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新「会社法」のスタート

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         社長必見!!ビジネスダイエットプロ

         □■□■□■□■□■□■□■□■□■   Vol.115

あちらこちらで桜の便りが聞こえてきました。春ですね。明日からは新年度、
色々新しいルールも発足します。

今回の目玉は何といっても新「会社法」のスタートではないでしょうか?

何といっても明治32年の商法の成文化以来100年の歳月を超えた大改革です
ので関心のある社長さんも多いかと思います

今回の改正でやはり目につくのは有限会社の廃止ですか?

特に全国140万の有限会社の社長さんにとっては気になることだと思います

結論から先に記載しますと、既存の有限会社さんが認められなくなるわけではな
く、新「会社法」の施行後からは有限会社の新規設立はできなくなりますよ。と
いうだけなのです。ちょっと安心した社長さんいらっしゃいますか(笑)

ただし、有限会社の新規設立が認められないと言うことは、もうこれ以上有限会
社は増えないということでもあるので、このまま有限会社という法人形態で行く
ことが将来的によい事か(時間がたつほど、歴史になって行くわけですから)あ
るいは最低資本金(後述)というハードルが無くなったことでもあるしこの際株
式会社に組織変更したほうがよいか迷うところでもありますね。

ついでに、ささっと記載しますと、既存の有限会社さんは改正後も有限会社を名
乗ることは可能ですが、法的には「株式会社」の区分にはいります。会社さんと
して特別の手続きは必要ありませんが、今まで使っていた有限会社特有の用語
「社員」「持分」「出資1口」といった用語は「株主」「株式」「1株」とみな
されます。また「社員総会」も「株主総会」として位置づけられます。

さきほど、最低資本金のハードルが低くなったと記載しましたが、今回の改正の
2番目の目玉がこのことです。

現行では、株式会社を設立するには最低資本金として1000万円、(時限立法
で1円会社などというのもありましたが)有限会社でも300万の最低出資金が
必要でしたが、改正後はこの制限がなくなります。

つまり1円でも株式会社を設立することが出来るようになったということ!

ほう!それでは、自分も株式会社を設立しようと考えられる個人事業主さんもい
らっしゃるかもしれませんね。

さらに、今まで株式会社では最低3人の取締役が必要だったものが今回の改正で
はそれらの制限が撤廃され、取締役1人だけ、全く一人だけで株式会社が作れる
ようになりました。(多少の制限はありますが・・)

ということは取締役が1人なら、当然集会なんて開けませんので(笑)「取締役
会」も強制設置ではなくなりました。

本当にいろいろ変わりますよね。一度に理解するのはなかなか大変、必要な時は
専門家にきくなりして、おいおい覚えていきましょう。

最後に実は私的には今回の改正の大目玉と思っているのが、合同会社という新し
法人形態が認められたということです。

これは日本版LLCともいわれている形態ですが、このLLCを日本語に直訳す
ると「責任に制限がある会社」という意味になります。

責任に制限があるというということは、いいかえますと有限責任。つまり株式会
社と同じように出資者は出資の範囲内で責任を負えばいいということです。これ
って個人で事業を行う場合(無限責任)にくらべてリスクが低くなるということ
ですよね。

それでは株式会社とどう違うかというと、合同会社は、株式会社に比べて規律が
少なく、内部自治が高いとされています。

つまり、役員の権限や利益配分を自由に決定することが可能であり、取締役や監
査役の設置も不要とされています。

これらのことを現実的に考えてみると、高い技術や特許などをもつ個人や、ベン
チャーなどが起業しやすい会社形態になっているということですよね。

もう一つ決定的によいことは、設立費用が安い!ということです。

例えば、株式会社を設立しようとすると登録免許税やら何やら併せて最低でも2
4万円の費用がかかりますが、合同会社の場合は10万円ですみます。

お金は無い!が法人で事業活動したいとお考えの方、検討なさってみるのはいか
がですか?

ちなみに、日本ではこれから認知されていく形態ですが、海外ではかなり普及し
ているとか。多分、何年後かの日本の姿がそこにあるとおもいますので、調べて
みるのも面白いかもしれませんね。


●◎●◎美女のつぶやき◎●◎●

平成という年号も18年も使っていると本当になじんできましたね。その分昭和
という時代がだんだん遠くなってくるわけですけど。でもまだ、平成生まれの成
人は誕生していないわけですから、まだまだ時代は昭和人のものですよね。
ところで、この昭和という年号ですが、ほんとうは「光文」という年号にきまる
はずだったというのご存じでしょうか?
大正からの改元時に新年号は「光文」と決まりかけていたのを、某新聞社がス
クープしてしまったため白紙に戻り結局「昭和」にきまったという隠れた秘話が
あるそうです。ちなみに出版社の「光文社」の社名ははどうもこの年号に由来す
るらしいです。
私たちの耳にまでは届いてきませんが、「平成」という年号の裏にも、こんな秘
話があるのかもしれませんね。

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