◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
<第295回>事例で学ぶ「
コンピテンシー」レビュー編!<その22>
==■「ベンチマーク力なる
コンピテンシー発揮の威力!」■==
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
事例で学ぶ「
コンピテンシー」と題して分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非
ともお読みいただきたいと思います。
===================================
<今回のメニュー>
=================================
【1】ベンチマークするとは!
【2】「ベンチマーク力」なる
コンピテンシーの
定義付けと行動基準!
【3】賢人のことば!
【4】「ベンチマーク力」なる
コンピテンシー発揮の威力!
【5】今日のまとめ
【6】編集後記
=================================
行動特性を変えてみてください。きっと昨日までの自分とは違った自分に出会いま
す。そして成果に貢献できます。あなたも会社も大きく成長できるのです。
【1】ベンチマークするとは!
1.ベンチマーク!
ベンチマーク(Benchmark)は、「水準基票」、あるいは「判断の基準」と言った
意味である。基準となるものがあって、それと比較して目指すべき目標を決めて
活動するというニュアンスだ。
例えば、株の運用で言えば、運用目標となる指標として日経平均株価やTOPIXなど
はその代表的な基準となるわけだ。
しかし、広義のベンチマークの
定義付けはと言えば、いろいろあるようだ。例え
ば、一つの定義として「業界を超えて世界でもっとも優れた方法あるいはプロセ
スを実行している会社(組織)からその実践方法を学び、自社に適した形で導入
して大きな改善・改革に結びつける一連の活動」と言うのがある。
2.ベンチマークする!
多くのメーカーではコンペティター(競合他社)の製品を買ってきて分解し、徹
底的に中身を調べ上げる。どの部分が
特許で押さえられているかも調べ上げる。
そのうえでコンペティターの
特許をすり抜けて、もっといい製品を開発しようと
お互いに日夜努力しているわけだ。
流通業やサービス業も同じだ。コンペティターの新サービスや新システムを研究
し、自社も真似ようと努力している。
この考え方をビジネスマンが自分の行動特性に
採用することは大事だ。仕事ので
きる人はできるなりの行動特性を持っている。例えば、売れる営業マンと売れな
い営業マンの行動特性はかなり違う。売れない営業マンが売れる営業マンの行動
特性をベンチマークして採り入れれば、売れる営業マンに近づくことができる。
さらに研究して行動特性を磨き上げれば追い越すことだってできるわけだ。
「人の振り見て、わが振り直せ」と言うことわざがあるが、「仕事のできる人の
行動特性を見て、わが行動特性を直せ」と言うことだ。
【2】「ベンチマーク力」なる
コンピテンシーの
定義付けと行動基準!
「ベンチマーク力」とはどのように定義すればよいのだろうか。自分流に定義を
考えてほしい。
1.「ベンチマーク力」の
定義付けの例
例えば「優れた人と積極的に交わり、その人の行動特性をベンチマークし、自分
の行動の中に採り入れること」と決めるのもいいだろう。
2.行動基準の例
<行動基準の例>
□ 仕事のできる人の行動特性をつぶさに観察する
□ 仕事のできる人の決め手となっている行動特性を見抜いて抽出する
□ 決め手となっている行動特性をいくつかの
コンピテンシー項目に細分化する
□ 細分化した
コンピテンシー項目を自分の行動の中に採り入れることを計画する
□ 計画したことをみんなの前で発表し、自分にプレッシャーをかけて実行に移す
□ 根気強く実践して、必要なら軌道修正しながら行動特性を改革する
上記のいくつかを組み合わせて行動基準にしてもかまわない。
定義付けと行動基準を決めて実行すれば、もう昨日までの自分ではなくなるわけ
だ。
【3】賢人の言葉
ツルゲーネフ氏は「ベンチマーク力」の大切さを説いていた。
<君より賢い人と議論するが良い。彼は君に打ち勝つだろう。しかし君の打撃そ
のものから君は自分自身の利益を収めるだろう>
自分より仕事のできる人、賢い人と議論すれば議論の段階で負けてしまうだろう。
負けることは承知の上で議論を挑んだはずだ。歯が立たなかったことは悔しい。
悔しいから追いつくためには何をどうすればいいかを一生懸命考えるようになる。
そして追いつけ、追いこせと自分に言い聞かせながら頑張る。つまり、このプロ
セスによって自分自身の利益を収めることにつながるわけだ。
【4】「ベンチマーク力」なる
コンピテンシー発揮の威力!
「類は友を呼ぶ」ということわざがある。気の合う仲間が集まるという意味だ。
つまり、不良は不良の仲間と付き合い、賢い人は賢い仲間を持つという意味にも
解釈される。
不良や賢くない人と付き合うなとは言わないが、できれば自分よりも優れた人と
積極的に付き合い、話すことに努めたらいい。そのほうが相手からいい影響を受
けることができるからだ。
自分はあの人の足元にも及ばないと感じたらしめたものだ。彼から学ぶべき点が
多いことに気付いたわけだから。
人間、学ぶだけではダメだ。彼の行動特性を「ベンチマーク」して、自分の行動
の中に採り入れることだ。つまり彼の優れた点を全部盗んで自分のものにするよ
うに自己啓発するというわけだ。そうすれば一歩ずつ彼のレベルに近づくことが
できる。やがて追い越せる日が来るかもしれない。
是非、「ベンチマーク力」なる
コンピテンシーを磨いてほしい。
【5】今日のまとめ
1.ベンチマークとは「最高の人に学ぶ」、「継続的に学ぶ」と解釈できること。
2.優れた人、つまり「仕事のできる人の行動特性」を「ベンチマーク」するこ
とが大事であること。
3.優れた人の行動特性を最初は真似てもいいから自分の行動の中に採り入れる
ことによって、いつしか仕事のできる人と同じような行動特性が身に付くこ
と。
【6】編集後記
仕事のできる人、仕事の達人と言われる人は必ず仕事ができるなりの行動特性を
持っている。例えば寿司職人、大工、モノ作りの現場の職人などはプロ中のプロ
だ。修行中、苦労して親方や先輩の技をベンチマークして身に付けたわけだから
価値がある。
ビジネスマンも仕事のできる先輩の行動特性をベンチマークして自分の行動の中
に採り入れてほしい。いずれはベンチマークの対象と目されるビジネスマンにな
ってほしい。
次回に続く
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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彩愛コンサルピア代表 下山明央
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==■「ベンチマーク力なるコンピテンシー発揮の威力!」■==
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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
事例で学ぶ「コンピテンシー」と題して分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非
ともお読みいただきたいと思います。
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<今回のメニュー>
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【1】ベンチマークするとは!
【2】「ベンチマーク力」なるコンピテンシーの定義付けと行動基準!
【3】賢人のことば!
【4】「ベンチマーク力」なるコンピテンシー発揮の威力!
【5】今日のまとめ
【6】編集後記
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行動特性を変えてみてください。きっと昨日までの自分とは違った自分に出会いま
す。そして成果に貢献できます。あなたも会社も大きく成長できるのです。
【1】ベンチマークするとは!
1.ベンチマーク!
ベンチマーク(Benchmark)は、「水準基票」、あるいは「判断の基準」と言った
意味である。基準となるものがあって、それと比較して目指すべき目標を決めて
活動するというニュアンスだ。
例えば、株の運用で言えば、運用目標となる指標として日経平均株価やTOPIXなど
はその代表的な基準となるわけだ。
しかし、広義のベンチマークの定義付けはと言えば、いろいろあるようだ。例え
ば、一つの定義として「業界を超えて世界でもっとも優れた方法あるいはプロセ
スを実行している会社(組織)からその実践方法を学び、自社に適した形で導入
して大きな改善・改革に結びつける一連の活動」と言うのがある。
2.ベンチマークする!
多くのメーカーではコンペティター(競合他社)の製品を買ってきて分解し、徹
底的に中身を調べ上げる。どの部分が特許で押さえられているかも調べ上げる。
そのうえでコンペティターの特許をすり抜けて、もっといい製品を開発しようと
お互いに日夜努力しているわけだ。
流通業やサービス業も同じだ。コンペティターの新サービスや新システムを研究
し、自社も真似ようと努力している。
この考え方をビジネスマンが自分の行動特性に採用することは大事だ。仕事ので
きる人はできるなりの行動特性を持っている。例えば、売れる営業マンと売れな
い営業マンの行動特性はかなり違う。売れない営業マンが売れる営業マンの行動
特性をベンチマークして採り入れれば、売れる営業マンに近づくことができる。
さらに研究して行動特性を磨き上げれば追い越すことだってできるわけだ。
「人の振り見て、わが振り直せ」と言うことわざがあるが、「仕事のできる人の
行動特性を見て、わが行動特性を直せ」と言うことだ。
【2】「ベンチマーク力」なるコンピテンシーの定義付けと行動基準!
「ベンチマーク力」とはどのように定義すればよいのだろうか。自分流に定義を
考えてほしい。
1.「ベンチマーク力」の定義付けの例
例えば「優れた人と積極的に交わり、その人の行動特性をベンチマークし、自分
の行動の中に採り入れること」と決めるのもいいだろう。
2.行動基準の例
<行動基準の例>
□ 仕事のできる人の行動特性をつぶさに観察する
□ 仕事のできる人の決め手となっている行動特性を見抜いて抽出する
□ 決め手となっている行動特性をいくつかのコンピテンシー項目に細分化する
□ 細分化したコンピテンシー項目を自分の行動の中に採り入れることを計画する
□ 計画したことをみんなの前で発表し、自分にプレッシャーをかけて実行に移す
□ 根気強く実践して、必要なら軌道修正しながら行動特性を改革する
上記のいくつかを組み合わせて行動基準にしてもかまわない。
定義付けと行動基準を決めて実行すれば、もう昨日までの自分ではなくなるわけ
だ。
【3】賢人の言葉
ツルゲーネフ氏は「ベンチマーク力」の大切さを説いていた。
<君より賢い人と議論するが良い。彼は君に打ち勝つだろう。しかし君の打撃そ
のものから君は自分自身の利益を収めるだろう>
自分より仕事のできる人、賢い人と議論すれば議論の段階で負けてしまうだろう。
負けることは承知の上で議論を挑んだはずだ。歯が立たなかったことは悔しい。
悔しいから追いつくためには何をどうすればいいかを一生懸命考えるようになる。
そして追いつけ、追いこせと自分に言い聞かせながら頑張る。つまり、このプロ
セスによって自分自身の利益を収めることにつながるわけだ。
【4】「ベンチマーク力」なるコンピテンシー発揮の威力!
「類は友を呼ぶ」ということわざがある。気の合う仲間が集まるという意味だ。
つまり、不良は不良の仲間と付き合い、賢い人は賢い仲間を持つという意味にも
解釈される。
不良や賢くない人と付き合うなとは言わないが、できれば自分よりも優れた人と
積極的に付き合い、話すことに努めたらいい。そのほうが相手からいい影響を受
けることができるからだ。
自分はあの人の足元にも及ばないと感じたらしめたものだ。彼から学ぶべき点が
多いことに気付いたわけだから。
人間、学ぶだけではダメだ。彼の行動特性を「ベンチマーク」して、自分の行動
の中に採り入れることだ。つまり彼の優れた点を全部盗んで自分のものにするよ
うに自己啓発するというわけだ。そうすれば一歩ずつ彼のレベルに近づくことが
できる。やがて追い越せる日が来るかもしれない。
是非、「ベンチマーク力」なるコンピテンシーを磨いてほしい。
【5】今日のまとめ
1.ベンチマークとは「最高の人に学ぶ」、「継続的に学ぶ」と解釈できること。
2.優れた人、つまり「仕事のできる人の行動特性」を「ベンチマーク」するこ
とが大事であること。
3.優れた人の行動特性を最初は真似てもいいから自分の行動の中に採り入れる
ことによって、いつしか仕事のできる人と同じような行動特性が身に付くこ
と。
【6】編集後記
仕事のできる人、仕事の達人と言われる人は必ず仕事ができるなりの行動特性を
持っている。例えば寿司職人、大工、モノ作りの現場の職人などはプロ中のプロ
だ。修行中、苦労して親方や先輩の技をベンチマークして身に付けたわけだから
価値がある。
ビジネスマンも仕事のできる先輩の行動特性をベンチマークして自分の行動の中
に採り入れてほしい。いずれはベンチマークの対象と目されるビジネスマンにな
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