上毎月毎週毎日入退社の発生する会社でこれまで一人で切り盛りしていた上司を責めることはできないですし、入ったばかりとは言え私がこれからこの業務を担うのですから、「私は知らない。入ったばかりですから。責任は取れません。私の業務ではありません」なんてことを言うつもりもありません。そのため、当該従業員が辞めることになってしまいましたが、最後は気持ちよく次へ行けるように手助けをしてあげられたらと、できる限りのことはして差し上げたいのですが。。。

長くなってしまいましたが、先にお尋ねした①転職先に遡及分の納付を引き継ぐことは無理ですか?ということと、②当社が当該従業員から社会保険料の本人負担分を振り込んでもらう以外に手はないでしょうかということを質問させてください。

宜しくお願い致します。

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Re: 社会保険料の遡及加入後の退職について

著者ぴぃちんさん

2018年09月26日 16:18

おつかれさまです。

社会保険料については、従業員から本人負担分を徴収した上で、御社が納付することになります。過去の遡及分であれば、御社が従業員さんから如何に徴収されるのか、でしょう。
まとまった金銭がすぐに準備できないとしても、次の会社の賃金は御社の社会保険料分を別個にその会社が徴収することはできないですから、支払われた賃金から、御社が立て替えている本人負担分を返済してもらうことになるでしょう。 御社と退職される従業員さんとのやり取りになり、次の会社は関与しないでしょう。

なので、お返事としては、①は無理で、②はそのような考えになります。

②については、本人負担分を支払ってもらわず、という対応もありますが、その分を給与もしくは退職金として処理が必要になります。 御社の規定で可能かどうかも含めて判断をされてくださいね。



> いつもお世話になっております。
>
> 私は今年の8月に入社したのですが、会社には現在社員・パート・アルバイトを合わせて約500人以上の従業員がおります。これまで一人の担当者で労務関係の処理・対応をしていたため、社会保険加入の対象者の加入漏れが発生していることがその本人の申し出により発覚し、遡及で加入手続きを行いました。(社保加入の手続きについては外注です)
> ただ、当該従業員はもちろん立腹しており、その時点で会社を辞めようと思っているとも言っていたのですが、いろいろ話を聞いているうちに思いとどまってくれたようでもありました。
> しかし、本日当従業員から電話があり、やはり辞めるという旨と、その場合に遡及徴収分のこれまでの社会保険料の納付を次の転職先に引き継げないのかということを尋ねてきました。
>
> 私の認識として次の転職先は別会社・別組織なのでそれはできないと思うということを申し上げたのですが、やはり会社への不信感は拭えないようで、どうすればいいのかを教えてほしいと言っています。
> 入ったばかりということもありますが、これまで担当していた上司に確認しにくい事案でもあり(言ってしまえば上司のミスなので)、社内ツールを使用して確認依頼を投げているものの、別の業務に忙しようで確認している様子はありません。
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> そこでお尋ねしたいのが、私の認識通り転職先に遡及分の納付を引き継ぐことは無理ですよね、ということと、この場合には会社が当該従業員から社会保険料の本人負担分を振り込んでもらう以外に手はないでしょうかということです。
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> 個人的には社会保険加入手続きというのは生活に直結するため、地味でもとても重要な業務だと思っています。ですが、500人以上の従業員を抱え、ましてや事業性質上毎月毎週毎日入退社の発生する会社でこれまで一人で切り盛りしていた上司を責めることはできないですし、入ったばかりとは言え私がこれからこの業務を担うのですから、「私は知らない。入ったばかりですから。責任は取れません。私の業務ではありません」なんてことを言うつもりもありません。そのため、当該従業員が辞めることになってしまいましたが、最後は気持ちよく次へ行けるように手助けをしてあげられたらと、できる限りのことはして差し上げたいのですが。。。
>
> 長くなってしまいましたが、先にお尋ねした①転職先に遡及分の納付を引き継ぐことは無理ですか?ということと、②当社が当該従業員から社会保険料の本人負担分を振り込んでもらう以外に手はないでしょうかということを質問させてください。
>
> 宜しくお願い致します。

Re: 社会保険料の遡及加入後の退職について

著者村の平民さん

2018年09月26日 16:39

著者 ring-maple さん最終更新日:2018年09月26日 14:44について私見を述べます。

⑴ 結論を先に申します。
 課題①については、これは不可能だとしか言えません。
 本人の気持ちは理解できますが、制度上出来ないことです。

⑵ 課題②については、これも制度上「当該従業員から社会保険料の本人負担分を振り込んでもらう以外に手は」ありません。

⑶ 「社保加入の手続きについては外注」だったのに拘わらず、「社会保険加入の対象者の加入漏れが発生」したのは、担当者の全責任としか言えません。社保加入の手続は、数多くの労務関係事務の中では最も簡単な仕事です。
 担当者が外注先へ連絡していなかったのでしょう。このような状態のままであれば、今後も起きてくることです。

⑷ 本人の立場になれば、社会保険料の遡及分を会社へ支払いたくないのが当然です。
 その任に当たった担当者の責任ですから、その担当者が自腹を切って納めるべきです。業務遅滞の責任が重大なので、懲戒処分を受けて当然です。

⑸ 500人程度の企業で、「社保加入の手続きについては外注」であるのは不適当とは思いません。しかし、その実行方法が不適切だと言えます。
 個々の労働者に関するあらゆる(雇い入れ~退職)事象に対応するマニュアルを完備すれば、このようなことは起こり得ません。一気にそのマニュアルを完成することは困難です。事象の起こるたびごとにマニュアルを見直していけば、次第に完成します。

⑹ また、月刊誌・企業実務、月刊誌・ビジネスガイドなどを継続購読し、書店で労務事務のノウハウを書いた単行本を入手して、基本から学習すべきです。

⑺ また、「社保加入の手続きについて」の外注先を、社会保険労務士にすべきです。その資格を持たないコンサルタントや税理士に外注すると、再び同様のことが起こるでしょう。

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