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輸入差止申立制度(ゆにゅう さしどめ もうしたて せいど)

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       わかっちゃう! 知的財産用語    No.135

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こんにちは!  わかっちゃう弁理士 西川幸慶です。


 ☆ 本日の知的財産用語


[ 輸入差止申立制度(ゆにゅう さしどめ もうしたて せいど)]


 特許権、実用新案権、意匠権商標権、著作権などを侵害する貨物が輸入さ
れようとする場合に、権利者が税関長に対して、自己の権利を侵害する貨物の
輸入を差止めるよう申し立てる制度のことです。


(1) 関税定率法では、特許権、実用新案権、意匠権商標権、著作権などを侵
 害する物品は輸入してはならないことを定めています。


(2) 特許権者,商標権者などの権利者は、「輸入差止申立書」に所定の添付書
 類を添えて税関に提出することにより申立をすることができます。


 申立があると税関長は、

   「申立人が権利者であること」

   「権利の内容に根拠があること」

   「侵害の事実又は恐れがあること」

   「侵害の事実を確認できること」

   「税関で識別できること」

 を確認した上で申立を受理します。


 (要件を満たさない場合は、不受理となります。)



(3) 申立が受理されると、知的財産権を侵害する疑いのある貨物(「侵害疑義
 物品」)について、侵害物品に該当するか否かを認定するための「認定手続き」
 が行われます。


 認定結果は、「認定通知書」を交付することにより権利者と輸入者に通知さ
れます。


 「侵害物品に該当しない」と認定された場合は、輸入許可されます。


 「侵害物品に該当する」と認定された場合は、異議申立てができる期間を経過
 し、かつ、輸入者が自発的に処理しない場合には、税関が侵害品の没収を行い
 処分します。



(4)詳しいことは税関ホームページの「水際取締り」の解説ページ

  http://www.customs.go.jp/mizugiwa/chiteki/index.htm

  を 参照するとよいと思います。



       ☆              ☆


[関連事項と経験談]

(1) 実際に今までどのような物品が輸入差止されたのかも税関のホームページ
 で見ることができます。

 http://www.customs.go.jp/mizugiwa/chiteki/pages/g_001.htm  

 これを見ますと、商標権侵害品の差止が大半であり、特に「バッグ類」と
「衣類」と「キーホルダー類」が多いことが よくわかります。



(2) 事業としての輸入でなく、個人が海外旅行でコピー商品(偽ブランド品な
 ど)を購入した場合でも日本に持ち込むことはできないので、没収されるこ
 とがあります。

 私の友人が 昔、某国に旅行に行ったときに、

 「にせもの とけ(時計)あるよ。 ロレックス、オメガ たくさん
  あるよ」

 と 現地のバイヤーに しつこくつきまとわれて 困ったそうです。


 コピー商品であると知って持ち込んだ場合だけでなく、コピー商品であると
知らなかったとしても日本に持ち込めないので、ブランド品などを買うときに
は注意しましょう。

 
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 「わかっちゃう! 知的財産用語」

  発行   西川特許事務所 ( http://www.jpat.net/
       兵庫県西宮市東山台3丁目9-17  
       電話 0797-61-1841、 FAX 0797-61-1821 

  発行人  弁理士 西川 幸慶  pat@jpat.net
   
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        ☆             ☆

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但し、署名を含めて全文転載でしたら転載,転送していただいて結構です。

  (C) 2006 Nishikawa Yukiyoshi 
 『まぐまぐ』 を 使ってお届けしています。
 本マガジンの解除は http://www.mag2.com/m/0000098536.htm から
 お願いします。

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[編集後記]

 本を読んでいて、そこで紹介されている本を読みたくなることがあります
が、そういうときは、迷わず すぐに注文するようにしています。

 先日も前号で紹介した「グズな大脳思考 デキる内蔵思考」(崎谷博征)
 http://tinyurl.com/ycsfh7 
という本を読んでいて、そこに引用されていた「地球交響曲第三番 魂の旅」
という本が読んでみたくなりました。
(上記の「最近買った本コーナー」で紹介しました)

 注文しようとして通販書店の書評を見ていると、関連する本
「森と氷河と鯨」も読みたくなりました。

 そこで、一緒に購入して、一気に読んだのですが、今度は これら関連する
ドキュメンタリー映画「地球交響曲第三番」が見たくなってしまいました。

(今のところ関西での上映予定はないようで 残念です。)


 「おもしろそう」と思って連鎖的に本を買って読んでいると、当初に興味を
持った対象から どんどん はずれて行くのですが、それはそれで また楽
しいですね。

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