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貸借対照表と損益計算書の意味その2

今回のテーマは、
貸借対照表損益計算書の意味その2」
です。

すこし前回の原稿を引用します。

会社の目的はなんでしょうか?

簡単に言えば、「現金を増やすこと」ですよね。

最初に
  現金1000万円/資本1000万円
とあったものを、利益をあげて
  現金2000万円/資本(利益1000万円含む)2000万円
としていきたい。

つまり、貸借対照表には究極的には
現金」と「資本」しか残らないのです。

じゃあ、それ以外のものは何なのか。

ここからが本題です。

それ以外のものは、いってみれば「未解決項目」です。

「未解決」つまり、「これからどうにかしなくてはならないもの」です。

たとえば、
  「売掛金」があったら、回収しなければなりませんね。
  「借入金」があったら、返済しなければなりませんね。

このように、これからやらなくてはならないことが記載されているのが
貸借対照表」なのです。

そして、経理の本質は、
これらの「未解決項目を記録すること=貸借対照表をつくること」に
あります。それに付随して、終わってしまったことが
損益計算書」として作成されるのです。

もし、未解決項目の把握が不完全であれば、当然損益計算も
おかしくなっているので、正しい経営成績も反映されない損益計算書
出来上がります。

いってることわかりますでしょうか?

たとえば、売掛金の把握が不完全で、一部計上を漏らしたとします。
そうすれば、当然売上が少なく計上されていますから、
損益計算もおかしくなります。

前回話したように、貸借対照表損益計算書は、
「ひとつの試算表」を切り分けたものですから、
どちらかの数字に以上があれば、一方にも影響があるのです。

したがって、「正しい損益計算がされているかどうか」は
「正しく貸借対照表が作れているか」にかかっています。
そして、「貸借対照表は未解決項目を表す」のですから、
会社の全体像がよく見えていないとつくれません。

きょうはここまでにしておきますが、もし会社の決算書があれば、
貸借対照表をみて、未解決項目にどのようなものがあるか、
眺めてみてください。
あなたは、未解決項目の内容をすべて把握していますか?

これが今回の宿題です。

それでは、次回は「貸借対照表のつくり方」をお届けします。

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