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企業はバイタリティ、行動力に長けた人がほしい!

    ◆◆コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆

   <第253回>中途採用、企業はこんな人がほしい<その2>!

  ==■「企業はバイタリティ、行動力に長けた人がほしい!」■==

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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。

仕事のできる人とできない人の決定的な違いは「行動特性の差」に現れます。コン
ピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理
者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非とも
お読みいただきたいと思います。

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<今回のメニュー>
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【1】なぜだろう、オレがいないとうまくいく!
【2】会社はバイタリティのある人がほしい!
【3】会社は行動力のある人がほしい!
【4】編集後記

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外食産業はどこも不況とデフレで苦戦している。一世を風靡したファミリーレスト
ランも閉鎖に追い込まれたところが多い。例えばすかいらーくだ。しかし、イタリ
アンのサイゼリヤや餃子の王将は繁盛しており出店攻勢を掛けている。

大東氏が餃子の王将の社長に就任したときは倒産寸前だった。借金が数十億、償還
の迫った社債も数十億あった。一部は知人の助けを借り、残りは銀行を口説き落と
して命をつないだ。ファミレス部門は閉鎖し餃子の王将一本に特化、従業員はリス
トラはせず、全ての店舗をオープンキッチンに改め、再スタートを切った。

5Sで全ての店を徹底的に磨き上げ、スタッフの接客コンピテンーを磨いた。無料
サービス券を駅前や繁華街で元気な声掛けで行き交う人々に手渡した。お客は店に
入った瞬間にオーラを感じる。店長には絶大な権限を与え、中央が提供する以外の
その店独自のメニューやサービスを開発させた。商圏により客層や環境が異なるか
らである。

元気に明るく接客し、オープンキッチンでは隠語で注文を復唱し、しばし出来上が
るまで、まるでショーを見ている雰囲気だ。追加の注文もひっきりなしだ。お客は
満足して帰るから自然にリピーターになるというわけだ。全店舗黒字というから驚
く。

店長の「バイタリティ」と「行動力」はアルバイトのスタッフにも浸透するからす
ごい。これがコンピテンシーの威力なのだ。



【1】なぜだろう、オレがいないとうまくいく!

数年前のサラリーマン川柳の秀作の一つに「なぜだろう、オレがいないとうまくい
く」というのがあった。

チーム活動ではみんなが一つの目標に向かって行動する。「1+1」が3にも4に
もなり、シナジー効果を発揮する場合がある。だが必ずそうなるとは限らない。み
んなの足を引っ張るヤツがいればたちまちチームワークは崩壊する。

会社の小さな組織は「課」であり、さらに細分化して「係」を設けている会社も多
い。成果主義と称して個人の成果を偏重しすぎて軌道修正した企業は多い。

日本人は根っからの農耕民族。昔から声を掛け合い、助け合って生きてきた。だか
ら一匹狼よりもチームで仕事をして成果を出すほうがあっている。中には足を引っ
張ったり、おみこしにぶら下がるヤツがいてもおみこしが前に進む確率が高いのだ。

みんなの足を引っ張ったり、おみこしにぶら下がるのはいつも同じ人間である場合
が多い。そう、あなたがいないと職場がうまくいく。そう思われている節のある人
は行動特性を大幅に変える必要がある。今すぐにだ。



【2】会社はバイタリティのある人がほしい!

バイタリティとは「活力」、「生活力」、「生命力」などと辞書に出てくる。活力
の感じられない社員がたくさんいる会社は結構多い。ドアを開けて「ごめんくださ
い」と言った瞬間に雰囲気で直ぐ分かる。中には席を立ってこちらに歩いてきて挨
拶もしない会社にも時々出くわす。落ち目て、倒産寸前の会社なのかもしれない。

どこの会社も同僚や後輩に活力を与えてくれるような「バイタリティ」に満ちた社
員がほしい。奈良県立王子工業高校は日本一礼儀正しい高校としてメディアにも紹
介された。ちなみにこの高校は毎年就職内定率100%だ。入社先は名だたる一流
企業が圧倒的に多い。

高校の近くの道路を歩いている人が生徒に大声で挨拶される。とても感じがいい。
その日一日清々しい気分で仕事ができる。工業高校だから在学中に技術もみっちり
学ぶが資格もたくさん取得する。下手な大学卒よりも出来がいいから大企業がこぞ
って採用する。

元気な若者が職場に配属されれば、職場はたちまちに明るくなる。ムードメーカー
なのだ。「バイタリティ」を「モチベーション」と置き換えてもいい。活力は動機
付けの引き金になるからだ。



【3】会社は行動力のある人がほしい!

「バイタリティ」や「モチベーション」が高くとも必ずしも行動するとは限らない。
どこの会社にもやるそぶりは見せるがちっとも行動しない人、実行に移さない人は
多い。

だから「バイタリティ」や「モチベーション」と「行動力」はセットで磨かなけれ
ばならない。会社は行動して成果に貢献してナンボの世界なのだ。

例えば会議でいい意見を言うが実行に参加しない人は多い。このようなタイプの人
は共感や支持を得られないから「言うだけの人」とみなされ、あまり相手にされな
い。

一方、会議で大きな声で主張を貫く人がいる。彼が意見を言うとなぜかみんなその
気になる。そして彼が「やろう」と言うとみんなやらないわけには行かなくなる。
もちろん彼も実行の輪の中にいつもいる。

成果が上がっても彼は「みんなのお陰」と言い、ヒーローになろうとしない。彼が
困ったときでもみんなが彼を支援してくれる。だから強い組織になるわけだ。



【4】編集後記

餃子の王将のとある店舗は大学の近くにある。店長のアイディアで「皿洗い30分
やってくれたら食事代をただにする」というサービスがある。このサービスを活用
する大学生は多い。卒業後、一流企業に入社した人から便りが届くことがあるとい
う。食うや食わずの苦学生であったわけでもあるまいが、心温まるエピソードだ。

店長とスタッフの「バイタリティ」と「行動力」が磨かれる限り餃子の王将の繁盛
は続く。




次回に続く

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        彩愛コンサルピア代表 下山明央

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