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生産計画の立て方

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2008年12月1日発行 第1・第3週月曜日発行
メールマガジン:経営のパートナー VOL4
<経営学で企業を再生する>
【発行責任者】経営テクノ研究所 代表 舘 義之
【E-mail】tate@agate.plala.or.jp
【H P】http://www9.plala.or.jp/keiei-techno
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■CONTENTS■
VOL4.生産管理
●生産計画の立て方
●閑話休題「経営者のあり方」
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●生産計画の立て方

 生産計画は、現在与えられた情報を基にして、未来性の予測を行い、その
対策を考えるものです。

 生産計画は、ある単位期間における量と品種を決定するものです。したが
って、生産計画は、その能力体勢の準備であり、その対策の準備期間と情報
の精度によって長期と短期に分かれます。

 その特色は、長期計画は不正確ですが対策は多く、短期計画は比較的正確
ですが対策が少なくなります。

1.生産計画と機会損失
 生産計画をいい加減にたてると、いろいろな問題が起こり、機会損失が多
発することになります。

 機会損失とは、利益が得られると分かっているのに、実行をしなかったた
めに得られなかった損失をいいます。たとえば、次のような内容が挙げられ
ます。

(1)コスト損 
●工数……手待が多く残業、公出で補う。遊休人員がいて仕事がない。
●機械……ロットの切換えが多くて原料が流出する。
●材料……組合せが悪くて歩留が低下する。

(2)限界利益
●工数……工数不足で注文が消化できない。
●機械……機械不足で注文が消化できない。機械・工数不足で外注加工にま
     わす。
●材料……材料切れで注文が消化できない。在庫切れで売り逃しをする。

(3)期待利益額
●工数……工数はあるが注文がない。
●機械……機械がフル稼働しない。ロットの切換えが多くて能力ほど生産が
     できない。
●材料……不良在庫がある。必要以上に在庫をかかえる。

2.長期生産計画
 長期生産計画は、企業の長期的諸目標との関連で未来活動全体を総合的に
調整し方向づけ指導するための計画です。

 具体的には、生産計画と他計画との関連は、次の諸点にあります。

(1)製品の開発
 将来の科学の進歩、製品の寿命、顧客の好み、その他を勘案して、いかな
る製品で顧客にサービスするかを決めます。   

(2)研究
 製品開発計画とマッチした研究目標を決めます。

(3)販売
 市場開拓の方針や販売機構の整備を決めます。

(4)設備投資
 工場新設備、現有設備の更新、増設等を決めます。

(5)人事・組織
 将来の会社規模、業務内容等の予想による人員採用や養成、およびその組
織化、人的資源の確保を図ります。

(6)資材
 必要資源や資材、電力、熱、水等の供給源の確保、および外注下請等の育
成強化、系列化の確保を図ります。

(7)資金・損益
 設備、研究等の投資予算や運転資金、需要の見通しによる自己、または借
入等による資金の確保、将来の損益予想等を決めます。

3.短期生産計画
 長期計画と関連をつけながら、月々の季節変動等を考慮してたてる具体的
な実施計画です。

 この計画に基づいて生産に必要な準備をするものであり、仮に長期計画が
不完全であっても、短期生産計画はたてておく必要があります。なお、短期
計画の使途は、次の通りです。

(1)在庫量調節
 見越生産で、季節変動がある場合は、特に重要であり、受注と生産のアン
バランスを予め予想し、過剰在庫や在庫切れを防ぎます。

(2)設備投資および配置変更
 長期計画との関係を良く考えて設備の更新、新設備や配置変更を計画しま
す。

(3)雇用計画
 生産量から所要人員を想定して、新卒者、臨時工等の採用予定をたて手配
します。勿論、退職予想も折込むのが普通です。

(4)稼働計画
 稼働時間の予想、残業、休日等の統制配置転換等の計画をたてます。

(5)資材計画
 資材の見越手配、在庫標準の改訂等を決めます。

(6)製造予算
 原価目標の設定、経費予算の立案をします。

(7)資金・損失
 投資および運転資金計画や予想損益の算定をします。

4.生産のタイプによる特色
 ここで生産のタイプによる特色についてふれておくことにします。

 見込生産の場合は、需要予測が重要な問題であり、その誤差の後始末とし
ての在庫管理が中心となります。

 受注生産の場合は、予測は問題にならないから、この面では楽ですが、こ
の場合、納期は品質価格とともに、その生産の大きな価値となるために納期
が非常に制約されることが多くなります。

 この結果、生産各工程の負荷が非常にアンバランスになって、負荷と納期
の調整とが重要なテーマとなります。

 納期が縮められると、資材手配・部品製作などが受注に先行して見込生産
になってきます。部品は見込で在庫管理し、組立は受注生産という受注生産
様式が多くなります。

 いずれにしても、両者の長所を組み合わせて、よりよい生産管理が可能と
なります。

5.生産計画における問題点
 最後に生産計画における問題点を列記しておきます。

(1)予測の不適正を楯にとって対策を考えない。

(2)生産能力の変動が自由にできると考えすぎている。

(3)売上生産量、稼働率の単位でのみ追求しすぎて利益計画と結びつかな
   い恐れがある。

(4)在庫計画と工程計画が遊離して、別に管理されているため、在庫に投 
   資した金が有効に働かないことが多い。

(5)外部条件に振り回されすぎて、必要以上に能力を持ちすぎる。

(6)当然発生する事態に対応するフレキシブルのある計画がたてられてい   
   ない。
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●閑話休題「経営者のあり方」

経営者は、「最も難しい仕事を、全社員が注目する中で行い、やり遂げる
だけの実力」を要求されています。経営者といえども、企業の中においては
従業員です。しかも、全従業員の規範になるべきことを要求されている従業
員なのです。

 経営者は期待されています。その期待は、「いかにあるべきか」というこ
とに対してよりも、「なすべきことをなし遂げる」ことに対してかけられて
いるのです。

 しかし、経営者を取り巻く周囲の状況は、必ずしも効果を上げるのにふさ
わしいとはいえません。まして、赤字企業の経営者にとっては、周囲の状況
がまさに悪性に近い場合が多いのです。そこに経営者の悩みがあります。

 景気変動によっての市況の悪化は、需要の減少・得意先の発注停止・倒産
による連鎖反応・物価の高騰による原料高を誘います。

 販売競争の激化は、価格競争による利益率の低下・親企業の単価切下げ要
求・技術革新による新製品の出現など、企業の根本的手直しを要求します。

 金融の引締めは、選別融資を強化し、親企業からの金融上の支援が打ち切
りとなります。売掛・手形サイドの長期化など、得意先の支払い遅延が起こ
ります。

 労働力の過剰は、リストラや人件費の抑制を招きます。

 いずれにせよ、赤字企業の再建計画に必要なのは、一から出直す経営者の
情熱と、真実を恐れずに認識し、自己の能力を正確に判断しょうとする心構
えです。経営者は率先して従業員に明日へのビジョンを提示し、全社員一丸
となって、その目標達成に全力を傾注しなければならないのです。

 徳川幕府の経済政策は景気が上向いて世の中の需要が旺盛になってくると、
享保の改革とか寛政の改革と称して、成長を刈り取ることを度々行いました。
つまり、政策的にデフレ政策を行い、総需要の抑制をはかってきたのです。
そのために、徳川三百年近くの間たいした成長もなく、またその代わり破綻
もなくやってこられたのです。

 したがって、当時の経営者と従業員たちは、常に緊張していました。緊張
していないと、いつ改革という刈り込み的デフレ政策がやってくるか分から
なかったからです。そして、その緊張を奮起への起爆剤として、改革がきて
購買力が減退してもへこたれず、いろいろと創意工夫をこらして改革に対応
したりです。

 経営者も偉かったが、従業員もしっかりした人生観・経営観を持っていま
した。現代も徳川時代におけるような従業員の心構えが必要になってきたの
ではないでしょうか。さもないと、これから何度か揺れ動く混迷期に対応し
ていけないのではないかと思います。

 ともかく企業能力を養うことに、努力の全てを向けるべきです。それが、
「まぐまぐプレミアム」の「社員力」を発刊しました目的でもあったのです。
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■コンサルティング・講演会などお任せください。

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