■Vol.113 2007-4-11 毎週水曜日配信
■■■――――――――――――――――――――――――――――――――
□□■ いまさら聞けない!お金と人と組織のこと
■■■ ― 経営者、起業準備の方必見です!―
□□■
■■■ 「これでもう安心!税務署さんいつでもいらっしゃい?(6)」
□□■
■■■ 週刊(毎週水曜日発行)
□□■
http://www.c3-co.com/
■■■――――――――――――――――――――――――――――――――
「これでもう安心!税務署さんいつでもいらっしゃい?」シリーズ6回目で
す。
税務調査! 何度聞いてもあまり言い響きではありませんね!
経営者の皆さんから、たまに言われますが、「税務調査が多いと、清水さん
のところは儲かりますね!」
確かに、調査の立会い
報酬などいただきますが、正直、事前準備から当日
の立会い、事後の折衝など時間的・精神的なものを勘案すると、割にいい仕
事とはいえません。
もちろん、大事な大事な仕事ですから、手を抜いたり、税務署の言いなり
になるということはありませんが・・・。
さて、前置きはこれくらいにして、シリーズ6回目のテーマは、
「原価関係!」です。
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「これでもう安心!税務署さんいつでもいらっしゃい?(6)」
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
一般的な税務調査では、最初に“売上に関すること”から証憑類のチェッ
クが始まり、次に“原価”に関係することに移行していきます。
原価に関して、税務署が最も気にすることは、次の事項です。
1.売上と対応しているか?
2.架空計上していないか?
以上の2点が挙げられます。
それでは、順に説明していきましょう。
====================================================================
1.売上と対応しているか?
====================================================================
(1)例えば、3月
決算の会社の場合、納品の遅れで売上を4月計上に変更
したのにもかかわらず、原価は請求書が3月付けになっていたので、そのま
ま3月に計上していたケースです。
(2)税務署は、このような“期ズレ”を徹底的にチェックしてきますので、
決算作業をする際には、十分に注意してください。
====================================================================
2.架空計上していないか?
====================================================================
(1)この架空計上をどのように見抜いてくるかですが(もちろん、架空計
上を推奨するものではないのですが・・・)、第一にチェックしてくるのが、
“
現金払い”の取引です。
(2)例えば、初日の経営者との打ち合わせの中で、「当社は、支払いはす
べて振込みだよ!」ともし言い切っていたら、当然税務署は、“?”と思う
はずです。
(3)今の時代、確かに
現金取引は少なくなっています。そんな時に、多額
の
現金支払いをしているとしたら、“どう考えても不自然である”という意
識をもたれてしまいます。
(4)よって、請求書、
領収書はもちろんのこと、その取引が実在しているの
かがわかるような資料を保管しておくことをお勧めいたします。
(5)また、「通常の支払いサイトと同様に支払っているのか?」という支払
い時期についてもチェックしてきます。
(6)例えば、原則として末締めの翌月末払いの場合にもかかわらず、違う時
期に支払っている場合、
「どうしてこの日に支払ったのか?」
「誰がどのように支払ったのか?」をチェックしてきます。
(7)さらに、この支払いが、スポット払いで
決算時期に近い場合には、特に
念入りに調べてくるので、支払った相手先に対しても反面調査が行くと思って
いてください。
(8)あとは、
決算時期に未払い計上した原価をチェックしてきます。これは、
その取引が本当に存在して、正当な理由があって
決算次期までに支払わなかっ
たかを確認してきます。
当然ですが、普段出てこない支払先に対して、未払いであった場合には、
決算
書上、相当目立ちますのでくれぐれもご注意を・・・。
====================================================================
このような目線で、調査官はチェックしてくるのです。数字というものは、見
る人が見れば、「なんとなくおかしい?」という独特な“におい”がするので
す。
*いかがでしたか? 今回は、“原価関係!”を説明してきましたが、
もし、このようなことを一度も聞いたことがない方がおられましたら、
遠慮なく新生BAMCまでご連絡ください!
<税務調査シリーズ>
1回目:調査選定会社の決定方法とは?(H18.11.29掲載済み)
2回目:調査の種類とその中身!! (H18.12.27掲載済み)
3回目:実際に調査が行われるまで! (H19. 1.24掲載済み)
4回目:税務調査の初日の心得! (H19.2.21掲載済み)
5回目:売上関係!(H19.3.21掲載済み)
代表/清水 努
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆本メルマガへの意見、質問、感想、ご相談など
→
info@c3-c.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
C Cubeでは、税務、
会計だけでは解決しないさまざまのことを、
「人」の問題として考えています。
何か足らないとお思いの方は、弊社のホームページにヒントがある
かもしれません。
ホームページはこちら ⇒
http://www.c3-c.jp
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税務調査! 何度聞いてもあまり言い響きではありませんね!
経営者の皆さんから、たまに言われますが、「税務調査が多いと、清水さん
のところは儲かりますね!」
確かに、調査の立会い報酬などいただきますが、正直、事前準備から当日
の立会い、事後の折衝など時間的・精神的なものを勘案すると、割にいい仕
事とはいえません。
もちろん、大事な大事な仕事ですから、手を抜いたり、税務署の言いなり
になるということはありませんが・・・。
さて、前置きはこれくらいにして、シリーズ6回目のテーマは、
「原価関係!」です。
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一般的な税務調査では、最初に“売上に関すること”から証憑類のチェッ
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原価に関して、税務署が最も気にすることは、次の事項です。
1.売上と対応しているか?
2.架空計上していないか?
以上の2点が挙げられます。
それでは、順に説明していきましょう。
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1.売上と対応しているか?
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(1)例えば、3月決算の会社の場合、納品の遅れで売上を4月計上に変更
したのにもかかわらず、原価は請求書が3月付けになっていたので、そのま
ま3月に計上していたケースです。
(2)税務署は、このような“期ズレ”を徹底的にチェックしてきますので、
決算作業をする際には、十分に注意してください。
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2.架空計上していないか?
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(1)この架空計上をどのように見抜いてくるかですが(もちろん、架空計
上を推奨するものではないのですが・・・)、第一にチェックしてくるのが、
“現金払い”の取引です。
(2)例えば、初日の経営者との打ち合わせの中で、「当社は、支払いはす
べて振込みだよ!」ともし言い切っていたら、当然税務署は、“?”と思う
はずです。
(3)今の時代、確かに現金取引は少なくなっています。そんな時に、多額
の現金支払いをしているとしたら、“どう考えても不自然である”という意
識をもたれてしまいます。
(4)よって、請求書、領収書はもちろんのこと、その取引が実在しているの
かがわかるような資料を保管しておくことをお勧めいたします。
(5)また、「通常の支払いサイトと同様に支払っているのか?」という支払
い時期についてもチェックしてきます。
(6)例えば、原則として末締めの翌月末払いの場合にもかかわらず、違う時
期に支払っている場合、
「どうしてこの日に支払ったのか?」
「誰がどのように支払ったのか?」をチェックしてきます。
(7)さらに、この支払いが、スポット払いで決算時期に近い場合には、特に
念入りに調べてくるので、支払った相手先に対しても反面調査が行くと思って
いてください。
(8)あとは、決算時期に未払い計上した原価をチェックしてきます。これは、
その取引が本当に存在して、正当な理由があって決算次期までに支払わなかっ
たかを確認してきます。
当然ですが、普段出てこない支払先に対して、未払いであった場合には、決算
書上、相当目立ちますのでくれぐれもご注意を・・・。
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このような目線で、調査官はチェックしてくるのです。数字というものは、見
る人が見れば、「なんとなくおかしい?」という独特な“におい”がするので
す。
*いかがでしたか? 今回は、“原価関係!”を説明してきましたが、
もし、このようなことを一度も聞いたことがない方がおられましたら、
遠慮なく新生BAMCまでご連絡ください!
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1回目:調査選定会社の決定方法とは?(H18.11.29掲載済み)
2回目:調査の種類とその中身!! (H18.12.27掲載済み)
3回目:実際に調査が行われるまで! (H19. 1.24掲載済み)
4回目:税務調査の初日の心得! (H19.2.21掲載済み)
5回目:売上関係!(H19.3.21掲載済み)
代表/清水 努
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