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“飽和”に挑戦するコンビニ各社の戦略をアドバンテージマトリ…

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『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』 発行部数:24527部
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こんにちは!『ビジプロ通信』ナビゲーターの安部です。


昨年から震災復興支援の一環として取り組んでいる
仙台創業スクエア様のプロジェクト。

これまではセミナーが中心でしたが、この10月からは
ある企業の新製品開発プロジェクトもスタートします!(^^)

私自身は常駐して支援することはできませんが、事業者の方の復興にかける
想いを少しでも形にできるお手伝いができればなぁと思っています。

また、今回のプロジェクトは今春開催して大変ご好評をいただいた
『マーケティングマイスター養成講座』の第2弾と連動し、
受講生のみなさんと一緒に新製品のマーケティング戦略を考えていくなど、
より多くの方々に新製品開発プロジェクトに携わっていただき
東北経済を盛り上げていく企画になっています。

講座の方は10月30日にスタートしますので、
今からどんな精鋭が集結するのか楽しみにしています。(笑)

今チェックしたら既に満席のようですが、もしかするとキャンセル待ち
が可能かもしれません。

ご興味のある方は主催者様にお問い合わせ下さいませ。(^^)
⇒ http://square3f.jp/event/4660


それでは、今回のメルマガも張り切ってお届けしていきますので
最後までお付き合いの程よろしくお願い致します!m(_ _)m


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■ コラム:“MBAの視座・視野・視点”
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■ 過去最高の営業利益を上げ好調を維持するコンビニ大手

百貨店やスーパーなど大手小売業者が苦戦を強いられる中、
コンビニエンスストアの快進撃が続いています。

先日発表されたコンビニ大手の中間決算では、最大手のセブンイレブンの
営業収益は前年同期比37.9%増えて1兆2772億円、営業利益は10.5%増加して
1287億円と共に過去最高を記録しました。

業界2位のローソンは、営業総収入こそ前年同期比0.3%減の2481億円と
振るわなかったものの、営業利益は3.1%増加して356億円とセブンイレブンと
同じく半期ベースでは過去最高の決算となりました。

ただ、コンビニ業界は今後も順調に成長するかといわれれば、
一筋縄ではいかないことも十分考えられるでしょう。

市場が飽和してくれば、成長を持続するためには
ライバル企業から顧客を奪うか、新たな市場を開拓するしかありません。

コンビニ業界の先行きが楽観視できないのは、過去最高益を記録した
中間決算発表の席上で、ローソンの新浪社長が「従来型のコンビニは飽和状態」
と危機感を露わにしたことでも感じ取ることができるでしょう。

そこで、今回は飽和しつつあるコンビニ業界で激しい競争を勝ち抜きながら
成長を持続していく戦略を考えていきたいと思います。

もしあなたがセブンイレブンの社長だったら?、もしくはローソンの
社長だったら?、どのような戦略で自社を成長に導くでしょうか?

ここでは“アドバンテージマトリクス”というフレームワークを活用して、
それぞれの企業のあるべき戦略を検証していくことにしましょう。


■ アドバンテージマトリクスとは?

アドバンテージマトリクスとは、ボストンコンサルティンググループ(BCG)
が考案した適切な事業戦略を立てるためのフレームワークです。

アドバンテージマトリクスでは、まずは業界を『1.競争要因が多いか?
少ないか?』、『2.競争優位を築けるか?築けないか?』という
4つの要素で分類していきます。

そうすると、事業を次の4つのタイプに分類することができます。

1.競争要因が多く、競争優位が築ける⇒ 特化型事業
2.競争要因が多く、競争優位が築けない⇒ 分散型事業
3.競争要因が少なく、競争優位が築ける⇒ 規模型事業
4.競争要因が少なく、競争優位が築けない⇒ 手詰まり型事業

ここで特化型事業とは、様々な要素で差別化が可能であり、
戦略次第ではどんな企業も競争優位を築くことができる事業といえます。

たとえば、外食産業でいえばお寿司に特化することにより、
小さなお寿司屋ではネタなどにこだわり高級路線で高い収益率を
実現することも可能ですし、回転寿司のように大規模な事業を展開して
スケールメリットを活かし、大きな収益を上げることも可能です。

続いて分散型事業は、様々な要素で差別化ができるものの、経営資源の制約
などから企業として規模を大きくすることができずに競争優位を築くことが
できないという特徴を持っています。

たとえば、街の酒屋などは品揃えや立地など差別化を図ろうと思えば
いろいろな要素がありますが、経営資源に乏しく事業を拡大して競争優位を
築くことは難しいといわざるを得ないでしょう。

次の規模型事業では競争の優劣を決するのが基本的に規模の大小で、
規模が大きければ大きいほど高い収益力を誇るという特徴があります。

ですからこの規模型事業では業界トップが圧倒的に有利な立場となり、
二番手以下はリーダーの規模を追い抜かなければ、厳しい戦いを強いられる
ことになるのです。

たとえば、牛丼業界はかつて吉野家が規模でNo.1の座に君臨して高い業績を
上げていましたが、今やゼンショーが率いるすき家にNo.1を奪われ、
吉野家は苦戦を強いられています。

そして、最後の手詰まり型事業では、差別化できる要素が少なく、
どのような規模の企業にとっても競争優位を築けないという特徴があり、
衰退産業が該当するでしょう。

この手詰まり型事業に当てはまれば、企業は撤退を含めた抜本的な
事業の見直しが必要となります。

このようにアドバンテージマトリクスを使って自社の事業を4つのタイプに
分類すれば、最終的には規模型事業や特化型事業を突き詰めていくという
事業戦略を検討していく必要があるというわけです。


■ コンビニ各社の戦略をアドバンテージマトリクスで検証してみよう!

それでは、コンビニ業界における事業戦略をアドバンテージマトリクスに
当てはめて検討していくとどのような戦略が考えられるでしょうか?

一般的なコンビニエンスストアの業態は規模型事業といえるでしょう。

つまり、コンビニ業界では規模が大きければ大きいほど圧倒的な優位に立ち、
高い収益力を誇れるようになるということです。

だとすると、業界のリーダーであるセブンイレブンの戦略としては、
“規模の拡大”が妥当な戦略といえます。

8月末時点で、セブンイレブンの国内店舗数は1万5831店、
ローソンは1万1348店です。

そこで、更に規模を拡大していけば、スケールメリットが発揮され、
益々ローソンとの差を広げることができるでしょう。

セブンイレブン自体は“ドミナント戦略”という狭い地域に集中出店して、
ブランド力を高めたり、配送コストを低減するプレイス戦略を採用しています
ので、47都道府県全てに出店しているローソンに対して、
未だ出店していない県が複数存在します。

実際にセブンイレブンは、今年の3月には四国に初出店を果たし、
今後は未出店地域にも積極的に出店する計画を立てていますので、
青森や鳥取、沖縄などの未出店県にも進出していけば、
まだまだ成長の余地は大きいといえるでしょう。

一方で規模型事業のコンビニ業界で、規模に劣るローソンはどのような戦略で
リーダーのセブンイレブンに対抗していけばいいのでしょうか?

セオリーからいえば、従来型のコンビニ事業で競争優位を築きたければ、
セブンイレブンを上回る規模の店舗を出店していく必要があります。

ただ、体力的に見ても正面からセブンイレブンと対抗していくことは
現実的ではなく、大変なリスクが伴います。

そこで、ローソンとしては“戦いのルール”を変える必要があるでしょう。

つまり、2位以下が圧倒的に不利になる規模型事業で勝負するのではなく、
自らの事業を特化型事業に転換していくことにより、規模にとらわれない
高い収益を実現することができるようになるということなのです。

実際にローソンは、今回の中間決算発表の席上、新浪社長自らが従来の
コンビニエンスストアとは一線を画す“健康”に特化した事業に舵を切ると
公表しています。

これまで慣れ親しまれてきた「マチのほっとステーション」という
キャッチフレーズを「マチの健康ステーション」に変えることからも、
その本気度が伝わってきます。

もともとローソンは従来型のコンビニエンスストアに加えて、ナチュラル
ローソンやローソンストア100など特化型店舗でセブンイレブンに対抗して
きましたが、今回の決断でそれを全店レベルにまで拡大し、これまでコンビニ
を利用してこなかったシニア層などを取り込んで新たに大きな市場を
開拓していこうという戦略なのです。

果たして、セブンイレブン、ローソン共に、セオリー通りの戦略を駆使して
飽和が見込まれるコンビニ市場で更なる成長を実現できるのか?

今後の動向に注目していきましょう。


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地方の中堅建設会社ですが、社員教育にとても熱心で、
高業績は人材育成に裏打ちされたものなんだなぁという実感を受けました。

私自身が学ぶことによって、どんどん仕事の規模や幅が拡大してきたという
経験をしてきていますので、学ばれた皆様においても今後の仕事に少なからず
いい影響があれば嬉しく思います。

今後も『学びを提供することによって社会に役立つ人財を育てる』という使命
を全うすべく一生懸命頑張っていく所存なので応援お願いしますね。m(_ _)m


それではみなさま、楽しい週末をお過ごし下さいませ!(^^)/~


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最後までお読みいただきましてありがとうございました。 m(_ _)m

今回のメルマガはいかがだったでしょうか?

ご意見やご要望があれば下記のフォームからお気軽にお寄せ下さいね!
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それでは、また次回あなたにお会いできるのを楽しみにしています!(^-^)


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『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』(ビジプロ通信)

編集長: 安部 徹也

発行元:
株式会社 MBA Solution - The Best Solution for Your Business! -
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