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慣れてる社員が一番いい仕事するとは限らない?

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中小企業経営者・幹部向けメールマガジン

業績回復のきっかけは社内にあった
「社員がやる気を出す秘訣」 vol.65 2006/8/2(水)
  並木労務経営事務所 http://homepage2.nifty.com/803/
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■ 今日の目次 ■
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・「慣れてる社員が一番いい仕事するとは限らない?」


・ 次回予告


・ 当事務所の書籍と小冊子のご案内





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■ 慣れてる社員が一番いい仕事するとは限らない?
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前回は、もう右肩上がりの時代ではないので、自社の製品なりサービス
が同業他社より良くならなくては、売上や利益が上がる根拠は全くない。

いえ売上利益が上がらないどころか、人口減少、アジアの台頭、規制緩和
で競争の激しい時代に生き残るのさえむずかしくなってきました。

そして、同業他社より良くならなくてはいけない製品づくりやお客への
サービスをしなければならないのは社員ですから、同業他社より内容の
良い教育訓練を多くやって、社員の技術や能力を伸ばさなければ、お客に
選んでもらえない。


という話でした。





今日は「慣れてる社員が一番いい仕事するとは限らない?」

という話です。




いわゆる「配置替えや異動」をまったくやってない中小企業は多い
ものです。

色んな意味でぎりぎりの状態でやってますので、余裕もないようです。

また、慣れている人の方が仕事ができるという考えもあるのかも
しれません?



営業マンで同じ地区の同じお客さんを、もう18年も担当させていると
人事異動で他の人を担当させて、もし売上が下がったらと思うと怖く
なってしまい、もう動かせなくなってしまいます。


しかしこうなると、不正していても誰もわからなくなってしまいますし、
第一、今の売上が本人の実力かどうかわからないので、正しい評価が
出来ません。誰も他の人がやったことないのでは比較ができませんから。


また、万が一この人が長期の病気になったり、急な退職をされてしまうと
誰もお客のことを知っている人が会社にいなくなってしまいます。


営業マンもやがて定年もくるのですから、ある程度で少しずつ異動させる
べきではないでしょうか?





また、製造業や飲食業の調理部門などでは、ポジションを替えないで
ずっと同じことをやらせていると、他の人の大変さがわからなくなって
しまい、チームワークや協力体制が取れないため、生産性が向上して
いきません。


微妙なところで、前工程の人がこうやってくれれば、後工程の人が
やりやすいのに。「まったくもう!」ということって結構あるもんじゃ
ないですか?



反面、全員が多能工で色々なポジションが出来るようになると、職場に
よっては通常なら7人でやっているところを、6人で可能になるという
場合もあるのではないですか?


組織としての生産性が上がり、会社の利益率も良くなります。


全員が多能工なら、誰かが急に休んでも慌てなくてすみますし、更に
パートさんの訓練などもできますから、正社員6人を5人と
パートさん2人とし、正社員1人を他の部門の強化のため異動させるこ
とができます。


少しずつ配置替えをし多能工にしたことで、最初正社員7人でやっていた
のが6人になり、最終的には5人とパート2人で余裕で無理なく出来る
ようになったわけです。



また管理者なども、ずっと同じ部署を担当させているため、出来る部下が
辞めてしまったという話も結構あります。

部下は上司を選べないといいますが、
「ずっとあの人の下で働くかと思ったら、嫌になった」
という仕事のできる若者は多いものです。


出来る部下と出来ない上司の組み合わせが、一番生産性が悪いそうです。



更に工場などでは、条件が同じでも工場長によって利益がまったく違う
ことがあるようです。


工程管理が何か違うのか?人使いが違うのか?1人だけ優秀な工場長が
いるのに、全く配置替えをしないから、その優秀なノウハウが会社と
して共有化していきません。


「交替すれば何が優秀なのがわかるし、別の工場の利益も上がるのに」
と言っても、社長が怖くて実行できず、ずっとそのままでいます。

全社的な利益向上になるのに、もったいない話です。




社員を交替したばかりの時は、多少の失敗はあるかもしれません?

でも、社長の方針が間違えば会社はつぶれることがありますが、
社員が業務で失敗したくらいでは会社がつぶれることはないでしょう。


失敗が社員を成長させることもあるわけですし。


むしろ何の変化もなく、会社の利益がジリ貧になっていくのが一番こわい
ことではないでしょうか。


完全な配置替えではなくとも、例えば経理の人がお中元お歳暮の
挨拶まわりを手伝ったりすれば、営業の大変さやお客のありがたさも
わかりますし、営業マンとの連携もよくなりますよ。


ぜひ、計画的に人事異動や配置替えや他部門の手伝いを社員に経験させ、
多能工になってもらい、創意工夫と部門間協力で生産性向上を目指し
ましょう!





次回は「給与の高い会社になる方法は?」

をお送りします。



「えっ!ほんとうに給与高くなるの?」


「そんなことできるの?」社員



「できますよ!皆がある原則を知り、それにこだわれば」並木





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■当事務所の書籍と小冊子のご案内
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●関東地区中小企業役員様限定 無料小冊子

7番8番の製品、サービスを取り揃えても、供給過剰時代では顧客に
選んでもらえない。「中小企業は範囲を絞って1位を狙え!」
http://homepage2.nifty.com/803/sasshi.htm



●書籍のご案内

会社で何か新しい取り組みをするとき、それを定着させるための仕組み
を作らないと続きません。

そして仕組みとは、強制して社員にやらせ、その努力のプロセスや結果
が、昇給や賞与に反映されることです。

社長の方針どおりに頑張った社員の賞与が増えたという現実・事実が
わかった時、社員は「社長は本気なんだ」と感じ、初めてやる気に
なります。http://homepage2.nifty.com/803/outline/index3.html





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発行元 : 並木労務経営事務所 http://homepage2.nifty.com/803/
お問い合わせ : E-mail: fwpe2780@mb.infoweb.ne.jp
発行協力 : 「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/
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発行者Webサイト: http://homepage2.nifty.com/803/merumaga.html

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