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経営者の責任

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成長し続ける企業に!サービス業専門社労士日記(第598号)

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おはようございます。

メルマガ発行者のこまつじゅんいちです。

このメルマガは
サービス業特に飲食店経営者及び店長
売上が上がらないとお悩みの経営者
労務管理の難しさを感じている人事担当者
同業の社労士さん

へ向けてこまつが自由に書きたいこと書いているメルマガです。

テーマは
従業員のやる気と売上は本当に連動している」
です。

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小松潤一社会保険労務士事務所
http://www.style-neo.jp  http://www.style-neo.com
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目次
■はじめに

■最後に
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■はじめに

この前に暇が出来たので雑誌を見ていたら今日のタイトルの
「経営者の責任」
という記事が書いてありました。

どの雑誌か覚えていませんが

現場が弱いのは経営者の責任と書いてありました。

経営者が現場の考えを理解してあげれなければいつまでたっても
現場と経営陣の間には距離があるようです。

だって従業員側から経営者側に近付いてほしいと思っても
そんなん出来るんだったら今頃従業員もどこかの会社の
経営者になっているはずですから



現場では何を考えて
現場ではどんな活動をしているのか?


それを知ってあげる必要があるんです。


現場では利益に関しての発想も違ってきます。

「無駄なコピーを辞めろ」って言っても
現場ではあまり意味がありません。

なんせ会社のお金ですから・・・・・



今日はそんな話


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■経営者の責任

(今日も実話をもとにした作り話です)

俺は哲也。
もう俺も30歳だ。

結婚をして子供も一人いる

今はちょっと大きな会社で営業として頑張っている。
営業成績もぼちぼち良い方でこの会社には給与も待遇も
比較的満足している。


うちの企業は、主に製造機械の販売を行っていて
1台が一億円みたいなものもたくさんあって
高額な機械が売れたら嬉しくてたまらなかったものだ。

もうすぐ課長に昇進しそうで同期の中では一番の出世となる予定だ。


そんな時に嫁の実家に正月帰ったんだ。
嫁の実家は家から近いので便利は便利だ

そして嫁の父親は小さいながら製造業を営んでいる社長だ

嫁は社長令嬢ってとこだ。


正月にお酒を飲みながらお父さんに言われた。

「哲也君。もしよかったらうちの会社を継いでくれないか?」

突然言われたもんだから驚いたよ。

嫁には兄弟がいないのでお父さんの会社は後継ぎがいないのだ。
お父さんももう60歳を超えている。

会社はこの不景気の中、低迷した期間もあったものの今では持ち直し
順調のようだ。

この順調の間にそろそろ引退の準備を考えて
会社を義理の息子に引き継ぎたいと考えたのだろう。


俺は思った確かに俺は仕事で製造関係の機械を販売しているので
お父さんが仕事で使っている機械についても多少の知識を持っている。

何を作っているかまではわからないが今までの知識でやれないこともなさそうだ。

でも今の仕事には満足している。
退職してお父さんの会社を引き継ぐにしても勇気がいる。

(俺が社長?????出来るんだろうか????)


俺のようなサラリーマンにとって経営者になることなんて夢のまた夢だ

俺の会社には約1000人の従業員が働いていてその中で役員クラスまで出世するのには
あとうまく出世できたとしても20年はかかる。


しかし今お父さんの会社に入社するとすぐに役員待遇だ!!

でも今の仕事には満足している・・・・・


そんな時に嫁が言った。

「哲也 親孝行だと思っておとんの会社引き継いでよ。そっちの方が良いし
 おとんの会社には従業員が10人くらいいるけどみんな良い人よ。
 家からも近いし残業もほとんどないし出張のないし
 自分の頑張りで給与も上がるのよ」

嫁はちょくちょくとお父さんの会社の事務を手伝っていて会社の状況などを
良く知っている。

嫁は俺がお父さんの会社を引き継ぐことには大賛成をしているのだ。
そっちの方が色々と便利だから

今まで社長令嬢だったのが社長夫人になれるし・・・


そんな時にお父さんは言った。
「今哲也君は年収600万円位だろ?うちも同じ位出すし、哲也君が会社を引き継いだら
 社長としてそれ以上の給与を取ってもらっても大丈夫だし」


まじかよ。そんな簡単に給与が上がるのかよ。

でも今の仕事も楽しいし・・・・・


って悩んでいたらもう嫁が返事をしていた。


「すぐに今の会社を辞めさせておとんの会社に就職させるから!!」



俺は断ることも受諾することもしないままに
なぜか嫁のお父さんの会社に4月からお世話になることになった。


その時には数年後には状況が大きく変わるなんて思わなかった。

明日へ続く

良かったら感想下さい
info@style-neo.jp

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■最後に

事業継承は非常に難しいものです。

せっかく作って何十年も経営してきているのに
引き継ぐ人がいないこともあります。


以前こんな会社がありました。

今期かなりの業績を上げた建設会社がありました。

経営者は70歳です。

経営者は引退を決意して息子や孫に声をかけます。

孫も成人です。


しかし息子や孫たちの反応はいまいちでした。

「建設業なんてこれから流行らないから引き継ぎたくない」


結構熱心に説得されたようですが親類からは会社をやりたいという声は上がってきませんでした。

今期かなりの業績を上げているにもかかわらずです。

出来れば親族に引き継いでもらいたいと思っていましたが
それを諦めた経営者は次に従業員たちに声をかけます。


従業員の誰かに会社を譲ろうとしましたところ
なんと従業員からも誰も会社を引き継ぎたいと言う声がありませんでした。


経営者はお金があるうちに会社の清算手続きに入り会社を潰してしまいました。


「まさか誰も引き継がないとは・・・・・・」
経営者が最後にぼくに言った言葉が心に残っています。



事業継承は色々な意味で難しいのです。

明日へと続きます。



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創造人材株式会社
小松潤一社会保険労務士事務所
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