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B-CAS(ビーキャス)

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    わかっちゃう! 知的財産用語    No.223

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こんにちは!  わかっちゃう弁理士 西川幸慶です。


 ☆ 本日の知的財産用語


[B-CAS(ビーキャス)]


 「地上波デジタル放送(地デジ)」等のデジタル放送番組の録画
・コピーを規制するための限定受信システムのことです。


 もともとはシステムを管理する
株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ
(BS Conditional Access Systems Co., Ltd.)の略称です。

 システム自体の名称として認識されるようになり、会社について
は「B-CAS社」のように呼ばれることも多いようです。



(1)
 著作物の私的使用を目的とする複製は認められています。

 しかしながらデジタル放送はアナログ放送と異なり、コピーを繰
り返しても画質が落ちないので、コピーがたくさん作られて私的使
用の範囲を超えて不法に配布される恐れがあります。


 そこで著作権保護のため、デジタル放送についての著作権管理(
DRM)の一手段として番組の録画回数を制限するB-CASシス
テムが地デジ受像機に採用されています。。


参照)
 「DRM」  http://www.jpat.net/Y175.htm
 「コピーワンス」 http://www.jpat.net/Y158.htm
 「ダビング10」 http://www.jpat.net/Y191.htm



(2)
 地デジ放送を見るためには、「B-CAS社」が発行する「B-
CASカード」が必要となります。


 「B-CASカード」は、地デジ対応のテレビやDVDレコーダ
ーを買えば付いています。そして、「B-CASカード」を地デジ
対応テレビなどに備えられた差し込み口に挿入すると地デジ放送を
画面に表示可能となります。



(3)
 B-CAS社 http://www.b-cas.co.jp/index1.htm
は民間企業であり、一民間企業がこのような影響力の強いシステム
を独占的に管理していることについては批判があるようです。



      ☆              ☆

[関連事項と経験談]

(1)
 先日、知人に頼まれて液晶TVの設置に行ってきました。しかし、
私は地デジ対応のTVを設置するのは初めてで、B-CASカード
をTV背面にあるスロットに入れることに気が付きませんでした。


 そのため地デジ放送が映らず、あせってしまいましたが、説明書
を読んでB-CASカードを挿入するときれいに映ったのでホッと
しました。


 たいていの場合は購入した電器店でセッティングしてくれると思
いますが、通販などで購入してご自分で設置する方は注意してくだ
さい。



(2)
 B-CASの制限を受けることなく地デジ放送を受信することの
できる「フリーオ(Friio)」と呼ばれる受信機があります。


 フリーオはパソコンに取り付けるテレビ放送の受信機です。B-
CASの制限を受けないのでパソコンからDVDなどへ何度もコピ
ー可能となります。


 今後、問題視されて法的規制の対象なる可能性もありますが、現
在のところは通販等で入手できます。


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 「わかっちゃう! 知的財産用語」

  発行   西川特許事務所 ( http://www.jpat.net/
       兵庫県西宮市東山台3丁目9-17  
       電話 0797-61-1841、 FAX 0797-61-1821 
  発行人  弁理士 西川 幸慶  pat@jpat.net
   
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  (C) 2009 Nishikawa Yukiyoshi 
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[編集後記]

 明日は七夕ですね。最近では笹も手にはいりにくいですが、家で
飾りつけをしている方もおられることでしょう。

 子供達は短冊にどんな「お願い」を書くのかな。お刺身が好きな
息子が、幼稚園の頃、短冊に「まぐろ」と書いていたことを思い出
しました。

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