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財務分析 その2 ほか

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■■■■ ■■■■ ■■■■ 中小企業経営塾 第25号 2001年08月28日
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■ ■ ■ ■ 発行:株式会社イーシーセンター
■■■■ ■■■■ ■■■■ http://www.ecg.co.jp/
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原稿執筆の励みになりますので、
ご意見・ご感想を、是非お聞かせ下さい > > > info@ecg.co.jp
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■ 目次
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▼掲示板

▼財務分析 その2 税理士 榎本恵一

▼おもしろ経営者 落語家 三遊亭金時

アウトソーシングって・・・ EC 森本正博

▼日本人はこんなに長生きだから2 AFP 小林義和

▼編集後記 副編集長 小林義和
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■ 掲示板
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時候 9月1日 防災の日

今回より落語家三遊亭金時さんの記事が掲載されることとなりました。
金時さんのホームページは身近な問題をテーマにした人生のおもちゃ箱
「CLUB-EC」のホームページの中に「落語家“三遊亭金時”の部屋」に
あります。是非ご覧下さい。

http://www.club-ec.com/club-ec/index.htm?mm25

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■ 財務分析 その2 税理士 榎本恵一
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皆様、お元気ですか。今号より落語家 三遊亭金時師匠の『おもしろ経営者』
のコーナーがスタートします。楽しみにしてみて下さい。私と金時師匠とは、
もう、10年位のお付き合いになると思います。私もよく落語を聞きに行きま
す。兎に角おもしろいです。是非、一度、『生の落語』を聞いてみてください。
落語を聞いたほうが、より優れた発想になると思います。

さて、前号に続き今号は、財務分析その2としまして、財務分析の中でも最も
重要と思われる、収益性の分析をご紹介いたします。財務分析は、肝機能検査
みたいなもので、一つの指標に拘るより、体全体をどう見るか、すなわち、企
業をどう考えるかです。また、一喜一憂するものでもありません。企業の良否
や傾向を検討して判断する材料です。分析は、過去の数字でモノを見ますので、
客観的にわかるものでなければなりません。今、企業は将来の為に何をしなけ
ればならないのか?また、何を成すべきか?財務を分析するのではなく、財務
で分析する行動を行なって下さい。その際、財務分析は、仮説を立てておいて
その事実を検証すると効果が出てくると思います。

参考指標は数多くありますが、その中でもここでは、資本利益率にスッポトを
当てます。財務分析を、文字で追いかけていきますとよく分からなくなるもの
です、兎に角皆様にご理解頂けるようにシンプルイズベストで書きます。
ここで、使う数字は、3つです。当期利益・資本金等(資本の部)・売上高
す。

資本利益率は、企業への投下(投入)した資本と、その結果出た、利益の割合
であり、企業の総合的な収益性を見る重要な指標です。ここで使う資本利益率
を式で表せば、以下の通りです。

利益
─── x100
資本

この指標のポイントは、企業経営が順調に行っているかを全体として掴むこと
にあります。この指標の数字を良くするには、分子である、利益を上げるか、
分母である資本を下げることが、最も、いいわけです。よくご質問があるとこ
ろは、利益を上げるということは、分かるが、何故、資本を下げるのかという
事です。この答えは、上式を分解することにより分かりやすいと思われます。

利益 売上 利益
─── = ─── x ───
資本 資本 売上
└─ 1 ─┘ └─ 2 ─┘ (*1)

1は、資本回転率と言い、わが社は、今ある資本で一体何回転できているかを
見ます。回転が良いと効率が言いといいます。もし、数字が、業界平均や自社
の過去のアベレージ又は予測より、悪い場合は、不要資産や遊休施設売却を行
い事業プロセスの再構築を行なうことが、処方箋の一つであると思います。

2は、売上高利益率と言い、わが社の悪い売上商品・部門は何かを考えなくて
はいけません。利益の高い商品の比重を高め、かつ費用節減をはかることによっ
売上高利益率を向上させる即ち、効能を高めていくことです。別の言葉で表
せば、事業の再構築(リストラクチャリング)です。

以上が、収益性の分析で一番重要と思われる、資本利益率です。今までの書籍
は、数式の羅列が多く、その背後にある関係まで及んでいるものは余り多く見
られません。上記のように算式を分解していきますと、企業の問題点が浮かび
上がり、次の一手が打つことが可能になるのではないでしょうか。

次回は、キャッシュ・フロー分析を考えていきます。


(*1)この数式が崩れてしまう方でOutlook Expressをお使いの方は下記設定を
することによりこの問題を回避できます。

 メニュー[ルーツ]-[オプション] →【読み取り】タブを選択
 →画面下側の[フォント]を押し[プロポーショナルフォント]の項目で
 「MS-ゴシック」を選択→[OK]→[OK]で罫線の表示がきれいになります。



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■ おもしろ経営者 落語家 三遊亭金時
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あたしを可愛いがって頂いている方の中で、ユニークな方がたくさんおいでに
なります。中から色々ご紹介しましょう。

今回はSさんの話。元々宮内庁御用達の老舗の取締役で、会長は義父、社長は
義兄という一族会社でやはりバブルの時に手を広げすぎて赤字を出しました。
不良債権総額は四億、そこでSさんは「本社ビルを売れば三十億。その金で不
債権、不良店舗を整理してもまだ残る」と主張しましたが、やはり「老舗が
本丸を手放す訳にはいかない」とオーナー一族は却下。Sさんは退社すること
になりました。その後その老舗は倒産。本社ビルを売った時は価値は下落して
わずか五億だったそうです。Sさんは自分で会社を起こしましたが、初めの三
年ぐらいは「十円には困らなかったが百円には困ることがあった」と語る程苦
労してました。私はSさんが好きなのでたのまれればギャラなしでも伺ったも
んです。あれから早や十年、会社は順調に発展し今や毎年全社員を連れてハワ
イへ行く程になりました。私も週に一度ぐらいお酒をご馳走になってます。

私が二つ目に苦労している時期、Sさんも百円に困っている時期、お互い戦友
のようでお会いすると何かホッとしてしまいます。

「社長は自分の事だけじゃない、社員みんなのことがあるし最後の責任は自分
がとらなかきゃいけないから孤独だし大変だよ・・・」と言ってました。Sさ
んガンバレ。



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アウトソーシングって・・・ EC 森本正博
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デフレ経済が深刻になり、大変な時代に突入しています。今、企業に求められ
るものはなんでしょうか?やはり、コストの徹底的な見直と思いますが、一概
にコスト削減と言っても方法はいろいろありますが、無駄な作業と経費にはア
ウトソーシングも有効な手段の一つだと思います。

一定時期に集中する業務のために社員を確保しておき、その分人件費としての
コストを支払っている。そんな業務が皆様の会社にも存在していないですか?
例えば、給与計算等の業務です。私は、最近いろいろな企業様を訪問していま
す。中でも人事総務関係の部署が多いのですが、そこで、総務部長なる人々
とお会いしてお話しを伺うと、給与計算、社会保険業務など将に処理するため
の「業務」に追われてしまっていて、本来会社に最も重要な「管理・分析」と
いう仕事が出来ていないことに驚きました。

こういう時こそ有効手段としてアウトソーシングを利用してみたらいかがでしょ
うか?

現在、その業務に係っている時間・人員をアウトソーシングにした場合どれく
らいの時間と人員が削減できるか。もっと売上と直結する部署へ人員を配置転
換することもできるでしょう。総務部長は、もっとより専門的な仕事が出来る
はずです。これからの厳しい経済社会を生き残るためにアウトソーシングはも
はや常識です。

あるコンサルタントの方がこんなことをおっしゃっていました。「これから1.
2年後にかけてアウトソーシング会社のテレビコマーシャルがたくさん出てく
るでしょう。パソコンを利用して会社で処理するための業務ソフトCMが流れ
ていたように」と。私もCMとまでは言いませんが企業側がもっと気軽にいろ
いろな分野をアウトソーシングすることは間違いないと思います。皆様の会社
もこの機会に考えてみては・・・



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■ 日本人はこんなに長生きだから2 AFP 小林義和
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前回の巻末に「先日、確定拠出型年金(日本型401K)も国会を通過し、い
よいよ自分で自分の身を守ることの重要さを実感することになるでしょう。」
とまとめましたので、日本版401Kについて、少々触れておきたいと思いま
す。

401K法案は昨年3月、前通常国会に提出されましたが、小渕首相が倒れ国
会が解散されたことから廃案になり、続く臨時国会にも再提出されたのですが、
時間切れで継続審議になり、生みの苦しみが続いていました。今国会では、株
式市場が急落する中、与党3党の証券市場活性化策に401Kの早期導入が盛
り込まれたこともあり確定拠出年金(日本版401k)法案が6月21日、参
院厚生労働委員会で賛成多数により可決され、翌22日の参院本会議で成立し、
10月1日に施行されることとなりました。今国会では既に、事前に年金額が
決まる確定給付型年金制度を再編する確定給付企業年金法が成立しており、企
業年金改革の仕組みが整うことになります。確定拠出年金は新しい私的年金制
度で、企業が従業員を対象に掛け金を全額出資する「企業型」と、自営業者な
どが自分のために掛ける「個人型」があります。掛け金拠出時の非課税措置を
認める上限をそれぞれ設定しており、企業型は労使の合意が導入の条件となり
ますが、非課税額は年間で、企業型を確定給付型の年金制度と併用する場合は
21万6000円、併用しなければ43万2000円。個人型は81万600
0円で、企業年金のない会社の従業員の場合は18万円となっています。年金
資産は個々の加入者ごとに管理されるため、これまで退職すると払い出しをす
るしかなかった年金資産を、転職先に持ち運ぶことが出来るようになります。
加入者は自分で預貯金や投資信託、保険商品などを選び、運用・指図する一方、
運用結果にも責任を負う自己責任原則を明確にしています。

確定拠出年金法案の審議過程で「加入者に対する適切な投資教育が本当にでき
るのか」との疑問は多数の議員から寄せられました。投資教育について法案は
「事業主の責務」としていますが、実際には金融機関が委託されるケースが多
くなる見通しで、投資した経験のない人たちにも、価格変動を伴うこれらリス
ク商品に向き合うよう迫ることになります。加入者向けに運用商品を説明する
と同時に、販売する役割を担っている“二律背反”の役割を持ち制度運営に深
くかかわる金融機関が、投資対象商品の正確な説明など「適切な投資教育」を
行えるかどうか「商品の正確な説明など加入者に対する『忠実義務』を果たせ
るのか」401K定着のカギを握っているといえるでしょう。

バブル崩壊後、商品説明をめぐるトラブルが次々に明らかになり、最近も証券
市場で株式と債券を組み合わせた「仕組み債」に絡んでの不当な価格操作があっ
たといわれています。銀行や生命保険会社、証券会社が401K制度に取り組
む姿勢次第で、この制度が根付くかどうかがが決まるのではないでしょうか。


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■ 編集後記 副編集長 小林義和
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先日、プロ野球の試合を見に行く予定でしたが、5年ぶりに東京ドームの試合
が中止になってしまいました。大型の台風11号が通過したせいで、水不足問
題解決の恵みの雨にもなりましたが、場所によっては被害も大きかったようで
す。何事も極端になると上手くいかないものですね。

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