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コンピテンシーを磨く目的は何?

<第4回>コンピテンシーを磨く目的は何?
 今回は、私たちがコンピテンシーを磨く目的や多くの企業でコンピテンシーを導入
する目的についても解説していきます。

1.コンピテンシーを磨く目的と活用
 目的はたった一つです。「人材の能力それも行動能力を向上させ、人財にする。つ
まり仕事のできる人を生む」ことです。そのことによって組織、企業の発展(勝ち組
になること)に貢献し、付随的に人事管理のいろいろな場面に活用することです。
 個人がコンピテンシーを磨く目的は、「ライバルに成果で差をつける」と考えれば
よいのです。特に成果主義人事制度を導入している企業にあっては、成果で存在感を
示さなければ処遇が上がらないからです。だからといって個人プレーに走ってはいけ
ません。
 
 当面の企業としての有効活用の場面は、「人材発掘」、「教育・訓練」、「配置転
換による適材適所」、「総合効果による処遇への反映」ということになります。そし
て能力評価の対象は、業務遂行と関連する「行動能力」とその「行動特性」というこ
とになります。相手に対する好き嫌いや相手の性格を評価の対象にしてはいけません。
要約しますとコンピテンシーを磨く目的は、「行動能力を改革して仕事のできる人を
生む」ことであり、実際社員が高業績に貢献した場合は、当面賞与で還元すべきでし
ょう。そして近い将来人事制度の賃金制度にも活用の幅を広げればよいのです。

2.コンピテンシー導入のメリット
 導入のメリットですが、二つ考えられます。一つは企業側のメリットであり二つ目
が働く社員のメリットです。
 
 社員間の能力のギャップが明確になりますので能力開発を効果的に行うことができ
ます。業務を遂行する上でのその業務の持つ機能、担当する人の役割の範囲あるいは
能力の必要要件について共通の理解が得られます。社員のキャリア計画を作成し、行
動特性を改革・推進することにより、部門や関係会社間を越えて人事異動することも
できます。
 
 一方、社員のメリットとしては、自身が成功するにはどんなコンピテンシーを磨け
ばよいかが分かります。自分の強み、弱みが分かり、自身の能力開発の目標を明確に
立てられます。上司や仲間と業績や能力開発、その他いろいろな問題を客観的に話し
合えるようになります。
 
 ベンチマークを取り入れた多くの企業が成長を自分のものにしてきました。ベンチ
マークとは、「最高に学ぶ」、「組織的に学んだことを改善する」、「自身がベスト
になる」ということです。コンピテンシーも「仕事のできる人の行動特性」に学べば
よいのです。高業績者の行動特性そのものを、あるいはその行動特性をアレンジして
自分のものにして実践すればよいのです。そうすることによって企業側と社員双方に
計り知れないメリットが得られるのです。

 私たちの身の回りには、必ず「できる人」がいます。その人がどんな行動特性を持
っているか、行動能力をどのようにして磨いているか、それをよく観察してベンチマ
ークすることが大切です。

 次回に続く
 次回は「コンピテンシーの三つのカテゴリーって何なの?」を解説します。

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 発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
        彩愛コンサルピア代表 下山明央


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