●この記事の知人、同僚、友人への転送は大いに歓迎です。●
(第412回)挑戦志向!<その2>
=■「指示待社員から脱皮すると人生観が変わる!」■=
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
コンピテンシーの重要項目である「挑戦志向」ついて分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。
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■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理解が一層深ま ります。(
コンピテンシー宣教師より)■
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【1】ビジネスマンは話力の上達に挑戦すること!
【2】「やってみなはれ」の社風を大切にする!
【3】勇気ある撤退は勇気ある挑戦!
【4】指示待社員から脱皮すると人生観が変わる!
【5】編集後記
=================================
ビジネスマンやビジネスウーマンが知的武装を図ることは重要なことです。しかし、これはIQ(Intelligence Quotient)と言われる分野の能力です。せっかくの知的武装を生かして仕事のできるビジネスマンやビジネスウーマンにならなければ話になりません。何回かに分けて挑戦志向について解説したいと思います。
【1】ビジネスマンは話力の上達に挑戦すること!
【はじめに】
世間は広いもので最高学府を優秀な成績で卒業した経営者もいるが、中学しか出ていない経営者もたくさんいる。だが、後者のほうに優秀な経営者が多いように思う。その一番の要因は社員に向けて簡潔で印象的に自分の「思い」を伝えるから、末端まで浸透しやすいことにある。
「思い」は伝わることが大事なのだ。
【本文】
よく大企業のトップの年頭の挨拶がテレビで報道されることがある。だが、大企業のトップでありながら、分かりやすい言葉で印象的に「思い」を伝える経営者は少ない。
そもそも、難しい言葉を使いすぎる。知識のありったけを誇示しているようにも見えてしまう。これではトップの「思い」が末端まで浸透しないのではないか。
お好み焼きで全国展開している大阪の「千房」と言う会社の創業者N氏は「ストレートに喋る、ひらがなで喋る、だから伝えたいことが相手に伝わる」とおっしゃっていた。中学しか出ていないN氏だが、修学旅行の中学生や高校生を前にして講演をすることが多い。分かりやすい話だから生徒たちは感銘を受けるのだ。
ビジネスマンがお客様に対して分かりやすく伝えことは極めて大事なことである。ひらがなで上手に「思い」を伝えられるように日々話力の上達に挑戦してほしい。
【2】「やってみなはれ」の社風を大切にする!
【はじめに】
冷静な気持ちで熟慮を重ねて選択した行動は、きっとその人を成長させてくれる。勇気を持って挑戦した行動は、例え失敗に終わったとしても行動せずにいる人に比べれば大きな進歩と言えるのである。
サントリーのように「やってみなはれ」の社風があれば社員は間違いなく伸びる。
【本文】
私事で恐縮だが、仕事上で多くの経営者と接する機会がある。中小企業の社長さんは実によく勉強しておられる。聞きなれない経営用語もよく知っていて、会話の中でも頻繁に飛び交うから驚く。
だが行動力に関しては物足りない面がある。セミナーなどにも積極的に参加し、勉強しているのだから、ドンドン行動に移せばいいと思うのだが、そうはいかないようだ。
同じ経営者にお会いするたびに前回とは違う方向に向かおうとしている。しかも、構想の段階で終わってしまい、具体的なアクションプランには移行しない。つまり、勇気ある挑戦には至らないのだ。
例え失敗に終わっても勇気ある挑戦は授業料としてきっとこれからの経営に生かせるはずだ。サントリーのように「やってみなはれ」と経営者自身と社員に喝を入れてほしいのだ。
【3】勇気ある撤退は勇気ある挑戦!
【はじめに】
強引な値引き要求と脅しを得意とするバイヤーは大企業に多い。世界一美味いと評判の三元豚を肥
育しているH牧場に値引きを要求し、「応じないならよそからいくらでも仕入れられる」と脅したのがダイエーのバイヤーだった。H牧場は明日からの納入を断り、取引を中止した。その後、ダイエーは凋落していった。
逆に、勇気ある撤退に踏み切ったH牧場は繁栄を極めている。
【本文】
山形県S市のH牧場は世界一美味しい豚を肥育している牧場として有名だ。「H牧三元豚」を使用する飲食店はカツ丼も1500円以上はするが、高いのにどこも盛況だ。豚シャブなら一人前3000円以上もするだろう。
ダイエーがまだ健在だったときのバイヤーは仕入先からの評判が悪かったそうだ。人の顔さえ見れば「値引いてくれ」だ。渋い顔をすると「よそからいくらでも仕入れられる」と脅した。だが、平田H牧場の創業者A氏は屈しなかった。
当時、月千頭以上もの豚を納入していたが、明日からの納入を全て断って取引を中止した。ダイエーの豚肉は美味しくもない一般の豚肉だけになった。
勇気ある撤退は勇気ある挑戦となり、むしろ新規の取引先が増え、H牧場は有名になっていった。「捨てる神あれば拾う神あり」と言うことわざがあるが、有力顧客がドンドン増えて繁盛しているから皮肉だ。
【4】指示待社員から脱皮すると人生観が変わる!
【はじめに】
自分で何かを選択し、行動すれば責任は全て自分に返ってくる。それでも人任せにしない人はすばらしい人生観の持ち主だと思う。
自主的な行動は指示待ちで行動するのとは雲泥の違いだ。
【本文】
「指示待ち社員」と言われても仕方のないようなビジネスマンは結構多いように思う。いちいち上司に相談する。そして指示を仰ぐ。「ハイ、承知しました」と言って引き下がる。
指示通りやったのだが、うまくいかないことも多い。だが、彼には全く責任感がない。「私は指示通りやっただけ」と言う逃げ口実を持っているからだ。だが、このような人生は味気ないのではないか。
自分で何かを選択し、自主的に行動することだ。そうすれば責任は全て自分にある。決して人任せにせず、自主的に行動する人は、きっとすばらしい人生観の持ち主だ。自主的な行動は指示待ちで行動するのとは雲泥の違いだ
【5】編集後記
「停滞著しいウイスキーの売上を復活させよ」。プロジェクトチームが動き出した。昔流行ったハイボールを復活させることになった。ウイスキーと水の割合が1:4が一番美味いことを発見した。そして担当者の一存でサーバーを一万台作成して主要な飲食店にばら撒いてから上司に報告した。普通の会社なら規律違反で罰を受けるところだが、上司は「アチャー」で済ませてしまい、お咎めなしだ。
こんな社風はどこにもあるわけではないが、経営者の決断次第で生み出すことができるのではないか。
次回に続く
次回は、「挑戦志向3」を解説します。
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【2】「やってみなはれ」の社風を大切にする!
【3】勇気ある撤退は勇気ある挑戦!
【4】指示待社員から脱皮すると人生観が変わる!
【5】編集後記
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ビジネスマンやビジネスウーマンが知的武装を図ることは重要なことです。しかし、これはIQ(Intelligence Quotient)と言われる分野の能力です。せっかくの知的武装を生かして仕事のできるビジネスマンやビジネスウーマンにならなければ話になりません。何回かに分けて挑戦志向について解説したいと思います。
【1】ビジネスマンは話力の上達に挑戦すること!
【はじめに】
世間は広いもので最高学府を優秀な成績で卒業した経営者もいるが、中学しか出ていない経営者もたくさんいる。だが、後者のほうに優秀な経営者が多いように思う。その一番の要因は社員に向けて簡潔で印象的に自分の「思い」を伝えるから、末端まで浸透しやすいことにある。
「思い」は伝わることが大事なのだ。
【本文】
よく大企業のトップの年頭の挨拶がテレビで報道されることがある。だが、大企業のトップでありながら、分かりやすい言葉で印象的に「思い」を伝える経営者は少ない。
そもそも、難しい言葉を使いすぎる。知識のありったけを誇示しているようにも見えてしまう。これではトップの「思い」が末端まで浸透しないのではないか。
お好み焼きで全国展開している大阪の「千房」と言う会社の創業者N氏は「ストレートに喋る、ひらがなで喋る、だから伝えたいことが相手に伝わる」とおっしゃっていた。中学しか出ていないN氏だが、修学旅行の中学生や高校生を前にして講演をすることが多い。分かりやすい話だから生徒たちは感銘を受けるのだ。
ビジネスマンがお客様に対して分かりやすく伝えことは極めて大事なことである。ひらがなで上手に「思い」を伝えられるように日々話力の上達に挑戦してほしい。
【2】「やってみなはれ」の社風を大切にする!
【はじめに】
冷静な気持ちで熟慮を重ねて選択した行動は、きっとその人を成長させてくれる。勇気を持って挑戦した行動は、例え失敗に終わったとしても行動せずにいる人に比べれば大きな進歩と言えるのである。
サントリーのように「やってみなはれ」の社風があれば社員は間違いなく伸びる。
【本文】
私事で恐縮だが、仕事上で多くの経営者と接する機会がある。中小企業の社長さんは実によく勉強しておられる。聞きなれない経営用語もよく知っていて、会話の中でも頻繁に飛び交うから驚く。
だが行動力に関しては物足りない面がある。セミナーなどにも積極的に参加し、勉強しているのだから、ドンドン行動に移せばいいと思うのだが、そうはいかないようだ。
同じ経営者にお会いするたびに前回とは違う方向に向かおうとしている。しかも、構想の段階で終わってしまい、具体的なアクションプランには移行しない。つまり、勇気ある挑戦には至らないのだ。
例え失敗に終わっても勇気ある挑戦は授業料としてきっとこれからの経営に生かせるはずだ。サントリーのように「やってみなはれ」と経営者自身と社員に喝を入れてほしいのだ。
【3】勇気ある撤退は勇気ある挑戦!
【はじめに】
強引な値引き要求と脅しを得意とするバイヤーは大企業に多い。世界一美味いと評判の三元豚を肥
育しているH牧場に値引きを要求し、「応じないならよそからいくらでも仕入れられる」と脅したのがダイエーのバイヤーだった。H牧場は明日からの納入を断り、取引を中止した。その後、ダイエーは凋落していった。
逆に、勇気ある撤退に踏み切ったH牧場は繁栄を極めている。
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山形県S市のH牧場は世界一美味しい豚を肥育している牧場として有名だ。「H牧三元豚」を使用する飲食店はカツ丼も1500円以上はするが、高いのにどこも盛況だ。豚シャブなら一人前3000円以上もするだろう。
ダイエーがまだ健在だったときのバイヤーは仕入先からの評判が悪かったそうだ。人の顔さえ見れば「値引いてくれ」だ。渋い顔をすると「よそからいくらでも仕入れられる」と脅した。だが、平田H牧場の創業者A氏は屈しなかった。
当時、月千頭以上もの豚を納入していたが、明日からの納入を全て断って取引を中止した。ダイエーの豚肉は美味しくもない一般の豚肉だけになった。
勇気ある撤退は勇気ある挑戦となり、むしろ新規の取引先が増え、H牧場は有名になっていった。「捨てる神あれば拾う神あり」と言うことわざがあるが、有力顧客がドンドン増えて繁盛しているから皮肉だ。
【4】指示待社員から脱皮すると人生観が変わる!
【はじめに】
自分で何かを選択し、行動すれば責任は全て自分に返ってくる。それでも人任せにしない人はすばらしい人生観の持ち主だと思う。
自主的な行動は指示待ちで行動するのとは雲泥の違いだ。
【本文】
「指示待ち社員」と言われても仕方のないようなビジネスマンは結構多いように思う。いちいち上司に相談する。そして指示を仰ぐ。「ハイ、承知しました」と言って引き下がる。
指示通りやったのだが、うまくいかないことも多い。だが、彼には全く責任感がない。「私は指示通りやっただけ」と言う逃げ口実を持っているからだ。だが、このような人生は味気ないのではないか。
自分で何かを選択し、自主的に行動することだ。そうすれば責任は全て自分にある。決して人任せにせず、自主的に行動する人は、きっとすばらしい人生観の持ち主だ。自主的な行動は指示待ちで行動するのとは雲泥の違いだ
【5】編集後記
「停滞著しいウイスキーの売上を復活させよ」。プロジェクトチームが動き出した。昔流行ったハイボールを復活させることになった。ウイスキーと水の割合が1:4が一番美味いことを発見した。そして担当者の一存でサーバーを一万台作成して主要な飲食店にばら撒いてから上司に報告した。普通の会社なら規律違反で罰を受けるところだが、上司は「アチャー」で済ませてしまい、お咎めなしだ。
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