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コラムの泉

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「新入社員が辞める理由」について

私は日曜を除いた毎日、地下鉄を利用して通勤しています。足が悪い私には電車内での
長時間の立ちっぱなしは結構辛い。そこで乗客が少ない時間を狙って朝は遅く、帰りは早くの
「重役タイム」で通勤することにしているのですが、最近はこの「重役タイム」も結構混むように
なってしまいました。きっとテレワークが普及し、出社日でも出退社時刻は社員の選択可という制度が
採用されて、「重役タイム」で通勤する社員が増えたためではないかと睨んでいます。
朝の通勤電車の中は、混雑していてピリピリムードが漂っていることが多く、電車内マナーをめぐった
トラブルなどもよく話題になります。私が乗る優先席あたりでも内心ムッとするようなことがよく起こります。
朝からみんな疲れているのか老若男女を問わず優先席にも座りたがるのです。ラッシュ時は優先席とは
名ばかりで若いサラリーマンも学生も遠慮なく座りますし、年寄りと席取り競争までして座る情け無用の
ツワモノまでいます。私も時々この席取競争に巻込まれてしまいます。競争になれば私は連戦連敗となって
しまいます。

でも世の中はよくしたもので、時にはほっこりと気持ちが和む出来事に遭遇することもあります。
先日、夕刻に私が乗り込んだ電車はもうかなり混んでいました。優先席にも空いている席はありません。
仕方ないので、そのまま我家の最寄り駅まで約30分間立ったままやり過ごすことを覚悟。ドア傍の手摺りに
掴まりながら佇みました。すると近くの席(一般席)に座っていた少しヤンキーっぽい感じの男子高校生が、
「こっちこっち」と言って、私にむかって手招きしてきました。私の周りを見ても彼の友達らしき人は
見当たらず、念のため「私のこと?」と自分を指さしたら、その高校生の子が頷いたのです。
そこで私が近寄っていくと、彼は座っていた席を私に譲って、こう言いました。“さっきから杖ついて立って
いるのを見て気になってたんです。僕が席取れたら譲ろうと思って空くのを待っていたら、運よく取れました”。
そう言うなり席を譲って、私がお礼の言葉を言う間もなく、直ぐに傍を離れて行きました……。

別の日の夕方にも同じような光景を見ました。その日は仕事で遠出となり、私は優先席がBOXシートとなっている
電車の窓際席に座って近づく駅のプラットフォームを眺めていました。フォームの乗車口には電車を待つ人の列が
できていました。列の先頭から2番目に、小柄なお年寄りの女性が並んでいました。いくぶん腰も曲がった八十歳近く
に見える彼女は、両方の手に大きな紙袋を下げていました。その後ろに並んで、小声で喋ったり笑ったりしている二人の
少女は中学生位でした。電車がフォームに入ってきて止まると、降りた客は少なく、(優先席は満席で)一般席のほんの
二つか三つの席が空きました。フォームにいた客が乗りはじめるとお年寄りの女性の後ろにいた少女の一人が小走りに
車内に入って行くと、素早く人々の間をすり抜け、一つだけ残っていた空席に座りました。
私はなんて行儀の悪い女の子だろうと眉をひそめました。その後、紙袋を引きずるようにして車内へ入って来たお年寄りの
女性が、ドアのそばの床へ荷物を置いて取っ手に掴まりました。先に乗った少女が後から乗って来た少女に向って片手を
上げて笑って手招きしました。あとから乗った少女は小さくうなずくと、取っ手に掴まっていたお年寄りの女性に
“席、ありますから”と言い、片手でお年寄りの紙袋を持つと、お年寄りを抱きかかえるようにして客を掻き分けて
歩き出しました。席に座っていた少女が立ち、そこへお年寄りの女性を座らせ、荷物を足元に置きました。お年寄りが
腰を屈めてお礼を言っているのを聞いて、少女たちは顔を真っ赤にしていましたが、直ぐにその場を立ち去って行きました……。

私は、人生の最終コースに入って来ていますが、未だ仕事をしていますので、電車に乗る機会も多く、ムッとしたり
イライラしたり、ホッとしたり嬉しくなったりしながら、毎日を過ごしています。
きっとこれら電車の中の出来事も、人が死ぬときに現れるという私の人生のパノラマに出てくる一コマになるのでしょう。
人は死がすぐそこまで近づいて来た時、どんな風景を見るのでしょうか。三途の川なのか、天国からやって来たお迎えなのか。
死の間際に「走馬灯のように記憶が蘇る」というのも、昔から小説や映画の中でよく聞く言葉ですが、過去の人生の
ひとコマひとコマがフラッシュバックするのでしょうか。しかし、死んだ人が生き返って話してくれた事はないので、
真実のほどは誰にも分かりません。
7年前に亡くなった妻は旅たつ間際にどんなパノラマを見たのでしょうか?最近、久しぶりに夢の中で出会ったとき、妻は
そんなことには一切触れず、ただニコニコしているだけでしたが………。

前回の「企業の自転車管理」についての話は、如何でしたでしょうか。今回は、「新入社員が辞める理由」についての話
をします。

──────────◆ 目 次 ◆──────────────
「新入社員が辞める理由」
5月は、ゴールデンウイーク後に「五月病」と呼ばれるように、気分が晴れない症状が出る人が増え、新入社員の
退職などもみられる時期です。新しい環境に飛び込み、張り詰めた気持ちで過ごしていた新入社員の緊張の糸が切れ、
会社に不満を持ち始める時期でもあります。日本労働組合総連合会が実施した「入社前後のトラブルに関する調査2022」
(調査期間:2022年2月28日~3月2日、大学卒業後に新卒で正社員として就職した全国の入社2~5年目の
男女1,000名の有効サンプルを集計)によれば、新卒入社した会社を「離職した(半年以内)」は7.7%、
「離職した(半年を超え、 1年以内)」は6.2%、「離職した(1年を超え、2年以内)」は10.4%、
「離職した(2年を超え、3年以内)」は5.2%、「離職した(3年を超えてから)」は3.7%となっており、よく言われる
「3年以内に3割離職」という状況がここでもみられます。
本調査で会社を辞めた理由を聞いたところ、「仕事が自分に合わない」(40.1%)が最も高くなっています。
次いで、「労働時間休日・休暇の条件がよくなかった」(31.0%)、「賃金の条件がよくなかった」(27.4%)と続き、
待遇よりも仕事のミスマッチを挙げる人の割合が多い結果となっています。また、新入社員研修や先輩・上司からの
指導・アドバイスがなかった人では、『離職した(計)』の割合は41.9%と、指導・アドバイスがあった人(30.9%)と
比べて11.0ポイント高くなっており、周囲からの指導やアドバイス等の支援が離職防止に効果があったことを示しています。
苦労して採用した社員の離職は企業としては避けたいものです。 それには、新入社員を抱える職場で、周りの先輩等が
新人を気に掛けるなどの気遣いも必要なようです。

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