• HOME
  • コラムの泉

コラムの泉

このエントリーをはてなブックマークに追加

専門家が発信する最新トピックスをご紹介(投稿ガイドはこちら

週末起業のススメ

■「週末起業」とは

 「週末起業」がちょっとしたブームになっているようです。

 大きな理由は、インターネットの発展により、情報の収集や比較的容易に

 ビジネスを始めることができるようになったことが考えられます。

 また、「終身雇用制」が崩れ、多様な働き方を志向する人が増えたことに

 もよるのでしょう。

 「週末起業」とは、現在の勤めている会社を辞めずに、休日や終業後の

 時間を使い、自らのビジネスを行うことを言います。

 「週末アルバイト」と大きな違いは、他人に雇われるのではなく、自らの

 責任で、ビジネスを行うことに大きな意味があります。


■「週末起業」のメリットとデメリット

 「週末起業」のメリットとしては、まずリスク低減の問題が考えられます。

 給与所得がありますので、脱サラの方よりは、安心して起業を行うことが

 できるところです。

 「週末起業」だからこそ、ある程度の予算を決め、「試しにやってみる」

 と言うことも可能です。

 また、「起業」すれば、「経費」が使えることも魅力的です。

 特に自分の好きなことを事業とすれば、関連費用が「経費」として処理

 できることが、給与生活者には新鮮な喜びとなることでしょう。


 「週末起業」のデメリットとしては、 「気軽さ」ゆえに、真剣さに欠け

 結局、不十分なビジネスで終わってしまうリスクでしょうか。

 本業の忙しさを理由に、「週末起業」がほったらかしになるようでは、

 起業する意義は少ないでしょう。

 限られた時間であっても、その範囲で、計画的に有効な事業を行っていくこと

 が大切です。


■「週末起業」で注意すべきこと

 「週末起業」で注意すべきことは、あくまで「真剣」に行うこと。

 本業で行っている人々と競合関係になるわけですから、ビジネスに手を抜くわ

 けには行きません。しかしながら、当然、時間的な制約はあるわけですから、

 ある程度領域を絞り、そのポイントに集中すべきだと思います。

 さらに、「週末起業」ならばこそできる冒険(リスクを取ること)も、行うこ

 とができます。


 但し、あまりに「週末起業」に専念するあまり、会社勤務に支障をもたらせては

 行けません。

 多くの会社では、社員が兼業(週末起業やアルバイト)することを就業規則で禁

 止している場合があるでしょう。

 しかしながら、裁判所の判例では、就業時間以外の時間の行動を会社が拘束する

 ことを自由に認めているわけではありません。

 とは言え、あくまで、本業の邪魔にならないことが、最低条件であることは、留

 意してください。


 また、「競合避止義務」と「営業秘密保持義務」が課せられていることも、忘れ

 てはなりません。

 「競合避止義務」とは、自らの会社の仕事と競合するようなビジネスはしてはい

 けないと言う規定です。

 「営業秘密保持義務」とは、会社の業務で知りえた秘密情報などを、利用したり、

 公開してはいけないと言う規定です。

 例えば、会社で業務上得た名刺を使ったセールスするとかは慎むべきです。

 

■「週末起業」の進め方の事例

 インターネットの時代。やはり、ホームページで宣伝、情報の提供、集客を行う

 ビジネスが、時間が限られている「週末起業」にうってつけでしょう。

 ホームページは、広く、「日本中にあるいは世界を相手に」のイメージがありま

 すが 必ずしもそうではなく、むしろ、ターゲットを絞ったマーケティングが可

 能です。

 ターゲットの絞り方は、例えば、「非常にマイナーな分野に特化する」あるいは

 「非常に地域を限定する」と言った方法が可能です。

 「非常に地域を限定する」手法は、業種によってはインターネットは必ずしも不要

 かも知れません。(ごく限られた人や地域に集中してビジネスを行う場合などです) 

■「週末起業」で会社設立

 事業の内容にもよりますが、週末起業であってもできれば会社組織で行うことを

 お勧めします。

 会社組織でビジネスを行うということは、「真剣さ」を示す手段のひとつです。

 取引先も個人よりは会社の方をより信頼するでしょうし、また、会社組織にする

 と経営者自身の身も引き締まり、「やる気」が出てくる効果も期待できます。

 
■「週末起業」から専業へ発展

 「週末起業」で方向性を見出したら、専業へ、飛び出すのも良いでしょう。

 もちろん、「週末起業」のまま、新しい展開へ進めていくことも可能です。


起業・会社設立、契約書・規定・文書
井藤行政書士事務所
http://www.itoh.fullstage.biz/

絞り込み検索!

現在22,952コラム

カテゴリ

労務管理

税務経理

企業法務

その他

≪表示順≫

※ハイライトされているキーワードをクリックすると、絞込みが解除されます。
※リセットを押すと、すべての絞り込みが解除されます。

スポンサーリンク

経営ノウハウの泉より最新記事

スポンサーリンク

労働実務事例集

労働新聞社 監修提供

法解釈から実務処理までのQ&Aを分類収録

注目のコラム

注目の相談スレッド

スポンサーリンク

PAGE TOP