◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
<第192回>仕事のできる人の行動特性に学ぶ!
==■「障害者教師から生きる力を学ぶ生徒たち!」■==
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持
ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
「仕事のできる人の行動特性に学ぶ!」と題して分かりやすく解説してい
きます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営
トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す
学生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。
===================================
<今回のメニュー>
=================================
【1】学校に殴り込みをかける卒業生!
【2】全盲教師、授業で示す生きる力!
【3】足で黒板に字を書く教師に生徒も感動!
【4】今日のまとめ
【5】編集後記
【6】「問題解決力」を磨けるめるメルマガ!
【7】著書ご購入の方に「講演」の資料をCD-Rにて無料サービス!
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【1】学校に殴り込みをかける卒業生!
「三歩下がって師の影を踏まず」ということわざがあるが完全に死語にな
った。
今年ある学校で不幸な事件が起こった。なんと卒業生が恨みを抱いていた
先生の所在を確かめ、教室に押し入って刃物で切りかかったのだった。幸
い死には至らなかったが末恐ろしくて教師もやっていられない時代だ。
「先生、うちの子が悪いことしたときは叱ってやって下さい。ぶん殴って
下さい」。昔は、親は先生にそう言ったものだ。
先生は腰に手ぬぐい、青竹のむち。よそ見をしていたりポケットしている
と容赦なくチョークが飛んできた。時には鉄拳も飛ぶ。それが当たり前だ
った。
今の時代、親はわが子の言い分だけを聞いて先生の言動や態度が気にいら
ないということで学校にねじ込む。体をちょっと小突いただけでニュース
になり、教師は悪者扱いされる。
我が子の成績が上がらないのは先生のせいだと言い、先生を代えてくれと
まで言い出す。非常識な親が増殖し、非行に走る子供たちは増えている。
昔に比べて間違いなく教師の質は上がっているのに、生徒の質は低下する
一方だ。
【2】全盲教師、授業で示す生きる力!
埼玉県の長瀞中学校に全盲の教師、新井淑則(よしのり)さんが働いてい
る。今年の夏休み、教え子たちの感想が吹き込まれた声の便りが届いた。
「先生が努力しているから私も負けずにやりたい」と。
国語の授業を受け持つ1年生82人が綴った感想文。ボランティアが吹き
込んだ音訳レコーダーで届いた。辛口の感想を覚悟していたが「目が見え
ないのに黒板に字を書けてすごい」といったような感謝と驚きの声が多か
った。新井先生は思わず泣けた。
ハンディを克服して15年振りに普通中学校の教壇に復帰してから4ケ月。
生徒たちの反応が気に掛かるが生徒たちは確実に新井先生から生きる力、
「人間力」なる
コンピテンシーを学び取っているのだ。
網膜剥離で右目を失明し、1993年に養護学校に移った。その後左目の視力
も悪化し
休職。リハビリを重ね養護学校や盲学校を経てこの4月普通中学
校へ復帰したのだ。
名前と自己紹介をレコーダーに吹き込んでもらい、名前と声が一致するま
で何回も聞いて頭に叩き込んだ。生徒の机の裏に名前を点字テープを貼り
付けてもらった。
1年生の小沢君は「障害者なのにりんごの皮をむいて見せてくれたのには
驚いた」。野口さんは「先生を助けたくて前よりも勉強するようになった」。
高田校長は「子供たちが思いやりを持つようになった」と話している。
(読売新聞2008年8月15日朝刊より)
【3】足で黒板に字を書く教師に生徒も感動!
愛知県に教員
採用試験を3度目で受かった両腕のない教師がいる。小島裕
治先生だ。小島先生は4歳のときダンプカーに跳ねられて両腕を失ってい
る。体育の時間はいつも見学。
自転車を乗り回す友達を見て悔しさをこら
えた。足の指に鉛筆を挟んでノートを取り、給食はスプーンを足で操った。
いつも恥ずかしい思いをした。
目標が定まらないまま名古屋外国語大学3年のとき転機が訪れた。留学し
たニージーランドの小学校で足のペンで自分の名前を書いた。驚く子供た
ちを目の当たりにして「人の心を動かし影響を与える仕事がしたい」と教
師を志す。
2度目の
採用試験に落ちたとき安城市で英語の非常勤講師になった。授業
では高く設置した椅子に腰掛け、足にチョークを挟んで黒板に単語を書い
た。足でパソコンも操作する。
同じころ両手両足のない乙武洋匡さんが小学校の教員になった。「自分と
同じ方法で教えている」ことをニュースで知ってパワーをもらった。
生徒たちは小島先生から、きっと負けないものを身に付けるに違いない。
「人間力」なる
コンピテンシーを身に付けるはずだ。
【4】今日のまとめ
1.子供も大人も健常者はハンディのある人から多くのことを学ぶことが
できること。
2.健常者の教師が持ち合わせていないたくさんの苦労と努力を重ねてき
た障害者の教師からこそ、生徒たちは人間力を学ぶこと。
3.人は感動を受けた人からよい影響を受けること。例えば「思いやり」
なる
コンピテンシーは先生を助けなければ、支えなければという心理
状態が醸成してくれること。
【5】編集後記
大分県の教員
採用試験の不祥事は全国民を震撼させた。逮捕された大分県
教育界のドンたちは生徒たちの前ではカッコいいことを言っておきながら
陰ではとんでもない不正のドラマを展開していたのだ。
大分県の例は氷山の一角と思われるが、苦労を重ね、努力する人が不正で
不合格になることのないガラス張りの
採用システムを確立して欲しいと願
わずにはいられない。
全盲の新井先生と両腕のない小島先生から学ぶことのできる生徒たちはき
っと立派な大人に成長してくれるに違いない。
次回に続く
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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彩愛コンサルピア代表 下山明央
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ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
「仕事のできる人の行動特性に学ぶ!」と題して分かりやすく解説してい
きます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営
トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す
学生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。
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【1】学校に殴り込みをかける卒業生!
【2】全盲教師、授業で示す生きる力!
【3】足で黒板に字を書く教師に生徒も感動!
【4】今日のまとめ
【5】編集後記
【6】「問題解決力」を磨けるめるメルマガ!
【7】著書ご購入の方に「講演」の資料をCD-Rにて無料サービス!
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【1】学校に殴り込みをかける卒業生!
「三歩下がって師の影を踏まず」ということわざがあるが完全に死語にな
った。
今年ある学校で不幸な事件が起こった。なんと卒業生が恨みを抱いていた
先生の所在を確かめ、教室に押し入って刃物で切りかかったのだった。幸
い死には至らなかったが末恐ろしくて教師もやっていられない時代だ。
「先生、うちの子が悪いことしたときは叱ってやって下さい。ぶん殴って
下さい」。昔は、親は先生にそう言ったものだ。
先生は腰に手ぬぐい、青竹のむち。よそ見をしていたりポケットしている
と容赦なくチョークが飛んできた。時には鉄拳も飛ぶ。それが当たり前だ
った。
今の時代、親はわが子の言い分だけを聞いて先生の言動や態度が気にいら
ないということで学校にねじ込む。体をちょっと小突いただけでニュース
になり、教師は悪者扱いされる。
我が子の成績が上がらないのは先生のせいだと言い、先生を代えてくれと
まで言い出す。非常識な親が増殖し、非行に走る子供たちは増えている。
昔に比べて間違いなく教師の質は上がっているのに、生徒の質は低下する
一方だ。
【2】全盲教師、授業で示す生きる力!
埼玉県の長瀞中学校に全盲の教師、新井淑則(よしのり)さんが働いてい
る。今年の夏休み、教え子たちの感想が吹き込まれた声の便りが届いた。
「先生が努力しているから私も負けずにやりたい」と。
国語の授業を受け持つ1年生82人が綴った感想文。ボランティアが吹き
込んだ音訳レコーダーで届いた。辛口の感想を覚悟していたが「目が見え
ないのに黒板に字を書けてすごい」といったような感謝と驚きの声が多か
った。新井先生は思わず泣けた。
ハンディを克服して15年振りに普通中学校の教壇に復帰してから4ケ月。
生徒たちの反応が気に掛かるが生徒たちは確実に新井先生から生きる力、
「人間力」なるコンピテンシーを学び取っているのだ。
網膜剥離で右目を失明し、1993年に養護学校に移った。その後左目の視力
も悪化し休職。リハビリを重ね養護学校や盲学校を経てこの4月普通中学
校へ復帰したのだ。
名前と自己紹介をレコーダーに吹き込んでもらい、名前と声が一致するま
で何回も聞いて頭に叩き込んだ。生徒の机の裏に名前を点字テープを貼り
付けてもらった。
1年生の小沢君は「障害者なのにりんごの皮をむいて見せてくれたのには
驚いた」。野口さんは「先生を助けたくて前よりも勉強するようになった」。
高田校長は「子供たちが思いやりを持つようになった」と話している。
(読売新聞2008年8月15日朝刊より)
【3】足で黒板に字を書く教師に生徒も感動!
愛知県に教員採用試験を3度目で受かった両腕のない教師がいる。小島裕
治先生だ。小島先生は4歳のときダンプカーに跳ねられて両腕を失ってい
る。体育の時間はいつも見学。自転車を乗り回す友達を見て悔しさをこら
えた。足の指に鉛筆を挟んでノートを取り、給食はスプーンを足で操った。
いつも恥ずかしい思いをした。
目標が定まらないまま名古屋外国語大学3年のとき転機が訪れた。留学し
たニージーランドの小学校で足のペンで自分の名前を書いた。驚く子供た
ちを目の当たりにして「人の心を動かし影響を与える仕事がしたい」と教
師を志す。
2度目の採用試験に落ちたとき安城市で英語の非常勤講師になった。授業
では高く設置した椅子に腰掛け、足にチョークを挟んで黒板に単語を書い
た。足でパソコンも操作する。
同じころ両手両足のない乙武洋匡さんが小学校の教員になった。「自分と
同じ方法で教えている」ことをニュースで知ってパワーをもらった。
生徒たちは小島先生から、きっと負けないものを身に付けるに違いない。
「人間力」なるコンピテンシーを身に付けるはずだ。
【4】今日のまとめ
1.子供も大人も健常者はハンディのある人から多くのことを学ぶことが
できること。
2.健常者の教師が持ち合わせていないたくさんの苦労と努力を重ねてき
た障害者の教師からこそ、生徒たちは人間力を学ぶこと。
3.人は感動を受けた人からよい影響を受けること。例えば「思いやり」
なるコンピテンシーは先生を助けなければ、支えなければという心理
状態が醸成してくれること。
【5】編集後記
大分県の教員採用試験の不祥事は全国民を震撼させた。逮捕された大分県
教育界のドンたちは生徒たちの前ではカッコいいことを言っておきながら
陰ではとんでもない不正のドラマを展開していたのだ。
大分県の例は氷山の一角と思われるが、苦労を重ね、努力する人が不正で
不合格になることのないガラス張りの採用システムを確立して欲しいと願
わずにはいられない。
全盲の新井先生と両腕のない小島先生から学ぶことのできる生徒たちはき
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