<15回>
コンピテンシー「冷静さ」の磨き方
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
多くの企業では「
成果主義人事制度」に加速度的に移行しています。これの是々非
々は後でするとして、成果の低い、あるいは出せない人にとっては悲劇になるかも知
れません。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非と
もお読みいただきたいと思います。
===================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理
解が一層深まります。(
コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
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【1】職場の世相を川柳に載せて!
【2】
コンピテンシー「冷静さ」の磨き方
【3】編集後記
=================================
【1】職場の世相を川柳に載せて!
冷静になれと部長が怒り出し!
昨年は大手企業の工場での大災害が多発しました。ブリジストンの栃木工場の火災
では、溶接作業をしていた人が自殺しました。悲しい出来事です。
ゴムの材料や製品が燃えやすく、一旦火がついたら大変な事態になることはマニュ
アルにも書いてあり、何がしかの教育・訓練も行われていたことでしょう。しかし、
訓練したとおりに行動できるかどうかが問題です。ゴムの材料を扱う現場で溶接作業
をすることは自殺行為ですね。
でも火災発生と同時に冷静に初期消火に当っていれば、“ぼや”で済んだかも知れ
ません。なぜ冷静に行動しなかったのかと上司が怒鳴り散らしても“覆水盆に戻らず”
です。
【2】
コンピテンシー「冷静さ」の磨き方
「冷静さ」は、自己統制に関する人格分野の
コンピテンシーです。仕事をしていま
すと日々困難な問題にぶち当たります。火災や地震が発生した場合、あわてるなと言
ってもそれは無理でしょう。我先に逃げ惑うわけですから当然パニック状態になりま
すね。昨年、ブリジストンの栃木工場で大火災が発生し、火元付近で溶接作業をして
いた作業員が自殺しましたね。マニュアル化は図られていましても肝心の危機意識の
醸成と実地訓練がなされていないためと思われます。あわてずに初期消火を行えばと
思うのですが・・・。「言うは易し」でしょうか。
仕事上でも同様です。仕事上の問題で怒っている相手に合わせるようにこちらも興
奮して、激昂(げっこう)していては、解決どころか益々深みにはまってしまうでし
ょう。
人は常に合理的な判断ができるとは限らないことを示している教訓です。「冷静さ」
なる
コンピテンシーを磨いておけば、どんな場面でも合理的な判断ができる可能性が
高まるのです。
1.
コンピテンシー「冷静さ」の
定義付けは?
例えば「困難な状況にあっても、落ち着いていて物事に動じない」というのはいか
がでしょうか。良い意味での図太さを身に付けることになります。
2.どんな行動基準が考えられるか
例えば「トラブルに出会ってもたちどころに対応策を提示する」というのはいかが
でしょうか。たちどころに対応策を提示できるようにするためには、Aの問題のとき
はこのように、Bの問題のときはこのように、というようにパターン化されたものを
頭にインプットしておき、いつでも取り出して組み合わせられるように訓練を積んで
おく必要があります。
「整理された沢山の情報の小箱」を自分の頭の中にしまっておいて、必要なとき取
り出して、うまく組み合わせることが大切です。
例えば「クレームに対してうろたえたり、パニックになったりしない」というのは
いかがでしょうか。自分が悪いわけではないのに突然上司に怒鳴られる、あるいはお
客様からお叱りを受けることはよくあることです。あくまで冷静に事実を説明し、理
解してもらうことが先決です。相手の感情に合わせて、激昂しないことです。相手は
きっとバツが悪くなり、「大変失礼しました」ということになり、その後の関係は「
親蜜性」が豊かになるはずです。豊かな「親蜜性」が築かれますと後の仕事はうまく
進み易くなるわけです。
是非、意識して「冷静さ」のブラッシュアップに取り組んで見ましょう。
【3】編集後記
冷静に行動しようと思っても、いざその場になると気が動転してあわててしまい、
とんでもない行動に出てしまうことは誰にでもあります。カット血が上ったときこそ、
努めて冷静に行動することに心がけたいと思います。
次回に続く
次回は、
コンピテンシー「誠実さ」の磨き方を解説します。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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【メルマガ】
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる
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<15回>コンピテンシー「冷静さ」の磨き方
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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
多くの企業では「成果主義人事制度」に加速度的に移行しています。これの是々非
々は後でするとして、成果の低い、あるいは出せない人にとっては悲劇になるかも知
れません。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非と
もお読みいただきたいと思います。
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■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理
解が一層深まります。(コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
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【1】職場の世相を川柳に載せて!
【2】コンピテンシー「冷静さ」の磨き方
【3】編集後記
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【1】職場の世相を川柳に載せて!
冷静になれと部長が怒り出し!
昨年は大手企業の工場での大災害が多発しました。ブリジストンの栃木工場の火災
では、溶接作業をしていた人が自殺しました。悲しい出来事です。
ゴムの材料や製品が燃えやすく、一旦火がついたら大変な事態になることはマニュ
アルにも書いてあり、何がしかの教育・訓練も行われていたことでしょう。しかし、
訓練したとおりに行動できるかどうかが問題です。ゴムの材料を扱う現場で溶接作業
をすることは自殺行為ですね。
でも火災発生と同時に冷静に初期消火に当っていれば、“ぼや”で済んだかも知れ
ません。なぜ冷静に行動しなかったのかと上司が怒鳴り散らしても“覆水盆に戻らず”
です。
【2】コンピテンシー「冷静さ」の磨き方
「冷静さ」は、自己統制に関する人格分野のコンピテンシーです。仕事をしていま
すと日々困難な問題にぶち当たります。火災や地震が発生した場合、あわてるなと言
ってもそれは無理でしょう。我先に逃げ惑うわけですから当然パニック状態になりま
すね。昨年、ブリジストンの栃木工場で大火災が発生し、火元付近で溶接作業をして
いた作業員が自殺しましたね。マニュアル化は図られていましても肝心の危機意識の
醸成と実地訓練がなされていないためと思われます。あわてずに初期消火を行えばと
思うのですが・・・。「言うは易し」でしょうか。
仕事上でも同様です。仕事上の問題で怒っている相手に合わせるようにこちらも興
奮して、激昂(げっこう)していては、解決どころか益々深みにはまってしまうでし
ょう。
人は常に合理的な判断ができるとは限らないことを示している教訓です。「冷静さ」
なるコンピテンシーを磨いておけば、どんな場面でも合理的な判断ができる可能性が
高まるのです。
1.コンピテンシー「冷静さ」の定義付けは?
例えば「困難な状況にあっても、落ち着いていて物事に動じない」というのはいか
がでしょうか。良い意味での図太さを身に付けることになります。
2.どんな行動基準が考えられるか
例えば「トラブルに出会ってもたちどころに対応策を提示する」というのはいかが
でしょうか。たちどころに対応策を提示できるようにするためには、Aの問題のとき
はこのように、Bの問題のときはこのように、というようにパターン化されたものを
頭にインプットしておき、いつでも取り出して組み合わせられるように訓練を積んで
おく必要があります。
「整理された沢山の情報の小箱」を自分の頭の中にしまっておいて、必要なとき取
り出して、うまく組み合わせることが大切です。
例えば「クレームに対してうろたえたり、パニックになったりしない」というのは
いかがでしょうか。自分が悪いわけではないのに突然上司に怒鳴られる、あるいはお
客様からお叱りを受けることはよくあることです。あくまで冷静に事実を説明し、理
解してもらうことが先決です。相手の感情に合わせて、激昂しないことです。相手は
きっとバツが悪くなり、「大変失礼しました」ということになり、その後の関係は「
親蜜性」が豊かになるはずです。豊かな「親蜜性」が築かれますと後の仕事はうまく
進み易くなるわけです。
是非、意識して「冷静さ」のブラッシュアップに取り組んで見ましょう。
【3】編集後記
冷静に行動しようと思っても、いざその場になると気が動転してあわててしまい、
とんでもない行動に出てしまうことは誰にでもあります。カット血が上ったときこそ、
努めて冷静に行動することに心がけたいと思います。
次回に続く
次回は、コンピテンシー「誠実さ」の磨き方を解説します。
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彩愛コンサルピア代表 下山明央
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