<31回>
コンピテンシー「協調性」の磨き方
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
多くの企業では「
成果主義人事制度」に加速度的に移行しています。これの是々非
々は後でするとして、成果の低い、あるいは出せない人にとっては悲劇になるかも知
れません。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非と
もお読みいただきたいと思います。
===================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理
解が一層深まります。(
コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
=================================
【1】職場の世相を川柳に載せて!
【2】
コンピテンシー「協調性」の磨き方
【3】編集後記
=================================
【1】職場の世相を川柳に載せて!
協調性、唱えていながら攻撃し!
非常に攻撃的で強引なタイプの人は、企業の中にはよくいるものです。相手の弱み
やミスを目ざとく見つけてそれを攻撃の材料にするのです。
「未納3兄弟」と与党を攻撃しておきながら自らも未納が発覚し、「オレの場合は
未納ではなく、未加入だ」と弁明しましたが、虎穴を掘って辞任に追い込まれたのが
民主党の前菅代表でした。反省の意味を込めて巡礼の旅をしたのでしょうか。
人を攻撃するからには、自分は神様みたいな人間でなければならないでしょう。完
璧な人間はいないのですから。
攻撃型の人に、仕事のよくできる人はいません。誰も共感を示してくれないからで
す。かといって、協調的過ぎても問題です。「さよう、さよう、ごもっとも」のイエ
スマンになったり、馴れ合い型の人間になってしまうからです。この兼ね合いが難し
いところです。
【2】
コンピテンシー「協調性」の磨き方
「協調性」は、自己統制に関する行動科学分野の
コンピテンシーです。協調性とは、
性格や意見、あるいは利害の異なった人同士が、互いに譲り合って相互間の問題を解
決しようとすることです。「交渉力」なる
コンピテンシーにも大いに関連します。「
交渉力」は、いずれ解説するつもりです。
1.
コンピテンシー「協調性」の
定義付けは?
例えば「相手の論点と自分の論点の相違点を明確にし、合意できる接点を見つける」
というのはいかがでしょうか。
それには、相手の話によく耳を傾け、理解することが出発点になります。これを「
傾解力」と称します。「傾解力」については、いずれ解説するつもりです。
2.どんな行動基準が考えられるか
例えば、「合意できる接点を見つけ、ことの荒立ちを最小限に抑える」というのは
いかがでしょうか。
接点を見つけられなければ、どこまで行っても平行線です。これでは大きな問題や
課題が先送りされるか棚上げになってしまい、いつまでたっても解決できませんから。
例えば「たとえ自分の意見が通らなかった場合でも、一旦決まったことには全面的
に協力する」というのはいかがでしょうか。
これは、企業風土とも大いに関係があります。私事で恐縮ですが、私は若いとき日
立関連企業に13年勤務しました。日立の風土は、まさに「激論後、たとえ自分は反
対意見であっても一旦決まったことには全面的に協力する」というものでした。ここ
に日立の強さがあると今でも確信しています。このような日立の企業風土は、是非採
り入れる必要があると思うのです。
普通なら、自分の意見が通らなかった場合、協力するどころか、皆の足を引っ張る
ことが多いものです。これでは、ことの荒立ちを最小限に抑えることにはなりません
ね。
是非、意識して「協調性」のブラッシュアップに取り組んで見ましょう。
【3】編集後記
「協調性」は、妥協することとは全く意味が異なります。妥協からは前向きな問題
解決は生まれませんし、馴れ合いの企業風土を加速するだけになってしまいます。
妥協の風土、長いものには巻かれろ式の風土からは、言われたことを言われたとお
り、ただやるだけの「イエスマン」や前に解説したことのある「カマス社員」を増殖
するだけです。
日本電産の永守重信社長は「言われる前にできる人は価値が10倍である。言われ
なければできない人は100分の1しかない」とおっしゃっています。これは是非心
に刻んでおきたいと思います。
次回に続く
次回は、
コンピテンシー「自己啓発力」の磨き方を解説します。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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【メルマガ】
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる
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<31回>コンピテンシー「協調性」の磨き方
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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
多くの企業では「成果主義人事制度」に加速度的に移行しています。これの是々非
々は後でするとして、成果の低い、あるいは出せない人にとっては悲劇になるかも知
れません。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非と
もお読みいただきたいと思います。
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■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理
解が一層深まります。(コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
=================================
【1】職場の世相を川柳に載せて!
【2】コンピテンシー「協調性」の磨き方
【3】編集後記
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【1】職場の世相を川柳に載せて!
協調性、唱えていながら攻撃し!
非常に攻撃的で強引なタイプの人は、企業の中にはよくいるものです。相手の弱み
やミスを目ざとく見つけてそれを攻撃の材料にするのです。
「未納3兄弟」と与党を攻撃しておきながら自らも未納が発覚し、「オレの場合は
未納ではなく、未加入だ」と弁明しましたが、虎穴を掘って辞任に追い込まれたのが
民主党の前菅代表でした。反省の意味を込めて巡礼の旅をしたのでしょうか。
人を攻撃するからには、自分は神様みたいな人間でなければならないでしょう。完
璧な人間はいないのですから。
攻撃型の人に、仕事のよくできる人はいません。誰も共感を示してくれないからで
す。かといって、協調的過ぎても問題です。「さよう、さよう、ごもっとも」のイエ
スマンになったり、馴れ合い型の人間になってしまうからです。この兼ね合いが難し
いところです。
【2】コンピテンシー「協調性」の磨き方
「協調性」は、自己統制に関する行動科学分野のコンピテンシーです。協調性とは、
性格や意見、あるいは利害の異なった人同士が、互いに譲り合って相互間の問題を解
決しようとすることです。「交渉力」なるコンピテンシーにも大いに関連します。「
交渉力」は、いずれ解説するつもりです。
1.コンピテンシー「協調性」の定義付けは?
例えば「相手の論点と自分の論点の相違点を明確にし、合意できる接点を見つける」
というのはいかがでしょうか。
それには、相手の話によく耳を傾け、理解することが出発点になります。これを「
傾解力」と称します。「傾解力」については、いずれ解説するつもりです。
2.どんな行動基準が考えられるか
例えば、「合意できる接点を見つけ、ことの荒立ちを最小限に抑える」というのは
いかがでしょうか。
接点を見つけられなければ、どこまで行っても平行線です。これでは大きな問題や
課題が先送りされるか棚上げになってしまい、いつまでたっても解決できませんから。
例えば「たとえ自分の意見が通らなかった場合でも、一旦決まったことには全面的
に協力する」というのはいかがでしょうか。
これは、企業風土とも大いに関係があります。私事で恐縮ですが、私は若いとき日
立関連企業に13年勤務しました。日立の風土は、まさに「激論後、たとえ自分は反
対意見であっても一旦決まったことには全面的に協力する」というものでした。ここ
に日立の強さがあると今でも確信しています。このような日立の企業風土は、是非採
り入れる必要があると思うのです。
普通なら、自分の意見が通らなかった場合、協力するどころか、皆の足を引っ張る
ことが多いものです。これでは、ことの荒立ちを最小限に抑えることにはなりません
ね。
是非、意識して「協調性」のブラッシュアップに取り組んで見ましょう。
【3】編集後記
「協調性」は、妥協することとは全く意味が異なります。妥協からは前向きな問題
解決は生まれませんし、馴れ合いの企業風土を加速するだけになってしまいます。
妥協の風土、長いものには巻かれろ式の風土からは、言われたことを言われたとお
り、ただやるだけの「イエスマン」や前に解説したことのある「カマス社員」を増殖
するだけです。
日本電産の永守重信社長は「言われる前にできる人は価値が10倍である。言われ
なければできない人は100分の1しかない」とおっしゃっています。これは是非心
に刻んでおきたいと思います。
次回に続く
次回は、コンピテンシー「自己啓発力」の磨き方を解説します。
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彩愛コンサルピア代表 下山明央
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