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情報の種類と情報源を整備する

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2007年10月15日発行 第1・第3週月曜日発行
メールマガジン:経営のパートナー VOL3
<経営学で企業を再生する>
【発行責任者】経営テクノ研究所 代表 舘 義之
【E-mail】tate@agate.plala.or.jp
【H P】http://www9.plala.or.jp/keiei-techno
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■CONTENTS■
VOL3.マーケティング
情報の種類と情報源を整備する
●閑話休題「メイド・イン・ジャパンは粗悪品」
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情報の種類と情報源を整備する

 マーケットイン(消費者志向)という言葉があります。それは、市場のニ
ーズを把握してからセールス活動を始めることを考えると、市場に関するデ
ータを収集する必要があります。

 その収集は、情報の量の多少のみならず、収集の仕方、分析利用の方法の
巧拙によって利用価値は大きく変わってきます。

1.情報の種類
 企業として必要とするマーケティング情報の種類は、いろいろな基準によ
って分類されますが、一般的な分類を挙げれば次のようになります。

(1)情報源による分類
●内部情報……社内の活動から発生した情報
●外部情報……企業をとりまく外部状況の変化から発生した情報

(2)特性による分類
●定量情報……内容が計数的に表現できる情報
●定性情報……内容が計数的に表現できない情報

(3)規則性による分類
●経常情報……定期的、規則的に得られる情報
●偶然情報……不定期、偶発的に得られる情報

2.情報の収集
 情報の収集に際しては、できるだけ多くの情報を得るほうが有利ですが、
現実には内容的にみて目的に合致した有益な情報が少なすぎ、無駄な情報
が多すぎるという状態が見受けられます。

 企業として情報の収集を考えるときには、こうしたアンバランスを修正
し、必要な情報が必要な時期に集められる仕組みになっていなければなり
ません。

 情報は、情報の量が増えていくにつれて情報の価値が増加していきます
が、情報の価値は、情報量の増加に比例して増していくのではなく、逓減
していく傾向にあります。

 これに対して、情報の収集コストは量の増加につれて逓増していく傾向
にあります。したがって、情報の価値と収集コストは、どこかで交わるこ
とになります。

 そこで、収集の目的、範囲、頻度などを定めておきませんと、社内に情
報が輻輳するばかりで、一向に使われない書類の山を作ることになります。

3.情報源
 情報源は、大別して三つに分けられます。

(1)文書情報源
 この中には、新聞、雑誌をはじめ業界新聞、官公庁刊行物、金融機関報
告書、社内資料などが含まれます。定量情報は、ほとんど文書情報から得
られます。

(2)物的情報源
 観察することによって得られる情報です。この主の情報を収集するには、
セールスマンの観察力が要求されます。たとえば、競争業者の商品、納入
業者の出入、商品在庫の状況、商品陳列のしかた、交通量などが挙げられ
ます。

(3)人的情報源
 定性情報の多くが人的情報源によってもたらされます。得意先の担当者、
販売店の従業員、自社の従業員、協会の役員、知識人、新聞記者、同業者
などがあります。人的情報源からの情報収集に際しては、情報源を多く確
保しておくことやセールスマンの聞込み能力によって個人差が大きくなり
ます。

4,情報管理の制度化
 情報管理とは、「各種の情報を最も能率的に、かつ的確に収集・分類・
整理・分析・伝達し、利用して処分する一連の管理方式、換言すれば、各
種の情報を、その目的達成の手段として利用する管理方式である」といわ
れています。

 情報管理の制度化をはかる場合、制度の要綱として、次の項目が織り込
まれていなければなりません。 
●情報管理組織
●必要情報
●情報源、収集方法
●情報の評価方法または基準
●収集・分析・伝達・保管の責任部門
●収集・報告時期
●伝達経路
●報告・保管様式
●フィードバック制度
●偶発情報の取扱い
●報奨制度

 以下、2~3の項目について、その留意点をふれておくことにします。
 
 「情報管理の組織」としては、情報管理の専門部課を設けるのが最も望ま
しいといえます。専門部課の設置が無理な場合でも、専任者を設けてセンタ
ーとすべきです。

 センターを設けて情報のどの程度のものを集中管理するのが望ましいかと
いう問題になりますが、特定の情報についてはダイレクトにセンターへ集ま
る仕組みを作り上げておきます。

 すべての情報がセールスマンから課長、部長を経由してやっとセンターへ
伝えられるということでは、時間がかかりすぎるということだけでなく、そ
の間に情報の歪みが発生することが多くなるからです。

 センターとしては、第一線のセールスマンからの生の情報を即時に入手し
なければ情報の価値は大幅に減じてしまいます。

 「情報の評価」については、評価基準としていろいろ考えられますが、最
低欠くことのできないものとして、重要度と信頼度が挙げられます。

 重要度については、情報内容をランクづけすることです。たとえば、競争
企業の価格、得意先の信用不安定などはA、自社商品の評判、競争会社の組
織変更などはBといった具合です。 

 信頼性については、事前に評価することは難しく、入手後に評価が行われ
ることになります。そこで、企業によっては情報源となった人間によって信
頼性を評価するような方法をとっているところもあります。

 ただ、信頼性の低い情報であっても、誤っているとは断言できません。し
たがって、信頼性の低い情報であっても、センターへ直ちに伝えられる必要
があります。

 「収集・報告時期」については、許容される限り回数を少なく、日時を延
ばす方向で検討すべきです。たとえば、半年に1回しか使わない情報は毎月
集めさせる必要はないし、月に1回で済むものは、毎日集めないで済むよう
にすべきです。
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●閑話休題「メイド・イン・ジャパンは粗悪品」

 「赤福餅」の製造日偽装表示問題が発覚しました。どのような品質管理を
行っていたのか疑問をもちます。

 メイド・イン・ジャパンなら優秀な日本製品、というのは今でこその話で、
そもそもは安物の粗悪品のレッテルでした。

 第一次大戦(1914~1918)を契機に、海外貿易も飛躍的に拡大し、
内外からの注文はさばききれないほどになっていました。品物不足となった
工場主たちは、信用を落とすことなどものともせず、粗製乱造で稼ぎまくっ
たのです。

 こうした業者の手で、しんのない鉛筆、ボタンをのりづけしたシャツ、底
をボール紙で張った靴などが、輸出されていきました。当時の メイド・イ
ン・ジャパンは、安かろう、悪かろうの典型だったのです。

 これを打破するために「TQC」や「TQC」など、会社ぐるみの品質向
上運動に力を入れてきました。しかし、最近では、こうしたイロハすらおろ
そかにしている企業が珍しくなくなってきています。

 これは、世代交代でTQCやQCサークルの真価を知らない経営者の時代
に移ったことで、経営者の認識が薄れてしまったのです。「品質管理は、も
う世界一になったから」と安心して、どうも担当者任せになっているように
思われます。

 第二次大戦時の「メイド・イン・ジャパンは粗悪品」といわれるようにな
ってはいけません。
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