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強い会社には人財がゴロゴロしている!

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       シリーズ「企業のパワーを倍増するためにやるべきこと!」


    <第468回>[(第1-1話)「強い会社には人財がゴロゴロしている!」]


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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「企業のパワーを倍増するた
めにやるべきこと!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介してい
きます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、人事
担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】やり手の主婦は宝の山!
【3】棚ボタの人財を生かす会社!
【4】職人を自社で育成する会社!
【5】編集後記

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強い会社と弱い会社。いかにも抽象的な表現だ。いずれも決まった定義があるわけで
はない。強い会社とは時代の波に乗って倍々ゲームで成長する会社ではない。ゴーイ
ング・コンサーン(半永久的に存続)できる会社と理解してほしい。

例えば、亀の子束子のN商店と言う会社が東京都北区ある。あまり成長はしていない
が、創業以来100年以上も生きながらえている。例えば、寒天で有名な?食品工業と
言う会社がある。木の年輪が毎年1本ずつ増えていくように低成長を標榜している。
正にゴーイング・コンサーンを地で行っているのだ。

弱い会社は、中小・零細企業と言う意味ではない。大企業なのにさまざまな理由で衰
退し、消滅していく会社だ。不祥事を起こして消えていったり、時代の変化に付いて
いけずに消えていったりする会社だ。

企業のパワーを倍増するためにやるべきことはまず「人材の人財化」ではないかと考
える。そこで今回は「強い会社には人財がゴロゴロしている!」と題して記事を書い
てみる。



【1】心に刻んでおきたい言葉

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よく言うのは少数精鋭ではなく、少数だから精鋭なのだ、と。それが当社の競争力の
源泉であり、少数であるため得意分野に経営資源を集中する。


       西本利一


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【2】やり手の主婦は宝の山!

女性は何かと仕事上で壁にぶつかることが多い。まず最初が結婚だ。昔から寿退社
と言われてきた。必ずしも本人の意思で辞めるとは限らない。次に妊娠することで
体調不良になり、休みがちになる。これまでのように長時間残業もできなくなる。
最近はマタハラと言うようだが、はっきり言っていじめだ。出産すれば産休に入る。
産休中に暗に辞めるように言われたり、産休明けで会社に行っても机も仕事もなく
なっていたりする。

かくして、やり手の女性が退職に追いやられてしまうケースは多い。そして能力の
高いやり手の女性の多くが能力を生かせない仕事に就いて生活の糧を得ている例は
多い。

テレビ東京のカンブリア宮殿で人材マッチングサービスの「ビー・スタイル」と言
う会社が紹介された。マーケティングのプロ、商品開発のプロ、デザインのプロな
ど、プロとして看板を上げていたわけではないが、言ってみればプロ級の能力を持
った主婦がくすぶっているのだ。そのような主婦たちは本来「宝の山」なのである。

やり手の主婦を必要としている会社がたくさんある。そのような会社とやり手の主
婦を結びつけるマッチングサービスが「ビー・スタイル」の主要業務だ。週2~3
日の出勤でいい。時給は普通のパートの時給の倍以上だが、雇用する企業にとって
もやり手の主婦にとってもメリットは大きい。



【3】棚ボタの人財を生かす会社!

どこの会社も即戦力の人財は喉から手が出るほどほしい。自社で採用して育てると
なるとかなりの年月とコストが掛かる。だが、世の中はよくしたもので大企業は経
営不振に陥ると経営陣の責任を棚に上げて真っ先に社員をリストラする。

組合との取決めもあって希望退職を募るのが普通だ。いきなり、指名解雇と言うわ
けには行かない。すると仕事のできるやり手社員と将来有望な若手社員が真っ先に
手を挙げる。行くところのない社員が残る構図だ。

例えば、絶好調のI社は元々園芸用品や日用雑貨品メーカーだったが家電に参入し、
現在はお米まで扱うように多角化を進めている。大手電機メーカーがリストラを繰り
返すから棚ボタで有能な即戦力を選り取りみどりで採用できるから笑いが止まらない。
(笑っているのを見たわけではないが)

つまり、リストラ会社は「人財提供会社」になってしまっているのだ。中には会社を
奈落の底に落とした元社長が別な大企業の社長に横滑りした例さえある。社員を不幸
にして自分が幸せになるなんてひどい。でもこれが浮世と言うものかもしれない。



【4】職人を自社で育成する会社!

やはり人財確保の基本は「自社で育てる」ことだ。静岡県沼津市にH建設と言う新興
の建設会社がある。

今、土木、型枠、とび職、大工など建築に関わる職人は減ってしまった。工場で切り
刻んでユニットに加工し、建設現場に運んで組み立て、ボルトを締めれば完成する構
図だ。しかも大工の棟梁が弟子を取って育てる余裕もなくなった。

I建設は自社で大卒を採用して職人を育成する手段を講じた。ところが驚くことに一
流大学から女性も含めて応募が殺到するのだ。そして一人の職人が土木の重機やクレ
ーン車も運転できるように免許を取得している。つまり社員は多能工に育て上げるの
だ。

一般の建設現場では、土木・基礎工事、型枠・コンクリートも別会社が担当し、内装
・外装、屋根も別会社が担当する。工程ごとに数日ずつの工事の中断が生じるから納
期が長引く。

さらには施主が現場を見に来ても対応・接客がなっていない。施主は不愉快な思いを
するが、I建設の場合はビジネスマナーができているから施主も大喜びだ。

I建設では定期的に職人技コンテストを実施し、切磋琢磨させてレベルアップを図っ
ている。職人を自社で育てるI建設のA社長の心意気はすばらしい。



【5】編集後記

やり手の主婦は宝の山だ。一週間フルタイムで働けない主婦は多い。だが、能力抜群
だ。企業はその能力をリーズナブルなコストで手に入れることができ、主婦もビー・
スタイルも三社・三者が「Win Win Win」なのがいい。

棚ボタで人財を確保しているちゃっかり企業があることを紹介した。でも基本は自社
で育てることではないかと思う。東京オリンピックで建設ブームに沸く一方で震災の
復興もある。職人は益々奪い合いになるだろう。I建設から人財が流出する気配はな
い。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=



「人財育成」のご支援を承ります。



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⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp



次回に続く。


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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
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