相談の広場
初めて質問させていただきます。
現在メンタル不調で休職している方がいて
そろそろ復職を考える段階に来ています。
一般的に会社としてプログラムを組み、
段階的に復職となると思うのですが、下記について質問です。
①現場に慣らしていくために、
スタートは半日ずつと思っていますが、まずは週2回(火・木)など
週5日からでないほうが良いのでしょうか?
②現場で仕事をしてもらうと、労務関係が発生してしまうと思いますが
なかなかそれ以外に良い方法が思いつきません。
工場などの職場において、復職プログラムをどのように組んでいるか
参考事例がありましたら教えていただきたいです。
なお、産業医はいますが
お任せします、という感じのスタンスです。
どなたか、ご意見いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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製造業の衛生管理者です。
私は自身が復帰プログラムを使って復職した経験があり、今は社員の復職プログラムの維持管理も仕事としています。
他の方のレスに厚労省の資料がついていますが、ざっくりとしたものなので、細かいことを経験と実務に基づいて述べます。
①慣らしの勤務
初日を木曜日か金曜日にすると、早く休みが来ます。「メンタル不調」がうつ傾向なら、「朝起きて会社に来る」ことが実は一番難しいので、週末に復帰初日を当て、一回やってみた上で月曜日に面談をして、週5日の短縮勤務にするか、しんどいので週2日、3日など変則的にするかをすり合わせると良いと思います。事前に産業医から主治医に現状を話を聞いてもらっても良いと思います。私の場合は朝起きる習慣をつけたかったので、主治医の了承のもと、週5日短縮勤務としました。
②復帰場所
安全管理が難しくなる可能性があるので、できれば、がちがちの生産現場は避けたほうが良いです。「うつ傾向」からの復帰なら、現場に軽作業があればそれを担当してもらうことにして、ガッツリ最初から元の職場に戻らないで済むように配慮したほうが良いと思います。3交代制なら復帰プログラムは日勤で行った方が良いです。変則勤務は体がついていきません。私はスタッフでしたので、日勤帯の書類仕事につきました。
うつ傾向だとすると、その原因は職場の人間関係であったり、過重労働による負荷である可能性があります。その場合は同じ業務に戻すと再発の可能性が高くなります。人的関係の配慮も必要でしょう。
ここから先は私の経験と当社の実例です。
最初の一か月は週単位で直属上司(メンタル不調の原因が直属上司なら外し、さらに上の上司)人事労務担当者、産業医、当人の4人で面談を行い、週の目標を決めます。いわゆるPDCAを週単位で回します。最初の週の目標は朝定時に来て、終了時刻までいる事です。経験からですが、メンタルの場合、第一週はこれだけでいっぱいいっぱいでした。(大抵の復帰者がそうだと思います。)これを4回繰り返し、1か月たったら1か月単位のPDCAに移行可能か、無理なら1週間単位を継続するか、4者面談で決めます。短縮勤務か、定時にするかもここで決めます。短縮勤務1か月で定時勤務移行が目標です。
当人は焦りから早く短縮から定時に移行したがったり、逆にさぼるうまみを知って短縮勤務を延長したがったりすると思います。産業医はこの時に待ったをかける役割なので、逃げ腰は困ります。プログラム作成は労務にお任せで良いでしょうが役割からは逃げないようにコントロールしましょう。
PDCAサイクルは当人の回復具合を見て終了します。私の場合は3か月で終了しました。早い方だと思います。当社では6か月までは継続できるようにしています。ご参考まで。
> 初めて質問させていただきます。
> 現在メンタル不調で休職している方がいて
> そろそろ復職を考える段階に来ています。
>
> 一般的に会社としてプログラムを組み、
> 段階的に復職となると思うのですが、下記について質問です。
>
> ①現場に慣らしていくために、
> スタートは半日ずつと思っていますが、まずは週2回(火・木)など
> 週5日からでないほうが良いのでしょうか?
>
> ②現場で仕事をしてもらうと、労務関係が発生してしまうと思いますが
> なかなかそれ以外に良い方法が思いつきません。
> 工場などの職場において、復職プログラムをどのように組んでいるか
> 参考事例がありましたら教えていただきたいです。
>
> なお、産業医はいますが
> お任せします、という感じのスタンスです。
>
> どなたか、ご意見いただけますと幸いです。
> どうぞよろしくお願いいたします。
私見ですが、週何日から開始、半日or定時、作業内容、といった復職プログラムの内容は、あまり大きな問題ではないです。「復職 リハビリ勤務」などで検索すると具体例が出てきます。顧問先でも、初日から定時で週5日、最初の数日は半日勤務から、など様々です。現場で面倒見ていただける内容で組まれれば良いと存じます。
復職時に最も重要なことは、
◉概ね従前の労務提供が可能な心身の状態まで回復している
ということを関係者全員(主治医、総務人事、上司、産業医、忘れがちですが本人にも必ず直接確認を)で丁寧に確認の上、復職を許可することだと考えます。自宅で負荷なく過ごせているだけでは不十分で、働けるかどうか、です。「既に週5日定時で勤務できる体調だが、念の為に復職プログラムを設ける」という捉え方が良いです。
この確認がとれていれば、復職プログラムの内容の多少の違いでその後の労務提供が不安定になる、などはあまり起きないはずです。例えば週2日は勤務できたが、週5日では不調になった、という場合、そもそも復職を許可する回復状態ではなかったということです。
精神科のリワークをご想像いただければと思いますが、回復を目指す支援は専門家が手間をかけるような内容です。総務人事も上司も現場も協力的で、産業医も保健師もカウンセラーも何人かいるような環境でなければ、会社での実施は通常困難です。そしてそもそも職場はリハビリする場所ではありません。ほぼ回復した状態になってから復職を許可することを勧めています。
具体的なご質問事項の少し手前の部分ですが、ここを外すとその先がうまく行きませんのでお伝え申し上げます。
なお、休職の状態で復職プログラムを開始されるようですが、注意点があります。
・通勤時、作業中の事故への保障
・作業が業務と関係のある内容と判断されると勤務となり給与も出すことになる
顧問先には、開始前に本人に書面で確認書を取るよう勧めています。
以上、多少ともご参考になりましたら幸いです。
当該社員様のスムーズな復職をお祈り申し上げます。
お返事遅くなり失礼いたしました。
添付いただきました資料は
以前に見たことがありましたが、すっかり忘れていました。
話し合い・・・やはりそうですよね。
なかなか役員も積極的に考えようという感じはなく
現場任せなのが現状です。
ただ、他にも休職中の方がいて今後復職となったときに
同じような状況になりそうですので、
いただいた資料を参考に、まずは話し合う場を設けてみたいと思います。
ありがとうございました!
> こんにちは。
>
> お手元には、添付しました資料などは入手されておられますか。
>
> 昨今、産業界では、社員の日常業務を行う際、頻発多発などが伴い精神的な不安を抱え、休業、退職などに至るケースが発生してます。
> 以前からメンタルヘルスに陥った社員との対応、職場復帰に向けた企業としての対応策など、精神科医、産業医の方などが厚労省と話し合いの上、企業責任者、窓口の方への参考資料として開示してます。
> お手元に控えられて、企業トップ、役員、総務人事責任者、各部署の責任者などとの話し合う場など設置することを考えてみてください。
> 該当社員の担当医、産業医、責任者などとの反しあう場も必要でしょう・
> 参考となる資料は長文資料となりますが、手元に控え今後の対応策を検討してください。
>
> 参考資料HPです。
>
> ~対策における職場復帰支援~
> 改定
> ≪心の健康問題により 休業した労働者の職場復帰支援の手引き
> 厚生労働省 独立行政法人労働者健康福祉機構
> https://kokoro.mhlw.go.jp/guideline/files/H25_Return.pdf
boobyさん
返信遅くなり申し訳ありません。
実際の経験と実務に基づいた貴重な情報をありがとうございます!
とても参考になります。
なるほど、確かに木曜日や金曜日スタートだと
すぐに週末になりますのでいいですね。
月曜日スタートにこだわる必要はないですものね。
当社の場合、まずは産業医にももう少し働いてもらわないと・・・というのが
大きな課題としてあります。
主治医との連携については目指したいところなのですが
なかなかスムーズにはいかず・・・。でもいただいた意見をもとに
上長とも話してみます。
ゴリゴリの現場への復帰というのがすぐには安全上難しいと思っていますが、なかなかそれ以外の仕事がないというのも現状です。
また、労務についてもらう=給与発生となると思いますが
半日勤務の間は半日欠勤となり、休職中の扱いの方が
金銭的には良いという上長の考えがあります。
ただ休職中の扱いにすると、「労務」はさせられないので
それだと現場で何をしたらよいのか・・・と悩むところです。
貴社のようにしっかりとPDCAを回していければと思いますので
上長にもまた提案してみます。
ありがとうございます!!
> 製造業の衛生管理者です。
>
> 私は自身が復帰プログラムを使って復職した経験があり、今は社員の復職プログラムの維持管理も仕事としています。
>
> 他の方のレスに厚労省の資料がついていますが、ざっくりとしたものなので、細かいことを経験と実務に基づいて述べます。
>
> ①慣らしの勤務
> 初日を木曜日か金曜日にすると、早く休みが来ます。「メンタル不調」がうつ傾向なら、「朝起きて会社に来る」ことが実は一番難しいので、週末に復帰初日を当て、一回やってみた上で月曜日に面談をして、週5日の短縮勤務にするか、しんどいので週2日、3日など変則的にするかをすり合わせると良いと思います。事前に産業医から主治医に現状を話を聞いてもらっても良いと思います。私の場合は朝起きる習慣をつけたかったので、主治医の了承のもと、週5日短縮勤務としました。
>
> ②復帰場所
> 安全管理が難しくなる可能性があるので、できれば、がちがちの生産現場は避けたほうが良いです。「うつ傾向」からの復帰なら、現場に軽作業があればそれを担当してもらうことにして、ガッツリ最初から元の職場に戻らないで済むように配慮したほうが良いと思います。3交代制なら復帰プログラムは日勤で行った方が良いです。変則勤務は体がついていきません。私はスタッフでしたので、日勤帯の書類仕事につきました。
>
> うつ傾向だとすると、その原因は職場の人間関係であったり、過重労働による負荷である可能性があります。その場合は同じ業務に戻すと再発の可能性が高くなります。人的関係の配慮も必要でしょう。
>
> ここから先は私の経験と当社の実例です。
>
> 最初の一か月は週単位で直属上司(メンタル不調の原因が直属上司なら外し、さらに上の上司)人事労務担当者、産業医、当人の4人で面談を行い、週の目標を決めます。いわゆるPDCAを週単位で回します。最初の週の目標は朝定時に来て、終了時刻までいる事です。経験からですが、メンタルの場合、第一週はこれだけでいっぱいいっぱいでした。(大抵の復帰者がそうだと思います。)これを4回繰り返し、1か月たったら1か月単位のPDCAに移行可能か、無理なら1週間単位を継続するか、4者面談で決めます。短縮勤務か、定時にするかもここで決めます。短縮勤務1か月で定時勤務移行が目標です。
>
> 当人は焦りから早く短縮から定時に移行したがったり、逆にさぼるうまみを知って短縮勤務を延長したがったりすると思います。産業医はこの時に待ったをかける役割なので、逃げ腰は困ります。プログラム作成は労務にお任せで良いでしょうが役割からは逃げないようにコントロールしましょう。
>
> PDCAサイクルは当人の回復具合を見て終了します。私の場合は3か月で終了しました。早い方だと思います。当社では6か月までは継続できるようにしています。ご参考まで。
>
> > 初めて質問させていただきます。
> > 現在メンタル不調で休職している方がいて
> > そろそろ復職を考える段階に来ています。
> >
> > 一般的に会社としてプログラムを組み、
> > 段階的に復職となると思うのですが、下記について質問です。
> >
> > ①現場に慣らしていくために、
> > スタートは半日ずつと思っていますが、まずは週2回(火・木)など
> > 週5日からでないほうが良いのでしょうか?
> >
> > ②現場で仕事をしてもらうと、労務関係が発生してしまうと思いますが
> > なかなかそれ以外に良い方法が思いつきません。
> > 工場などの職場において、復職プログラムをどのように組んでいるか
> > 参考事例がありましたら教えていただきたいです。
> >
> > なお、産業医はいますが
> > お任せします、という感じのスタンスです。
> >
> > どなたか、ご意見いただけますと幸いです。
> > どうぞよろしくお願いいたします。
お返事遅くなり失礼しました。
目から鱗でした・・・!
◉概ね従前の労務提供が可能な心身の状態まで回復している
ということを関係者全員(主治医、総務人事、上司、産業医、忘れがちですが本人にも必ず直接確認を)で丁寧に確認の上、復職を許可することだと考えます。自宅で負荷なく過ごせているだけでは不十分で、働けるかどうか、です。「既に週5日定時で勤務できる体調だが、念の為に復職プログラムを設ける」という捉え方が良いです。
この確認がとれていれば、復職プログラムの内容の多少の違いでその後の労務提供が不安定になる、などはあまり起きないはずです。例えば週2日は勤務できたが、週5日では不調になった、という場合、そもそも復職を許可する回復状態ではなかったということです
→本当にそうですね。当社では、「現場に来ながら出来るかどうかやってみよう」という感じで進めていたのですが、根本的なところの捉え方が違っていたのですね。ものすごく納得しました。
なお、休職の状態で復職プログラムを開始されるようですが、注意点があります。
・通勤時、作業中の事故への保障
・作業が業務と関係のある内容と判断されると勤務となり給与も出すことになる
顧問先には、開始前に本人に書面で確認書を取るよう勧めています。
→上長には「作業をさせる=労務になるので、給与発生・何かあったら労災になるのでは?」と話したのですが、事故がないように進めよう(給与発生すると傷病手当も出なくなるので)というスタンスで・・・困っていました。
もう一度、上長と話してみます。
会社はリハビリの場ではない、その基本を再度役員・上長などに伝え、その上でどうしていくかを話し合いたいと思います。
貴重なご意見、ありがとうございます!!
> 私見ですが、週何日から開始、半日or定時、作業内容、といった復職プログラムの内容は、あまり大きな問題ではないです。「復職 リハビリ勤務」などで検索すると具体例が出てきます。顧問先でも、初日から定時で週5日、最初の数日は半日勤務から、など様々です。現場で面倒見ていただける内容で組まれれば良いと存じます。
>
> 復職時に最も重要なことは、
> ◉概ね従前の労務提供が可能な心身の状態まで回復している
> ということを関係者全員(主治医、総務人事、上司、産業医、忘れがちですが本人にも必ず直接確認を)で丁寧に確認の上、復職を許可することだと考えます。自宅で負荷なく過ごせているだけでは不十分で、働けるかどうか、です。「既に週5日定時で勤務できる体調だが、念の為に復職プログラムを設ける」という捉え方が良いです。
>
> この確認がとれていれば、復職プログラムの内容の多少の違いでその後の労務提供が不安定になる、などはあまり起きないはずです。例えば週2日は勤務できたが、週5日では不調になった、という場合、そもそも復職を許可する回復状態ではなかったということです。
>
> 精神科のリワークをご想像いただければと思いますが、回復を目指す支援は専門家が手間をかけるような内容です。総務人事も上司も現場も協力的で、産業医も保健師もカウンセラーも何人かいるような環境でなければ、会社での実施は通常困難です。そしてそもそも職場はリハビリする場所ではありません。ほぼ回復した状態になってから復職を許可することを勧めています。
>
> 具体的なご質問事項の少し手前の部分ですが、ここを外すとその先がうまく行きませんのでお伝え申し上げます。
>
> なお、休職の状態で復職プログラムを開始されるようですが、注意点があります。
> ・通勤時、作業中の事故への保障
> ・作業が業務と関係のある内容と判断されると勤務となり給与も出すことになる
> 顧問先には、開始前に本人に書面で確認書を取るよう勧めています。
>
> 以上、多少ともご参考になりましたら幸いです。
> 当該社員様のスムーズな復職をお祈り申し上げます。
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