<14回>
コンピテンシー「感情の理解」の磨き方
=======================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
多くの企業では「
成果主義人事制度」に加速度的に移行しています。これの是々非
々は後でするとして、成果の低い、あるいは出せない人にとっては悲劇になるかも知
れません。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非と
もお読みいただきたいと思います。
=======================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理
解が一層深まります。(
コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
=================================
【1】職場の世相を川柳に載せて!
【2】
コンピテンシー「感情の理解」の磨き方
【3】編集後記
=================================
【1】職場の世相を川柳に載せて!
分かってる部下と分かってない部長!
“上3年にして下を知り、下3日にして上を知る”と言います。つまり上司は部下
をよく知るのに3年も掛かりますが、部下はたった3日で異動してきたばかりの上司
を丸裸にしてしまうという意味です。
その挙句、上司は部下のことをよく知らないで査定や評価をやっているのです。そ
の査定や評価で将来が決まる部下はたまったものではありません。部下の行動特性と
成果をしっかり見て正しく査定や評価をし、育成することに意を注いで欲しいと思い
ます。
【2】
コンピテンシー「感情の理解」の磨き方
「感情の理解」は、自己認識に関する人格分野の
コンピテンシーです。私たち人間
は感情の動物ですから、様々な場面で様々な感情が表れ、表情や態度あるいは言葉と
なって表現されるわけです。
したがって自分自身が表した感情が相手や周囲に、大げさに言えば業績にも様々な
影響を与えます。しかし、その影響というものを全く理解せず感情の赴くままに表情、
態度、言葉を表現しがちですね。その結果、人間関係の悪化、ビジネスの失敗となる
ケースも結構多いのです。
1.
コンピテンシー「感情の理解」の
定義付けは?
例えば「自分自身の感情とそれから生じる影響を認識・理解した行動をとる」とい
うのはいかがでしょうか。
例えば、上司だって間違ったことを言うかもしれません。「課長、そんなことでよ
く課長が勤まりますね。もう課長とはやっていられませんよ」と顔を真っ赤にして言
ったならどんな影響が生じるかということです。
例えば、お客様が他社の商品を気に入って、他社から仕入れることに決まったと言
われ「A社の商品は当社のモデルよりも性能が劣る上、アフターサービスも悪いです
よ。きっと後で後悔なさいますよ」と強い口調で言ったらどんな影響が生じるかとい
うことです。
このようなことを認識・理解することは重要なことです。
2.どんな行動基準が考えられるか
例えば「追い詰められたときでも決して脅迫的な態度をとったり、威張り散らした
りしない」というのはいかがでしょうか。
社内においても社外においても、相手との関係で仕事上行き詰まったり追い詰めら
れたりすることはよくあります。そこで鈴木宗男氏の一連の行動パターンが思い浮か
びますね。
例えば「自分のあらわな感情が職場や業績にどんな影響を及ぼすかを理解した行動
をとる」というのはいかがでしょうか。
職場のメンバーが何か前向きなことをやろうとして議論しているとき「そんなこと
やったって、何の効果もないよ」などと発言する人はよくいるものです。「それじゃ
あ、あなただったらどうしますか」と言われても
建設的な意見もないということでは、
しらけムードになりますね。しかし、こういうタイプの人は結構多いものなのです。
こういうタイプの人は、周囲の人から煙たがられ、信頼もされず、頼りにもされず、
浮き上がってしまうわけです。いくら知識があっても実力があってもそれを発揮でき
ないのです。
是非、意識して「感情の理解」のブラッシュアップに取り組んで見ましょう。
【3】編集後記
上司は、自分には権限があると思っているでしょう。権限と責任はセットになって
初めて機能するものですが、「これは上司としてのオレの責任だ」と言う上司はめっ
たにいないものです。“敗軍の将兵を語る”(正しくは“敗軍の将兵を語らず”)で、
他責化に終始し、部下に責任を押し付けるのはみっともないことです。
権限を振りかざしてみても思うように部下が動かないと真っ赤になって怒ります。
上司こそが「感情の理解」なる
コンピテンシーを磨く必要があるものです。
次回に続く
次回は、
コンピテンシー「冷静さ」の磨き方を解説します。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる
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<14回>コンピテンシー「感情の理解」の磨き方
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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
多くの企業では「成果主義人事制度」に加速度的に移行しています。これの是々非
々は後でするとして、成果の低い、あるいは出せない人にとっては悲劇になるかも知
れません。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非と
もお読みいただきたいと思います。
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■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理
解が一層深まります。(コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
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【1】職場の世相を川柳に載せて!
【2】コンピテンシー「感情の理解」の磨き方
【3】編集後記
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【1】職場の世相を川柳に載せて!
分かってる部下と分かってない部長!
“上3年にして下を知り、下3日にして上を知る”と言います。つまり上司は部下
をよく知るのに3年も掛かりますが、部下はたった3日で異動してきたばかりの上司
を丸裸にしてしまうという意味です。
その挙句、上司は部下のことをよく知らないで査定や評価をやっているのです。そ
の査定や評価で将来が決まる部下はたまったものではありません。部下の行動特性と
成果をしっかり見て正しく査定や評価をし、育成することに意を注いで欲しいと思い
ます。
【2】コンピテンシー「感情の理解」の磨き方
「感情の理解」は、自己認識に関する人格分野のコンピテンシーです。私たち人間
は感情の動物ですから、様々な場面で様々な感情が表れ、表情や態度あるいは言葉と
なって表現されるわけです。
したがって自分自身が表した感情が相手や周囲に、大げさに言えば業績にも様々な
影響を与えます。しかし、その影響というものを全く理解せず感情の赴くままに表情、
態度、言葉を表現しがちですね。その結果、人間関係の悪化、ビジネスの失敗となる
ケースも結構多いのです。
1.コンピテンシー「感情の理解」の定義付けは?
例えば「自分自身の感情とそれから生じる影響を認識・理解した行動をとる」とい
うのはいかがでしょうか。
例えば、上司だって間違ったことを言うかもしれません。「課長、そんなことでよ
く課長が勤まりますね。もう課長とはやっていられませんよ」と顔を真っ赤にして言
ったならどんな影響が生じるかということです。
例えば、お客様が他社の商品を気に入って、他社から仕入れることに決まったと言
われ「A社の商品は当社のモデルよりも性能が劣る上、アフターサービスも悪いです
よ。きっと後で後悔なさいますよ」と強い口調で言ったらどんな影響が生じるかとい
うことです。
このようなことを認識・理解することは重要なことです。
2.どんな行動基準が考えられるか
例えば「追い詰められたときでも決して脅迫的な態度をとったり、威張り散らした
りしない」というのはいかがでしょうか。
社内においても社外においても、相手との関係で仕事上行き詰まったり追い詰めら
れたりすることはよくあります。そこで鈴木宗男氏の一連の行動パターンが思い浮か
びますね。
例えば「自分のあらわな感情が職場や業績にどんな影響を及ぼすかを理解した行動
をとる」というのはいかがでしょうか。
職場のメンバーが何か前向きなことをやろうとして議論しているとき「そんなこと
やったって、何の効果もないよ」などと発言する人はよくいるものです。「それじゃ
あ、あなただったらどうしますか」と言われても建設的な意見もないということでは、
しらけムードになりますね。しかし、こういうタイプの人は結構多いものなのです。
こういうタイプの人は、周囲の人から煙たがられ、信頼もされず、頼りにもされず、
浮き上がってしまうわけです。いくら知識があっても実力があってもそれを発揮でき
ないのです。
是非、意識して「感情の理解」のブラッシュアップに取り組んで見ましょう。
【3】編集後記
上司は、自分には権限があると思っているでしょう。権限と責任はセットになって
初めて機能するものですが、「これは上司としてのオレの責任だ」と言う上司はめっ
たにいないものです。“敗軍の将兵を語る”(正しくは“敗軍の将兵を語らず”)で、
他責化に終始し、部下に責任を押し付けるのはみっともないことです。
権限を振りかざしてみても思うように部下が動かないと真っ赤になって怒ります。
上司こそが「感情の理解」なるコンピテンシーを磨く必要があるものです。
次回に続く
次回は、コンピテンシー「冷静さ」の磨き方を解説します。
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