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(第7話)固定費の削減は仕事の効率化で!

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         シリーズ「コスト対応力とコンピテンシー!」

     <第168回>[(第7話)固定費の削減は仕事の効率化で!]

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「コスト対応力とコ
ンピテンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介してい
きます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「固定費の削減は仕事の効率化で!」
【3】コンピテンシーを自己チェックする
【4】今日のポイント
【5】編集後記

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固定費削減というと賃金カット、サービス残業といった暗いイメージが思い出さ
れます。そうではなくて「少ない人員でより多くの仕事をし、会社全体のパフォ
ーマンスを上げる」と考えてほしいのです。

現場だけでなくホワイトカラーの職場でも考え方は一緒です。業績のよくない会
社では決まって「給料分も稼げない」と嘆く経営者が多いのです。


【1】心に刻んでおきたい言葉

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給料の5倍働いて一人前の口を利いてよいし、その資格がある。

       永守重信

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【2】メルマガ本論

[(第7話)固定費の削減は仕事の効率化で!]

東証1、2部上場企業の付加価値に占める労働分配率(端的に言えばトータル賃
金)の平均は62%ですが、ここ10年で8年以上増益という業績を挙げている
153社の労働分配率の平均は45%でした。しかも賃金比較では、後者は前者
に対して4.7%しか平均賃金が高くないのです。(日経ビジネスの記事)

ここから増益企業ではいかに生産性が高いかが分かります。そして目だって賃金
が高いわけではないということです。ということは賃金以外の何かが高いモチベ
ーションの源泉になっているわけです。

その何かとは、承認、正しく評価される、仕事に対するやりがい、達成感、満足
感などです。

しかもこれら153社のほとんどが成果主義賃金制度を導入しているということ
も特筆すべき点なのです。勿論本来の正しい成果主義ということですが・・・。

1.固定費の削減!

パート、派遣、フリーターの活用も確かに固定費の削減に貢献しました。外部に
委託できる仕事はアウトソーシングしました。固定費変動費化でしたね。

しかし2007年から団塊の世代が相次いで定年を迎えます。マニュアル化している
から大丈夫という会社もあるでしょうが、マニュアルでは補完しきれない技術・
ノウハウもたくさんあり、それらの消滅を危惧する会社もあります。中間層はド
ーナッツ現象を呈しているからです。

長期的にみれば人手不足へ向かっていきます。今のうちから人手不足対策を講じ
ておく必要があるのです。

(1)付加価値に対する労働分配率の明確化

社員が稼ぎ出した付加価値に対して労働分配率をいくらにするか、この数値目標
を設定して労使とも納得することは大切です。儲かっても給料に反映されないの
ではモチベーションは高まらないでしょう。

(2)バカにできない表彰制度

「褒めて感謝状を渡せば生産性が上がるのか」とバカにしないでほしいと思いま
す。人は正しく評価され、認められることによってモチベーションは確実に上が
ります。

レインズインターナショナルが運営する焼肉チェーン牛角、家電量販店のギガス
ケーズデンキなどその業界の中でも好業績の会社は表彰制度が大きく貢献してい
ます。全社員の前で自分たちの成果を発表し、個人やチームが次々表彰されるの
です。燃えないわけがないのです。

キヤノンでは、例えば複写機を一人で組み立てられる優秀な多能工社員にマイス
ター、スーパーマイスターなる称号を与え、御手洗社長との会食で労をねぎらい
ます。英雄作りは職場のモラールを高めてくれるのです。

2.あるべき姿の成果主義

一方的な目標値を与え、達成できないからといって賃金をカットしたりパワーセ
クハラに走るような会社は「結果主義」であり「ノルマ主義」です。一時的にテ
ンションが上がることはあっても決して長続きはしないわけです。

むしろ上司と部下の不信感、同僚同士のライバル化、人間関係の軋轢から若手の
将来性豊な人から辞めていっている、そんな会社も多いのです。これでは何のた
めの成果主義か分かりません。

成果を出す人も余り出さない人も給料が同じというのでは不公平です。これはよ
く分かるわけです。では成果主義がうまく機能し、「仕事のできる人の集団作り」
に成功している企業はどんなやり方なのでしょうか。

(1)雇用の安定宣言

明日のわが身がどうなるかという環境の中では、頑張る気にもなれないでしょう。
まずは雇用の安定を社員に向けて宣言することです。

(2)いまの力量に見合った目標の設定

上司と部下の双方向コミュニケーションで、今の力量を勘案して目標を設定しま
す。勿論、頑張り、努力することを前提とした目標です。

(3)上司の支援とフォローアップ

中間での進捗を話し合い、必要があれば上司が支援し、フォローします。そして
期末での面談で目標の達成度を確認するわけです。反省点を踏まえ、次期の目標
設定への架け橋にもなります。

(4)目標が戦略実現型になっている

どこの企業にも戦略があり、それを受けて経営計画(短期、中期など)がありま
す。経営計画を細分化したものが部門経営計画となります。それがさらに細分化
されて部・課の目標設定になります。一人一人の目標やチームの目標を合算すれ
ば部・課の目標になることが理想です。ということは、成果主義は「戦略実現型」
賃金制度と呼ぶほうがすっきりするわけです。

(5)コンピテンシーの導入

成果主義を有効に機能させるために、多くの企業が仕事のできる人に成長しても
らうためにコンピテンシーを導入しています。できない人を切り捨てるのではな
く、できない人がもしいればできる人に成長してもらわなければならないからで
す。「仕事のできる人の集団作り」こそが成果主義の本来の目的といっても過言
ではないでしょう。社員満足度が高揚し、会社が繁栄できる、そしてゴーイング
・コンサーンが実現できるのです。

【3】コンピテンシーを自己チェックする

「業務カイゼン力」なるコンピテンシーの現状レベルをチェックしてみることは
有効です。

<行動基準の例>
担当業務のやり方、手段のカイゼンを自ら提案し、かつ実行し、生産性向上に貢
献してきた。

<正に当てはまる>、<どちらかといえば当てはまる>、<どちらかといえば当
てはまらない>、<全く当てはまらない> ← どれに印が付きますか。

===================================

立派な意見を言う人は結構いるのですが、立派なことをして成果に貢献する人が
少ないのです。業務のカイゼンを推進し、生産性向上に貢献することはきわめて
重要です。

あなたはどれに印が付きましたか。もし<正に当てはまる>に印が付いたなら、
あなたの「業務カイゼン力」なるコンピテンシーは磨かれているから、生産性向
上に貢献してきたに違いないのです。

<正に当てはまる>以外に印が付いた人は「業務カイゼン力」なるコンピテンシ
ーを磨く必要があるのです。

【4】今日のポイント

(1)好業績企業は、生産性が高いため付加価値に占める労働分配率が低い。し
   かも決して平均給与がべらぼうに高いわけではない。

(2)社員のモチベーションは金よりも承認、正しい評価、仕事に対するやりが
   い、達成感、満足感などが源泉になっている。表彰や称号を与えることも
   効果がある。

(3)好業績企業では、ほとんどが本来の正しい成果主義を導入しており、うま
   く機能している。

【5】編集後記

ある企業にコンサルに伺ったとき、「生産性が向上して余剰人員が生じたらリス
トラになってしまうではないか」と愚問とも思われる質問を受けたことがありま
した。

まず、残業が大幅に減りますね。それでも余剰人員が出たなら、新しい仕事を取
り込めばいいのです。メーカーなら外部に委託していた仕事を社内に取り込めば、
変動費の削減に貢献します。ホワイトカラーの職場なら、新たなカイゼンのプロ
ジェクトチームを立ち上げてカイゼン活動を思う存分やればいいわけです。プロ
ジェクト活動は仕事のできる人を育成する道場にもなりますから・・・。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=



次回予告
次回は、シリーズ「コスト対応力とコンピテンシー」第8話「会議の効率化を推
進せよ!」を解説します。

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発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから 3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/

(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから http://www.ss-net.com

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