2025年12月23日号 (no. 1224)
3分労働ぷちコラム バックナンバーはこちら
(
https://www.soumunomori.com/profile/uid-20903/)
■
休憩時間は長いほうがいい?
休憩時間が短すぎると、働く人にとっては不満ですし、法律では、一定の
労働時間に対して
休憩時間の割合が決まっています(
労働基準法34条)。
ですが、
労働基準法は最低限の基準ですから、法律で決まった
休憩時間よりも長くするのは構わないのです。
本来だと1時間の
休憩で足りるところを3時間の
休憩時間にしてみたり、4時間の
休憩時間にしてみる。このような職場はどのような評価を受けるか。
休憩時間が長いのはいいことじゃないかと思えますが、必ずしもいいことなのかどうか。この点が問題になります。
■中抜け時間が5時間あるが、これで満足できる?
例えば、午前中に3時間働いてもらって、例えば朝の9時から12時まで仕事をしてもらって、12時の時点で一旦仕事を終える。
その後、夕方の17時からまた出勤してもらって、4時間勤務してもらう。つまり21時まで仕事をするわけです。
この働き方だと、
労働時間は7時間で、中抜けしている時間は12時から17時の5時間です。
では、この中抜けの5時間は
休憩時間として考えていいのかどうか。
休憩するには十分な長さですよね。
■
休憩時間は仕事から解放されている時間のこと。
休憩時間は、労働義務から解放されていて、本人の自由に利用できる時間です。
職場の中にいて
休憩してもいいですし、職場の外に出て食事をしてもいい。外を散歩したり、ウォーキングやランニングをしても良いわけです。
歯科医院や小規模なクリニックでは、午前診と午後診が分かれていて、例えば午前の診療が9時から12時までで、午後からの診療が15時からだとすると、12時から15時までの3時間は
休憩時間、もしくは中抜け時間のような位置づけになります。
医療機関ですから、3時間
休憩してるわけではなく、その間に手術をしているとか、他の患者さんの診療の準備をしているとか、そういう時間の使い方もあるかと思います。
中抜け時間を
休憩時間を兼ねたものとするには、その時間に
休憩時間が含まれていると、きちんとわかるように伝えるのはもちろんのこと。
その中抜け時間に仕事に関する事はやらないのも大事なところです。
中抜け時間の間に、メールで連絡したり、電話の取り次ぎをしてもらったりとか、書類を整理してもらったりなんてことになると、それは
休憩時間ではなくなりますから。
■長過ぎる
休憩時間が可処分時間を削り取る。
例えば1日6時間勤務の職場で
休憩時間が4時間あるとしたらどうか?
仕事の時間は6時間ですけれども、
休憩時間が4時間もあります。このような職場が望ましいのかどうか、自分自身がこういう職場で働いているとしたら納得できるでしょうか。
よくある現場の声としては、「朝出て、夜まで結局帰れない」、「中抜けが長くて、他のことができない」、「一度帰るには微妙、待つには長い」、このような評価が出るのでは。
結果として、実質9〜10時間、職場に縛られている感覚になる。これは、職場のエンゲージメントや定着率の問題になります。
■
休憩時間は少し長くする程度で留める。
休憩時間が短すぎるのは困りもので、そもそも法律違反になる可能性もあります。
かといって、1日に3時間も4時間も
休憩時間があると、自分の私生活の時間がその分だけ削られるわけですから、
休憩時間も実質的な
拘束時間に含まれると考えた場合、長いほどいいわけではない。
休憩時間が長すぎる職場も場合によっては働く人から嫌がられる可能性があるわけですね。
休憩時間が長すぎて
拘束時間が長くなるので、辞めていく。そういう方も出てくるのでは。
休憩時間は可処分時間を削ることがあるので、どれぐらいの長さにするかは、職場ごとに決めて、働きやすく感じる
休憩時間にするのが良いですね。
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■休憩時間は長いほうがいい?
休憩時間が短すぎると、働く人にとっては不満ですし、法律では、一定の労働時間に対して休憩時間の割合が決まっています(労働基準法34条)。
ですが、労働基準法は最低限の基準ですから、法律で決まった休憩時間よりも長くするのは構わないのです。
本来だと1時間の休憩で足りるところを3時間の休憩時間にしてみたり、4時間の休憩時間にしてみる。このような職場はどのような評価を受けるか。
休憩時間が長いのはいいことじゃないかと思えますが、必ずしもいいことなのかどうか。この点が問題になります。
■中抜け時間が5時間あるが、これで満足できる?
例えば、午前中に3時間働いてもらって、例えば朝の9時から12時まで仕事をしてもらって、12時の時点で一旦仕事を終える。
その後、夕方の17時からまた出勤してもらって、4時間勤務してもらう。つまり21時まで仕事をするわけです。
この働き方だと、労働時間は7時間で、中抜けしている時間は12時から17時の5時間です。
では、この中抜けの5時間は休憩時間として考えていいのかどうか。休憩するには十分な長さですよね。
■休憩時間は仕事から解放されている時間のこと。
休憩時間は、労働義務から解放されていて、本人の自由に利用できる時間です。
職場の中にいて休憩してもいいですし、職場の外に出て食事をしてもいい。外を散歩したり、ウォーキングやランニングをしても良いわけです。
歯科医院や小規模なクリニックでは、午前診と午後診が分かれていて、例えば午前の診療が9時から12時までで、午後からの診療が15時からだとすると、12時から15時までの3時間は休憩時間、もしくは中抜け時間のような位置づけになります。
医療機関ですから、3時間休憩してるわけではなく、その間に手術をしているとか、他の患者さんの診療の準備をしているとか、そういう時間の使い方もあるかと思います。
中抜け時間を休憩時間を兼ねたものとするには、その時間に休憩時間が含まれていると、きちんとわかるように伝えるのはもちろんのこと。
その中抜け時間に仕事に関する事はやらないのも大事なところです。
中抜け時間の間に、メールで連絡したり、電話の取り次ぎをしてもらったりとか、書類を整理してもらったりなんてことになると、それは休憩時間ではなくなりますから。
■長過ぎる休憩時間が可処分時間を削り取る。
例えば1日6時間勤務の職場で休憩時間が4時間あるとしたらどうか?
仕事の時間は6時間ですけれども、休憩時間が4時間もあります。このような職場が望ましいのかどうか、自分自身がこういう職場で働いているとしたら納得できるでしょうか。
よくある現場の声としては、「朝出て、夜まで結局帰れない」、「中抜けが長くて、他のことができない」、「一度帰るには微妙、待つには長い」、このような評価が出るのでは。
結果として、実質9〜10時間、職場に縛られている感覚になる。これは、職場のエンゲージメントや定着率の問題になります。
■休憩時間は少し長くする程度で留める。
休憩時間が短すぎるのは困りもので、そもそも法律違反になる可能性もあります。
かといって、1日に3時間も4時間も休憩時間があると、自分の私生活の時間がその分だけ削られるわけですから、休憩時間も実質的な拘束時間に含まれると考えた場合、長いほどいいわけではない。
休憩時間が長すぎる職場も場合によっては働く人から嫌がられる可能性があるわけですね。休憩時間が長すぎて拘束時間が長くなるので、辞めていく。そういう方も出てくるのでは。
休憩時間は可処分時間を削ることがあるので、どれぐらいの長さにするかは、職場ごとに決めて、働きやすく感じる休憩時間にするのが良いですね。
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